最近、楽天モバイルのSIMを使っているOPPO Reno Aの動作の遅さが気になるようになり、そろそろ新しいAndroid端末が欲しいと思うようになってきました。
ただ、以前と比べればスマートフォンの格安販売は大きく減ってしまっていて、懐が寂しい現状を考えると性能面で満足出来そうなハイエンド端末を買うことは到底出来ません。かといって、一括1円で売られているような端末では、下手をすればReno Aすら下回る性能となってしまう可能性もあります。そこで最近注目していたのが、Googleが発売しているミドルクラス端末、Pixel 6aでした。
Pixel 6aはミドルクラス端末でありながら、心臓部となるSoCは上位クラスと全く同じTensorを採用しています。画面サイズが小さかったり、カメラが簡素化されていたりという違いはあるものの、ハードウェアの性能そのものは上位クラスと比較しても全く遜色ありません。それでいて、今月の上旬まではMNP契約時一括1円販売が各所で行われるほど安価だったのです。
当初は新規契約でMNP割引分を除いた22,001円で購入するつもりでいました。しかし、どの販売店も単体購入可能と書いている割に単体販売分の在庫は持っていないというのです。MNPや新規契約ならすぐに出てくるのですが…。
そこであまり使っていないNTTドコモのSIMを挿している、Xperia XZ Premium SO-04JをMNPに差し出して買うことも検討していたのですが、MNPすると毎月の使用料金が大きく上がってしまう(一定期間経過後に低価格のプランに移行しても、現状からは月額数百円のアップ)ため、端末を安く買ってもメリットが薄くなってしまう訳です。
そこで悩んでいると、販売員の方から「ちょっと提案が」と声がかかったのです。実は買いに行った日はKDDIが社員を大量に配置して強烈に販促を行っていたのですが、auではなくUQ mobileの新規契約でもPixel 6aの値引きが可能(さすがに1円には出来ないが)という話でした。条件を聞くと、新規契約であれば契約プランも格安で構わないというので、それなら妥協出来るということで、結局購入してきた訳です。
本体色はセージ(ライトグリーン)が第一希望だったのですが、生憎それだけ在庫切れということで、チョーク(白)を選択しました。
今時のスマートフォンは殆ど同じですが、添付品は本当に最低限という感じです。買い換えならそれで困ることはあまり無いと思いますが。
UQ mobileのSIMで使った場合、自宅付近では稀に5Gの電波を掴むこともありますが、殆どの場合4G LTE通信となります。速度はLTEでも十分出ていますが。
本格的なセットアップは別途注文したケースやガラスフィルムが届いてから行っています。
ハイエンド製品に迫る高性能ぶり
まず基本的な操作の滑らかさはこれまで使った端末とは段違いといえるほどに良く、Reno Aと比較すれば圧倒的に快適です。Xperia XZ Premium SO-04JやTCL 10 5Gといったこれまで所有分の中では快適と感じていた端末と比較してもよりスムーズさが感じられました。
そこで、プラットフォームに関係なく性能測定出来るベンチマークソフト、Geek Bench 5を実行してみました。
Geek Bench 5のスコアは検索すれば色々と出てくると思いますが、ミドルクラスのAndroid端末としては、かなり高水準な結果です。2~3年前のハイエンド(Snapdragon 8xx系)と互角程度の性能は十分出ていますからね。
画質などのクオリティ面に関してはハイエンドクラスには及ばないと思いますが、実用性能という点では特に文句のない高性能ぶりと判断して良いでしょう。
必要にして十分な画質は確保
上位のPixel 6やPixel 6 Proと比較して明らかに簡素化されているのはカメラですが、このカメラも決して質が低い訳ではありません。同じ被写体をほぼ同じ位置から撮影して、iPhone XS Maxと撮り比べてみました。
ホワイトバランスの制御など、ソフト的な作り込みの差が大きいのでしょう。Pixel 6aは特に何も考えずに撮影しても、肉眼で見たものと近い色合いが再現されますが、iPhone XS Maxでは光量不足感が写真の出来上がりからはっきりと判別出来てしまいます。
細かい操作感などを別にすれば、アプリの作り込みも含めてPixel 6aの方が一枚上手という印象を受けました。iPhoneの写真も後で色合い等を修正すれば十分に使えるのは確かですが。
実売価格から考えればコストパフォーマンスは圧倒的
Googleの直販では5万円を超えるとはいえ、現在のAndroidスマートフォンの価値観で考えれば割安感がはっきりと実感出来る仕上がりです。
物理SIMスロットが1基(nano SIMとeSIMの併用は可能)だったり、Pixelシリーズらしくメモリカード類も使えなかったり、ディスプレイの表面のガラスがかなり型落ちだったりと、細かい難はある端末ですが、それでも実売価格に対する性能は圧倒的であり、Androidスマートフォンでも屈指のお買い得製品であることは間違いありません。
ただ、今月8日以降は一括1円販売が中止されてしまい、しばらくは高値が続くのでは無いでしょうか。そう考えるとギリギリのタイミングで買えて良かったという感想です。
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購入金額
12,001円
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購入日
2022年11月06日
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購入場所
ヨドバシカメラ
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