複数のイヤホン、IEMを使っていると、好きな(自分の好みに合う)メーカーというのが出てくる。
ダイナミックドライバーながら綺麗な高域を聴かせるOSTRY、そのOSTRAYと初期は技術交流があったという同じく美麗高音なSIMGOT、モニター系で精密な音造りなのにハウジングがコンパクトで聴きやすいWestone 、日本ではシリーズごとに明確な主張があるJVC(Victor)、素直な音質で小型のSATOLEXなど...。
そんな中、1つのメーカーで4種も持っている「お気に入り」メーカーの一つが、TANCHJIM。
TANCHJIMの中では最初期の作品である尖った性格のツンデレイヤホン「Darkside」、
TANCHJIMの名前を世に知らしめた中興の名機「Oxygen」の限定チューンアップ版「Oxygen ASANO TANCH LIMITED EDITION」、
新世代のスタンダードイヤホン「OLA」、
そしてつい先日9月頭に入手したのが、同社の最新イヤホン「ZERO」(日本国内では2022年9月9日発売)。
10mm径のダイナミックドライバー1発、樹脂ハウジングで、ラインアップにマイクつきがあるということで、ZEROの路線はOLAと同じ。3.5mmアンバランスプラグタイプしか日本には入ってきていないのと、中国の販売店の一部にしか掲載がなく、さらにTANCHJIMにはメーカー直営のホームページがないのもあって、実在するかどうかは確認できないが、マイクつきにはType-Cタイプの端子のタイプもラインアップされているらしい。そういう意味では、OLA同様スマホの音楽聴取環境のアップグレード用イヤホンと言うのがメインターゲット。
そして、OLAが中国国内で40ドル前後、日本国内では6,000円前後で売られていたOLAに対して、ZEROは中国では15ドル前後、国内3,000円ほどの売価であり、ZEROはOLAの下位に位置する。その分、ケーブル脱着式だったOLAに対して、ZEROは固定で交換できない。そのケーブルの素材も、銀メッキ単結晶銅(OCC)と無酸素銅(OFC)の複合素材だったOLAに対して、銀メッキOFCの単一素材となり、ケーブルそのものもZEROは細くて華奢。さらに、立派な厚いアルミのフェイスプレートが付いていたOLAに対して、シルバー塗装で似せてはあるが、ZEROは(おそらく)プラ製フェイスプレートとコストダウンが図られている。今までTANCHJIMのボトムエンドを支えていた「Tanya」よりさらに安く、最廉価機となる(Tanyaは中国では22ドル前後。ただし最近の円安のせいか、最新のZEROはレートが悪くなっていて、国内販売価はTanyaと大差ないが)。
ただ、OLAよりZEROの方が後発であり、ドライバーが第3世代DMTダイナミックドライバーから第4世代になっており、材質が見直されたためか、周波数帯域も上限が45kHzから50kHzに拡大されているのがアドバンテージ(世のOLAの説明には「DMT4 Dynamic Driver」とか「第4世代 DMT ダイナミックドライバー」と輸入代理店地球世界でさえ記しているが、製品のパッケージには「DMT3」となっていること、再生周波数帯域が異なること、振動板の材質が異なることから、OLAのDMT4説は間違いだと思う)。
OLAの採用ドライバーは第4世代としている資料が多いが、OLAのパッケージには第3世代とある
パッケージ的には入手を思い立った主要因である浅野天琪(浅野てんき)ちゃんのイラストが書かれた正方形の箱に入っており、上級機種であるOLAとパッと見印象が近いが、実は比べると大きさはかなり違う。
天琪ちゃんが描かれたパッケージは、単独で見るとOLAのものと印象が近いが....
