こんにちわ。はこねこです。
今回MacBook Pro専用8in1ハブスタンド「J-Cube」のレビューをさせて頂くことになりました。
本当はM1 Macが欲しいけど、まだまだIntelMac使えるしなあと思っていたる敬虔なApple信者にお送りするレビューとなっております。
最後までお付き合いくださいませ。
IntelMac専用!!ドッキングステーションチルトスタンド
■これはなに?
早い話が「ドッキングステーション兼チルトスタンド」という位置付けの商品。
ケーブルがないのでスッキリしてるし、Thunderbolt(USB-C)しかないMacに豊富なポートを使えるようにしてくれる素敵な一品となっています。しかもオシャレでお値段控えめ。なかなか期待できますね。
■対応製品は?
写真付きの化粧箱には「For Macbook Pro with Four Thunderbolt3 ports」との文字。
つまりThunderbolt3ポートを4つ備えたMacbook Proにだけ対応した商品になります。
具体的には
2016-2018発売の15インチのモデル
2019発売の16インチのモデル
2016-2020発売の13インチの上位モデル
この3機種だけ。
画像は公式サイトから
※余談ですが16インチのMacBookPro Intelモデルは2019年しかありません。2016-2018は15インチモデルになります。
細かいけどタダでさえ少ない機種なんだから間違えないでほしいなあ。
現行のM1 MacはThunderboltが3つしかないのでもちろん非対応。
つまりこの商品は「既に新品が買えない限られたMac専用」の品となります。よく企画通ったな。
ちなみに現行モデルであるM1 Mac(16インチ 2021年モデル)にムリクリつけようとするとこうなります。
左側のポートはピッチが一緒なのでかろうじて刺せました。
MagSafe3も干渉しないので充電も可能。3.5mmイヤホンジャックも干渉なし。
J-CUBEの各種ポートもちゃんと使えるようです。
問題は右側。 ポート数が足りないので当然Macに接続できません。
製品の性質上、左側だけ刺すと斜めってしまってどうしようもないので、右側も台座として下におけばかろうじて使えなくもないですが、ポートが全く使えないのでスーパーガッカリです。これはない。
延長ケーブルを使えば他の端末でも使えそうですが、この場合はチルトスタンド機能は使えないし全然スマートじゃありません。やはりこれは限られたMacBook専用品ですね。
■外観チェックと取り付けギミック
箱から出したらまずは外観から見ていきましょう。
キューブ型の本体は結構存在感&重量感があります。本体自体も結構嵩張るので、持ち運びにはあまり適してないかもしれません。
左右のユニットはマグネットで吸着しており簡単に外れます。結構しっかりとした磁力なので、メモとか挟んでも使えそう。
裏面には大きくLとRのゴム製の文字。チルトスタンドにした時これが滑り止めになる仕組みになっていました。
左右に分離したユニットはUSBオス部分が押し上がるようになっていて、ここでMacと接続するようです。
デザインは総じて悪くないですし、本体はプラ樹脂ですが質感は良く高級感があって良いですね。
一方でちょっと気になったのは耐久性。USBポートを押し上げて使うのはスタイリッシュですが、繰り返し使うとなると耐久性がちょっと心配です。
それと当然ながらMac側にハードケースやカバーをつけた状態だと使用は出来ません。製品の性質上仕方ないのですが、いちいち外すにはちょっと面倒。モバイル用途で使用する場合は要注意ですね。
大きさや重量も結構あるので、どちらかというと頻繁に脱着をするような使い方よりも、一度つけたらしばらく外さずどっしり据え置きで使うほうが向いているのかもしれません。
■ポート数と規格をチェック
◯左側
USB-C 4K 10Gbps,100W PD
USB-C3.0(DATA専用)
HDMI
USB-A3.0
◯右側
USB-C 4K 10Gbps,100W PD
USB-A3.0*2ポート
LANポート
Mac側の4つのThunderbolt3ポートが全て潰れますが、これだけ増えればまあ十分かと。
でも注意しなくてはいけないはこのUSB-Cと書かれたポート群です。
USB-C3.0(DATA専用)
とあるのはUSB3.0規格でデータ転送が可能なポートですが、給電能力を持ちません。
