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今回初めて、プレミアムレビューなるものに当選しました!
自分にとってのZIGSOWは、購入したお気に入りのガジェットを整理しておくための場、みたいなもんだったんですが、いざレビューさせてもらえるとなると緊張しますね……
まあ、年に数回、自分の気になったものを「ちょっと聞いてよー」てなノリで書いてるだけなので、応募自体も、自分のマックで使える製品だったしやってみるかぁって感じだったんですけど。
選ばれたからには、今回はちょっと真面目に、じっくりレビューしてみたいと思います!(忖度はなしです)
●製品紹介
今回の製品は、「J-CUBE Multifunctional Docking Station」。MacBook Proの左右のUSB-Cポートにつなげて使う、USB-Cのドックですね。
MacがUSB-Cを採用して以来、マックユーザーにとってUSB-Cハブは悩みの種でした。初代のMacBook 11インチなんて、充電兼用の1ポートしかなくて、アダプターを買わないとなにも繋げられないという究極のモバイルノートでしたね。
そんな自分が使っているのは、現在はMacBook Proと古いMacBook Air。どちらもIntelで、M1も欲しいですが、今のところ壊れる気配がないので使い続けています。
最近では、ゲーミングPC(Alienware Aurora)を入れたこともあり、実はあまりMacの稼働率は高くないんですが、娘の写真とかは昔から管理しているMacの「写真」アプリを使っているので、常にデスクわきに置いてある感じです。
●レビューの狙い
応募にあたってやりたいと思っていたのは、以下の3つです。
・全部繋げた時のわずらわしさはどうか
見た感じ、全部のケーブルをつなげた時にどんな感じになるかが結構気になりました。
ポートの感覚も狭いし、全部裏側にあるので抜き差しはあまりしないと考えると
固定され具合とかその辺が気になるところです。
・外出して自宅に帰ってきたときにつなげやすいかどうか
MacBook Proはノートなので、外出時に持っていくことも時々あります。
ということは、外では単体で、自宅では繋げて使うということ。
HDMIもあるのでデュアルディスプレイにもできますし、
つなげやすさ、取り外しやすさは結構気になりました。
・設置時の傾き具合は適切か
最後は、傾き具合。
微妙に角度がついているんですが、これが適切なのかどうかがとても気になりました。
熱放出のためにもいいとは思うんですが、角度と耐久性ですかね。
といったあたりです。
レビューは、製品が届いてから1週間ほど、自宅で使ってみました。
マックに合わせた素材とデザイン
まずはパッケージを開けつつファーストインプレッションから。
パッケージはこんな感じでまあまあコンパクトです。今風のマック用ガジェットという感じ。
裏面には拡張ポートの種類などが書かれています。設置イメージはこんな感じですね。当然片方だけだと傾くので、両方つなげるのが前提になることはわかります。
このパッケージだけを見ても、この製品は持ち歩いて外で使うものではないことは明らか。
普通のドックはUSBポートひとつかふたつしか使わないので、USBハブみたいに使えますが、4ポート全部ふさいでしまうのでおいそれと脱着はできない気がする。そのあたりも見ていきたいと思います。
ポートの種類も後ほど調べますが、USB-Aが3つ、USB-Cが3つ、LANとHDMIと、MacBook Proを据え置きマックとして使うには十分なポート数ですかね。
実際に取り付けてみた印象だけで言うと、片方だけを付けた段階ではなんか接続部分と本体の下に少し隙間があってゆるゆるで不安を感じたんですが、実は両方を付けてデスクに置いてみると、マックの自重でデスクに押し付けられてぴったりくっつきます。意外と考えられてますね。
ちゃんと接続できているかどうかは、側面のLEDランプでわかるのも親切です。
取り付けた段階では、なかなかいい感じだと思います。
一度つけたら外したくなくなる(つけ外しはしたくない)
さて、実際にいろいろつなげて使ってみました。
●普段の環境(USB-C × 2ポート使用)
まずは、自分がいままで使ってきた環境から。だいたい全部つなげてみるとこんな感じ。これ以外にもUSB-Aの機器がいろいろありますが、常時つなぐものとしては。
HDDはTimeMachine用と、写真などのストレージ用の2つを常時接続しています。写真取り込み用の高速なカードリーダーもほぼつなげっぱなし。
ICレコーダーは使うときだけ脱着するので、脱着しやすいようにハブの端のひとつは開けてあります。
普段このMacBook Proは持ち歩かないですが、出先でちょっと作業が必要なときには、このハブをひとつ外すだけで済んじゃうのが楽です。撮影のために脇に出していますが、普段はモニター裏に隠しています。それでもそんなにきれいに片付いてるようには見えないですね。