また、筒型の外装ケースの中に、さらに蓋付きのボックスがあり、蓋を開けるとケーブル以外のアクセサリー類が別にまとめられた箱があり、その箱を取り去るとイヤホン本体が埋め込まれたボードがあって、さらにその下にケーブルが入っている「穴」がある...と、各パーツが見栄えも考慮しつつ分かれて入っている構造だったOLAに比べると、本国では1/3程の価格でしかないZEROは、簡素な造り。普通に横から開ける箱に、本体やイヤーピース、ポーチや説明書類などがひとまとめになった中箱が入っているだけ。イヤーピースも6つの突起がある樹脂パーツに、大きさ別にペアとなって固定されているものが2枚入っていたOLAと比べると、大小二つのサイズに分けられてジッパーつきポリパックに入れられているだけと、素っ気ない。
天琪ちゃんの描かれた外箱の中に、ひとつ内箱が入っているだけの簡素化された造り
ただ、内容物としては大差なく、本体と6種のイヤーピース、キャリングポーチと説明書・保証関係書類とOLAとほぼ変わらない。ZEROは廉価機のためケーブル直付けで交換できないので「ケーブル単体」はないが、イヤーピースの数が少なかったり、ポーチが省かれたりしていることはない。イヤーピースは6セット全て違うサイズだが、大きめセットと小さめセットで少々横から見た形状が違い、前者はボール状、後者は釣り鐘状となっているのも同じ。
そのイヤピだが、OLAのものとは材質が異なる。同じくシリコンではあるようだが、黒っぽくて厚さがやや薄く、触れたときの抵抗が大きいので、先細りが強い形状な上に、気持ち硬めで滑りが良すぎたOLAの白シリコンイヤピの「差し込んでもツルンと出てきてしまう感じ」は薄い。
下表のサイズは機械式アナログノギス
で現物を直接測ったので、誤差があると思うが、おそらく「型」はOLAと同じじゃなかろうか。実寸では小セットも大セットも「中」のサイズのモノが0.5mm径が違う形になっているが、測定するために挟むと変形するし、材質的・成形的にも「真円」ではなく若干楕円になっている「径」の部分なので、おそらく誤差。なお、装着済みイヤピは、おそらく「小セットの大」と同じもの。
ただ自分にとってのTANCHJIMの欠点である「ステムが短くて太い」というところはそのままで、OLA程ではないものの、収まりの悪さは健在?(TANCHJIMでは、交換式となったためステムが伸びたOxygen ASANO TANCH LIMITED EDITIONだけが、飛び抜けてフィッティングが良い)
ステム角から左右を間違えることは少ないと思うが、左右表記は読みづらい
しかし、ハウジングがOLAより小さいので、耳珠と対珠の間に収まりきってしまうため、若干取り回しが良い。また、ケーブルが耳かけ式でないのと、細いことから余分なテンションがかからず、素直に装着できる感じで、イヤーピースの材質と相まって、耳への固定度はOLAより良好。
ケーブル脱着式でないからか、同径ドライバー採用だがZEROの方がコンパクト
見栄えは良いのだが、OLAの厚くて大きなフェイスプレートは収まりが悪い
では国内価格3000円ほどとOLAの半額ほどのこのイヤホン、どんな音の傾向なのだろうか。
再生環境は、相性的には悪いはずはないTANCHJIMがチューニングに関与したDAP、Shanling M3X Limited Edition
の3.5mmアンバランス端子に直接続。DAP側セッティングは、ゲインはLowでDUAL DAC(DAC Turboモード)、EQはスルー。
イヤピは純正イヤピの、「大きい方(穴が小さい方)」のセットの中で、中くらいのサイズ(外径11.5mm、高さ9.5mm)を選択。OLAの方ではほぼ同サイズのそれが、反発力が強くて入れることが出来なかったが(入れるとツルンと出てきてしまったが)、ZEROの黒シリコンの方は薄くて耳にフィットするのでこれを選択。国内価格3,000円(購入価は2,000円以下)のイヤホンで、最近はひと箱2,000円近くするようになってきた社外イヤピを使うとは思えないので、今回は純正イヤピのみで評価。
ただし、同じメーカーの直上位のOLAと聴き比べを実施してみた(こちらはOLAの純正イヤピの「大きいセットの小」を装着)。