なのでここにスマホなんかも繋いでも充電はしませんでした。ぐぬぬ。
また「USB-C 4K 10Gbps,100W PD」という表記もちょっと曲者。
稲妻マークがあるので一見Thunderbolt3ポートにも見えなくもないですが、よくみてください。
本物(Thunderbolt3)は稲妻矢印なんです!騙されるとこだった。。
データ転送速度は10Gbpsとなっているので、規格としてはUSB3.0相当のポートなのでしょう。
付加機能として映像出力が可能なUSBオルタネートモードに対応、最大100WのPD給電が可能なポートとなっているようです。
まあ機能的には十分なんですけどね。でもThunderbolt3ポートを失うということは、ThunderboltディスプレイやThunderboltで接続するストレージが使えなくなるということ。
うちはこれがアウトでした。
対象の機器を持っていて使い続ける予定のある方は注意しましょう。
ちなみにAC充電のケーブルは左右どちらの稲妻マークポートにつないでも給電可能でした。これは地味に便利ですね。
余談ですがUSB-Cポートは非常に紛らわしいので、こんなコラが作られていたりもしますね。
興味のある方は規格の比較表とかみてみるのも良いかもです。
なにかとまだ使うUSB-Aポートに関しては3基搭載。規格も全部USB3.0なので申し分なし。
でもちょっと気になったのがR側の縦に2つ並んだポートの向き。
わかります?それぞれ上下逆なんです。どうしてこうなった。。。
ただでさえポートの差し口が全て裏面なので見えずらい上にこの仕打ち。
内部基盤の制限なのかもしれませんが、もう少しなんとかして欲しかったところ。
また、すべてのポートが背面に集中しているのも微妙にマイナスポイント。
ケーブル類が見えないのはスッキリしていていいのですが、USBメモリ等の頻繁に抜き差しするものには不便で仕方ありません。せめて1基は横か前につけてもよかったんじゃあないかと思います。惜しい。
競合製品と比べてみたよ「J-Cube」vs「ArmorAge」
この「ドッキングステーション兼チルトスタンド」というコンセプトの商品。
実は全く同じジャンルの商品を今まで使っていました。
クラウドファンディングでも扱われていた
ArmorAge
https://zigsow.jp/item/356257/review/365767
左右に分割してチルトスタンドになるドッキングステーションというコンセプトガン被りなこの一品。
比較対象としてはとても都合が良いので、それぞれの項目で詳しく比べてみましょう。
◯外観
収納時の体積はArmorAgeが薄い分だいぶ小さく見えます。
重量もJ-Cube130gに対して
ArmorAge91gという結構な差。
自宅で据え置き機として使用する想定なら微々たる差ですが、モバイル用途ではArmorAgeのほうが軽くて嵩張らないので便利ですね。
一方でJ-Cubeは収納時のキューブ形態がかっこいいです。
色味もスペースグレイにより近い感じで違和感がありません。
自宅で使うのならJ-Cube。鞄にいれて持ち運ぶのはArmorAgeという棲み分けができそうです。
○採用ポート
ArmorAgeだけにオーディオ3.5mmプラグがありますが、J-Cubeは本体のオーディオポートを塞がないデザインなのでそちらを使えば問題はありません。
他のポートの数は計ったかのように一緒なので、この辺は全く互角。
J-Cubeで多少気になっていた背面に集中しているポートの位置については、ArmorAgeでは左右にThunderbolt3ポートが一基づつ。Aポートも前面に一基あるので使い勝手としては一歩リードしている印象です。
それと採用されている規格もちょっと差がつきました。
搭載されているTYPE-Cの規格はJ-CubeがUSB-C3.0なのに対し、ArmorAgeはThunderbolt3を2基装備。
外付けのSSDなど大容量のデータ転送時にはこのあたりで差がでそうですね。
映像出力もUSB3.0が4K。Thunderboltは5Kなので、ゲーミングモニタ等の高精細モニタを使う時は要注意です。
◯収納ギミック
ArmorAgeは本体同士を互い違いに合わせる形で収納。
J-CubeはUSB部分を押し下げた後に、本体同士をマグネットで吸着させる仕組みです。
どちらも収納時はがっちりはまるので、片方を無くしてしまうという危険性は少なさそう。
