密閉型のヘッドフォンが欲しくなり、買ってみました。
パッケージは木箱で、価格相当の豪華さがあります。
パッケージ分安くしてよ、という人もいそうですが、ハイエンド製品ですし、パッケージ含めて購入する満足感の演出は必要でしょう。
中には、特性を計測したグラフ入りのUSBメモリが入っています。
1台ずつ計測し、シリアルも保存されていますので、大切に取っておきましょう。
USBメモリ自体は超激安品ですが…。
HD820最大の特徴が、側面がガラスになっているという点。
密閉型ヘッドフォンはどうしても音がこもって歪みがちなので、ウッド製のシェルや吸音材で吸収させるような作りが多いのですが、HD820は凹形状の強化ガラスでハウジング内に音を分散させています。
このおかげかもしれませんが、中域~高域のレスポンスは極めて高速で、解像度が高いです。
音質ですが、これは好みがあると思うのでなんともですが、ドラマチックに聴くならK812の方がオススメかもしれません。
エージング中ということもあると思いますが、モニター然としたサウンドで、低域に関しては密閉型ですがちょっと弱めな印象です。
これは開放型のHD800Sでも同様らしいので、SENNHEISERの音作りなのかも。
側圧が低めのヘッドフォンで、ハウジングを手でぎゅっと押しつけると、迫力のある低音が生まれてきますが、いまいちバランスが悪いように感じます。
大きめのイヤーパッドで耳全体をゆったり包んでいるので、長時間のリスニングでも疲れません。
頭を前に傾けるとヘッドバンドがズレますが、落ちるほどではありません。
気になる方が多そうなのは、HD800Sとの違いだと思いますが、私はHD800Sは持っていないので、K812他のヘッドフォンとの比較になります。
音場の広がりという点ではやはり開放型には敵いませんが、密閉型でこれだけ鳴れば十二分でしょう。
解像度の高さは前に述べたように、圧倒的。HD6XXと比べると、世代の違いがなんたるかを感じます。
あ、でも、HD6XX(HD650)の音が悪い、という訳では無いです。こちらは聴きやすい音で、長時間ながら作業で使うには良さそうなモデルだと思います。
HD820だと、圧倒的な情報量が流れ込んでくるので、傾向が異なります。
なんとなく、beyerdynamicのDT1990PROのような使い方になりそうな感じ。
HD820自体のレビューはいろんなサイトで語られているので、そちらを参照頂くとして…
今持っているヘッドフォンのうち、どれが一番オススメか、と言われると用途にもよりますが、個人的にはK812かANANDAがオススメな感じです。
HD6XXも良いですが、予算を少し(けっこう?)足してANANDAを選ぶと、レンジの違いに驚愕すると思います。
では、HD820はオススメではないかというと、そういう訳では無く、密閉型かつ余裕で20万を超えるヘッドフォンを買う方って、かなりのこだわりを持っていると思いますので、はまれば素晴らしいヘッドフォンですが、求めるものが違うと、ちょっとあれ?となってしまうかも、という印象です。
個人的には、密閉型で、カチッと細部まで鳴らしきるヘッドフォン、かつADI-2 DAC FSと相性が良いものを探していたので、満足です。
ちなみに、見た目的にはダントツで格好いいです。
あとはケーブルかなぁ。
標準のものは長すぎるので、IHP35HX1.3を買ってみたのですが、良いのですがケーブルが太い上に、2本のケーブルが平行になっている(●●のように並んでいる)ので、曲がる方向が限られてしまい、いまいち取り回しが良くありません。
ケーブルの取り回しが良く、邪魔にならない、というのはワイヤードヘッドフォンとしては重要な要素なので、柔らかそうでそこそこ良さそうな編み込みケーブルを手配中です。
たぶん、堅さが残っているのはまだエージングが終わっていないからだと思うので、とりあえずガンガン使い込んでみたいと思います。
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購入金額
0円
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購入日
2022年11月03日
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購入場所
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