まず、ジャズトリオの演奏を近くで録った、高音質盤のハイレゾ音源(PCM24bit/96kHz)からFLAC化した吉田賢一ピアノトリオの“STARDUST”
から「Never Let Me Go(わたしを離さないで)」。ZEROでは、右chのドラムスが強い。特にライドが埋めている感じで右に引っ張られる(この音源、定位はベースがセンター、ドラムスが右で、ピアノが中央~左)。粒立ち感はあまりないが、刺さるギリギリの線でピアノのバックを埋める。ピアノバックで鳴るベースはきちんと「ある」が、そこまで主張せず、ベースソロでもむしろバックリズムのスネアのブラシの方が目立つ感じ。OLAに換えると、やはり右chのドラムスのシンバルの広がりが大きいのだが、リムショットやハイハットクローズという若干低めの部分が目立つようになる。ベースは(OLAの純正イヤピがやや滑って収りが悪いのもあるのかも知れないが)ZEROよりもむしろ地味。ただピアノの左手の低音側のアタックはこちらの方が断然良い。低域が物足りないものの、ディテールがよく聴き取れるOLAの方が好みかも。
もう一つのリファレンスハイレゾ音源(PCM24bit/96kHz)、宇多田ヒカルの「First Love」を“Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.1+2 HD”から。
ZEROは、結構良いまとまり。元々、打ち込みのベースがかなり大きめに「埋めるように」入っている曲で、ベース音域の足りなさを補っている。また出だしのピアノ+生ギがバックの中心のあたりでは、ヒカルのヴォーカルを上手く囲んで曲を支えている。ただし2nd Verseにに入って、ベースが出張ってくるようになると、ちょっとストリングスやシンバルの広がりが狭くなる感じ。OLAは少々ベースは引っ込んでしまうが、空間の描き出しが上手く、広い。ヒカルの声もバックと「離れている」感じなので聴きとりやすい。楽器音が多くない1st Verseのあたりはより個々の楽器が際立つし、盛り上がってきてからも残響が広いので、ドラマチックな感じで、こちらもOLAに軍配か。
同じ女声バラードだが、CDグレード(CD⇒16bit/44.1kHzFLAC化)の音源は、女性声優あやちゃんこと洲崎綾の「空」をメモリアルファンブック“Campus”
の付属CDより。ZEROはあやちゃんのヴォーカルを中心に上手くまとまっている。伴奏のピアノも美しいし、ラスサビ前のブレイクでベースが復帰してくるあたりも、決して大きくはないが力強く描き出す。OLAに換えると「横の広がり」に驚く。広がりが出てあやちゃんの声が一段若くなった感じ。バラード系なのでベースがそもそもやや緩やかに大きめに入っているので、低音ややヌケ気味でもバランスは取れている。こういった音数が少ない曲はOLAの良さが出るのかも。
同じあやちゃんの歌う、アイドルカードバトルゲーム“THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS”の、女子大生アイドル新田美波の初期持ち歌「ヴィーナスシンドローム」は、“THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 019 新田美波”より。
ZEROはこぢんまりとながらよくまとめている。あやちゃんのヴォーカルがサウンドステージの芯に居座り、4つ打ち中心で時に16ビートをを交えたせわしなく音圧が高いリズムと、頭の中を駆け回るように絶えずパンされる音も含めて、ヴォーカルを取り囲んでカタマリで攻めてくるような音造りのため、このようなビートが強くてうるさめの曲には迫力が加わる。OLAは低域の破壊力は譲るが、各楽器の「立ち」が良くなり、分離が良くなって、ビート感が強まる。あやちゃんのヴォーカルも芯があって力強い。これより上のイヤホンの中には、ヘタに楽器音が出すぎてヴォーカルが埋もれるものもあるが、OLAはちょうど良い「いなし」方。これは迫力のZEROか音の分離のOLAかという感じで、好みかも。
ベーシストがゲストプレイヤー日野"JINO"賢二となって、彼のスラップとラップがフィーチャリングされたジャパニーズフュージョン、T-SQUAREの「RADIO STAR」を、セルフカバーアルバム“虹曲~T-SQUARE plays T&THE SQUARE SPECIAL~”から。