J-Cubeのほうが稼働部品があるのでちょっと耐久性が心配ですが、頻繁に着脱をしなければそれほど問題にはならなそうです。
◯スタンド機能
本体の大きさの差がそのまま角度に反映されています。
対してJ-Cubeはしっかりとした角度がつく感じ。
どちらも角度調整はできないので、完璧にこのあたりは好みになると思います。
ちなみに僕はチルトスタンドに慣れていない人なのでArmorAgeの優しい角度が好みです。
◯給電能力
USBテスターを使ってそれぞれのポートの給電能力を見てみました。
給電対象は一番電気食いそうという理由でそばにあったiPad mini6をチョイス。
結果ほとんど給電能力的には大差ない結果となりました。
でもどちらも最大7W〜8Wくらいしかでませんでしたが、本体に直だと10Wくらいでていました。
スマホやタブレットの充電には大人しく別のPD対応充電器を使った方がよさそうです。
◯マルチディスプレイ
どちらの機種もHDMIポートとUSB-Cオルタネートモードに対応しているため、対応しているモニタならばUSB-Cケーブル1本で手軽にマルチディスプレイが利用できます。
でもディスプレイを2枚繋ぐ時はちょっと注意。USB-Cオルタネートモードに対応しているUSB-Cポート(稲妻マークポート)はどちらの機種も2基しかないので、それを埋めてしまうと本体に給電ができません。これは思わぬ盲点です。
マルチディスプレイ環境を利用する時は面倒でも片方はHDMIケーブルで繋ぐのが無難そうです。
解像度に関してはArmorAgeが5Kまで対応なので若干有利ですが、そんな高級なモニタを持ち合わせていないので正直差はわかりませんでした。
◯比較まとめ
製品コンセプトが似ている2つの商品。ほぼ性能も一緒という結果になりました。
しいていえばArmorAgeの方が小さいのに少しだけ規格が上位なのと、ポートの位置が背面に集中していないので使いやすいというところが差でしょうか。
でも決定的な違いではありませんでした。あとはもう完全に外観の好みでしょうか。
せっかくどちらも持っているので、うまく使い分けて活用したいと思います。
スタイリッシュで機能的!コスパも優秀です。
■良いところ
◯スタイリッシュで機能的
特徴的なデザインは洗練されていてとてもかっこいいです。質感もそこそこ高級なのがいいですね。
それでいてポートが充実しているので機能性が高いのもプラスポイント。なかなか便利な逸品です。
○角度も良い感じ。Mac下にスペースが出来るのもよい。
チルトスタンド機能も結構しっかり角度がつくので使いやすいです。
正常に接続されている時はLEDランプも点くのでわかりやすい!
Mac下にスペースができるので、ポータブルHDDなんかを収納しておくのもいいかもです。
◯コスパ高し
同じようなポートを持つドッキングステーションはどれも1万円を超えるものばかり。
その点このJ-Cubeなら1万以下で充実のポートが手に入ります。
ポートの位置と規格が少し残念ポイント
○ポートの規格と数がちょっと微妙。
USB-Cは3.0ではなくThunderbolt3規格に対応してほしかったですし、そもそも数も3つだとちょっと足りない気もします。
SDカード系のポートが一切ないのも少し寂しい限り。
○ポートが背面に集中
全てのポートが背面になっているので、頻繁に抜き差しするような機器の着脱には向いていません。
また、右側に2基あるTYPE-Aの上下が逆なのも地味にイライラポイント。そういうとこだぞ。
○利用可能機種が既にディスコン
すでにAppleStoreでは整備済み対応品を含めてIntelMacの取り扱いは終了しています。
これほど人を選ぶ機器も珍しいですね。
人を選ぶ商品ですが、刺さる人には刺さる魅力がある商品
■総評
USB-CしかないMacBookProはなにかとハブだケーブルだでごちゃごちゃしがちでしたが、この商品を使えばスッキリ整理できる上にスタンドにもなって一石二鳥。おまけにかっこいいという素敵な商品となっています。
多少残念なところはあるものの、それを補って余る圧倒的な機能性とコスパ。IntelMacを最後まで快適に使いたい人には是非お勧めしたい一品ですね。
まだまだInelMacには現役で頑張ってもらう予定なので、このガジェットとも長い付き合いになりそうです。
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