レンジが広く、さらにベースのプレイがキモのこの曲、ZEROには荷が重いかと思ったが、スケール感は望めないものの意外に聴かせる。JINOのプレイはドンっと腹に来る低音はないものの、低次倍音域とスラップのアタックはきちんと聴こえるので、グイグイ引っ張るグルーヴが欠けはしない。そして、中域に説得力があるTANCHJIMの伝統か、クリスピーなミュートリズムギターのキレやEWIの煌びやかさはきちんとある。アラを探せば高音域の広がりやメイン楽器以外の音がやや追いづらいと言うことはあるが及第点。OLAは低域がやや弱いのがちょっとキビシイ。中域は充実していて、左chから聴こえるミュートギターに加えて右chには小さくワウギターが入っているのも聴こえるし、EWIの存在感は高いのだが、低域の沈み込みが足りない。こういった音数が少なくて、各楽器のプレイを聴きたい曲はOLAの方が...と予想していたが、意外にもZEROのまとめ方が上手かった。
Eaglesの名曲「Hotel California」は、同名の24K蒸着の高品位CDから。
ダイナミックレンジを広く取るためか、不用意にコンプレスせず、平均録音レベルが低くなっているこの曲では、ZEROはOLAに比べると能率が低いため、Shanling M3X Limited Editionのヴォリュームを最大(100)まで上げないと欲しい音量まで上がらない。ただ、そこまで上げると、意外に悪くない。ベースはやや過剰気味に入っている曲なので、キモチ控えめなZEROでも破綻するほど小さくならない。ピッキングハーモニクスや弦をピックがこする音などは、良く聴き取れリアリティがある。OLAはイントロの12弦ギターの響きやアコギのカッティング、ツインエレキギターのリフの音が良く、充分楽しめる。左右に広く、端には位置されたティンパレスやシンバルによって「広さ」が感じられる。これは引き分けかな....
「艦これ」BGMの交響アクティブNEETsによるオーケストラアレンジ、“艦隊フィルハーモニー交響楽団”
から、バトル画面のテーマ「鉄底海峡の死闘」は、このクラスのイヤホンではキビシイものがあるが、ZEROは意外にもバランス良く聴かせる。もちろん「重」低音や、それらが形作る「迫力」というものはスケール感が小さいし、各楽器の分離も悪いが、その分離の悪さが「塊感」を出していて力強さはある。OLAはZEROに比べると力強さは増し、各楽器の分離も上がるのだが、ちょっと中途半端で、各個が観えるようになってきたがためにアラが目立つというか。低域はZEROよりも明確・明瞭になる分迫力も下がるので...これはどちらかと言えば、迫力で押し切るZEROか。
最後に、最近多くなっていると思われる配信シングルグレードのmp3(ビットレート269kbps)。曲は、YOASOBIのサポートベーシストやまもとひかるの2nd配信シングル「NOISE」。
ベーシストのソロ楽曲なので、ポップス系楽曲ながら元はベースがかなり「強く」入っているが、ZEROが適度に「抜き」、聴きやすいバランスに。元音自体がややのっぺり気味なのだが、ZEROのキャラクターとの相性は良く、塊感ある前進力のある音を聴かせる。OLAは中域が充実している。ベースはかなり後ろに行ってしまうのだが、コード弾きが激しいピアノの前進力とZEROではあまり感じられなかった、左chのワウギターの遊びが、ひかるちゃんのヴォーカルを彩る。ただ、上へのヌケは今一歩。どちらでも「可」という相性だが、ZEROの前進力は曲調に合っている。
※この項、総じてOLAの低域が不足している、という描写となっているが、ZEROのものより滑りやすい硬め白シリコンのOLAの純正イヤピが、下向き開口の細い耳道を持つカラ耳のcybercatの耳の形と合わなかったという要因が大きく、OLAのレビューで検証したように、フィット感が良いイヤピを使えば、もっと低域は上がるので、今回のレビューがOLAの「性能としての」低域不足を表しているわけではない。
国内ではつい先日(2022年9月9日)発売されたTANCHJIMの最廉価機ZERO。
販売店を選んで個人輸入すれば、送料込み2,000円以下も実現可能な、TANCHJIMの中で最も安価なイヤホンだが、同社が採用する「DMTダイナミックドライバー」は、最新の第4世代の「DMT4」に進化しており、どれほどのものか興味があって入手した。あと、天琪ちゃんのパッケージの商品をフルコンしたかったとい(ry
使ってみると
◎TANCHJIM伝統のヴォーカル/メロディ域重視の音造り
◎OLAよりもさらに立っている中高域
◎塊感がある迫力も表現できる音
◎コンパクトで収まりがよい形状と喰いつきがイヤーピース
と騒音がある環境でも、曲の大事なところとポップス系楽曲のビートは上手く聴きとれるチューニングのイヤホンである一方、
■中高域の「上」の高域に関しては、広さや伸びは感じられない
■低域は、中低域はきちんとあるが、重低音までは伸びていない
■サウンドステージは狭く、各楽器の分離はあまりよくない。
■国内の販売価は為替の関係か、レートが悪化しており、中国現地ほどの「お得感」はない
と、広がりや伸び、という要素は控えめなイヤホンだった。
当初、TANCHJIMから天琪ちゃんのイラスト付きパッケージの手を出しやすい価格帯のイヤホンが新発売された、というだけで輸入してみたが、2,000円以下と考えれば、ヴォーカル帯域が聴きやすく、迫力もある、スマホ同梱イヤホンからのアップグレードとしてはお手軽に高音質が得られるイヤホンと言えると思う。ただ、国内での正規品販売価が3,000円付近と考えれば、「お買い得」とまでは言い難く、ちょっとインパクトに欠ける。
ただ、この価格帯のスマホ対応イヤホンと言えば、元気なドンシャリ系脚色イヤホンが幅を利かせている中、中域~中高域に華があり、しっかりとヴォーカルとリード楽器を聴かせるので、特にヴォーカル系ポップスや小編成のイージーリスニングなどを中心に聴いている場合、お勧めできるかも。
マイク付きを入手して、時に通話やzoomなどのミーティングで使いながら、スマホの音楽リスニング環境を一段上に上げる...と言うのが一番良い選択だと思います。
天琪ちゃんイヤホンがこれで3種!←コンプしたかっただけかも...w
【TANCHJIM ZERO仕様】レビュー オーディオなんちゃってマニア道
ドライバーユニット:第4世代DMTダイナミックドライバー×1
ドライバーサイズ:10mm
振動板素材:マイクロファイバーエッジ+ベリリウムメッキドーム
THD+N:<0.5% @1kHz 94dB SOL
インピーダンス:32Ω±10% @1kHz
感度:118dB/Vrms @1kHz
再生周波数帯域:7Hz-50kHz
ケーブル:OFC銀メッキリッツ線
ケーブル長:1.25m
プラグ:金メッキ無磁感銅 3.5mmステレオミニプラグ
いわゆる超高音はなく、広がりも少ない
スペック上はTANCHJIMのイヤホンで屈指の広周波数帯域(7Hz-50kHz)を誇るが、上に関しては「薄く」、広がり感は少ない。
相変わらず安定のTANCHJIMクオリティ
ヴォーカル・ソロ楽器帯域重視のTANCHJIMカラーが良く出ている。ごちゃごちゃとしたサウンドステージ配置でも、メロディを見失うことはない。
中低音はソコソコ芯があるが、重低音域は薄い
埋めるような低音過多の楽曲は表現しきれないが、中低音がそこそこガッツがあるので、ビート感はある。むしろ、主旋律音域を圧迫しないので、すっきりとしている。
ただ、低音厨には勧めない。
狭く、分離がよくない
特に横方向の広さがなく、圧迫感がある。ただし、うるさめ系の楽曲では、それが音の「塊感」になり、トータルのパンチ力は上がる面もある。
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購入金額
1,946円
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購入日
2022年09月06日
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購入場所
LXDAC Audio Store (AliExpress)
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