実は写真で付け忘れてしまったんですが、USB-C - HDMI変換ケーブルをつなげてデュアルディスプレイ化もしています(なんか忘れてるなと思ったんだ……)
●J-CUBEの環境(USB-C すべて使用)
では、これらを全部Multifunctional Docking Stationにつなげなおすとどうなるか……
こんな感じになります。都合のいいことにちょっと浮く本体下にHDDが半分くらい入ってくれます。もっと短いケーブルとか使えばさらに見た目がよくなるかも。
これを前から見るとこんな感じ。
USB-Cハブをひとつあえて引っ張り手前に引き出しているのは、脱着が必要なものを手元でつなげられるようにするためです。使わない時は完全に裏に隠しておけるので、実際には左側はなにもないすっきりした状態になりますね。
マックを外して裏側を見せてみると……
こんな感じになります。ごちゃっとしてますが、結局Multifunctional Docking Stationに全部つながっていて、マックを脱着するだけなので、そんなに苦にはなりません。置き場所を決めてしまえば両面テープとかでデスクと固定してしまう方が使いやすいかもただし、挟み込むように接続するので、固定するのはどっちかひとつだけですね。
撮影するためにあえてきれいにしている面もありますが、モニター裏にHDDとかを全部隠せてしまうのは見た目にもすっきりしていいですね。こういうごちゃごちゃしたケーブルが嫌な人にはすごくオススメできると思います。
他社のUSB-Cドックと比べると、J-CUBEの方が安いしポートも多いんですが、他社の方が取り外しは簡単という感じ。
ポートの数は必要十分。左右で充電できるのも〇
もう少し細かく各ポートを見ていきます。
接続可能なポートをチェック
まずはポート類。裏側なので設置すると左右逆になりますが、マックの右奥にLANポートとUSB-A2つとUBS-Cひとつ、マックの左奥にHDMIとUSB-AひとつとUSB-Cふたつになっています。
雷マークがついているのは、給電可能なUSB-Cということ。つまり、充電ケーブルをつなげて充電できるのは左右どっちでもOKです。ここはいいポイントだと思います。
LANポートを備えているのも、自宅据え置き派にはうれしいですね。実は今までのUSB-Cハブは単純にUSBをつなぐだけのもので、マックでは有線LAN接続はあきらめて無線にしていたんですが、これで有線LAN生活に戻れます!
HDMIもminiとかじゃなくそのままつなげられるので、ケーブルが煩わしくなくてよいですね。
気になったところ
気になったところもいくつかありました。
まず、右奥につなげる側のUSB-Aが上と下で上下が反転していること。USB-Aは差し込む方向が決まっているので間違えて入らないことも結構ありますが、なぜ逆にしたんだろう…… まあ、搭載するチップとかの関係でしょうか。1回挿しちゃえば気にはならないですが、一応気になったところ。
もうひとつ気になったのは、すべてを接続した状態でのマックの抜き差しが少ししにくいかなということ。片方だけを挿す時には必ずマックが浮いた状態になるので、不安定ではあります。ケーブルもたくさんあるので結構やりにくい感じはしますね。
でもまあ、このあたりも慣れでしょうし、実際にはほとんど脱着はしなくなると思います。というか、できるだけ抜き差しせずに固定して使える環境を最初に整えて使うのが、この製品の正しい使い方のような気がする。
あと、先ほどマックの自重でどっしり設置できるとは書きましたが、キー入力などしていると微妙にズレることがありました。できればもうちょっと固定してて欲しいなぁ。両面テープかなにかで固定した方がいいかな、と思いながらいろいろ見ていたら……
実は裏面の「L」と「R」の文字のところ、フィルムがはがれるようになっていて、ゴム足みたいに少しグリップするようになりました。これをはがしただけでデスクとの固定はかなりしっかりします。ここはデザインも含めて考えられてると言えるかな?
持ち運びはどう?
自分は前提としてJ-CUBEを持ち運ぶことを考えていませんが、一応持ち運びについても考えてみました。
まず、通常は両方がうまく重なって、マグネットでつながるようになっています。きれいな立方体になってくれるのでまとまりはいい感じ。
ただ、見てもわかるように思っているよりもサイズは大きめになります。上下2段のポートを置けるということは、重ねれば4ポートぶんの高さになるわけで、結構でかいですよね。
収納性については、USB-Cのポートがきれいに本体内に収まるのでフラットになります。この傾きは2つつなげることで立方体になると。
高さはこれくらいで、結構な角度が付きます。ずれたりガタガタしたりはしないのはよく考えられてますね。
ただ、手前側はマック底面のゴム足が設置せず、それよりも少し手前の部分が当たる感じになります。底面のキズとかが気になる人は、パームレストの下に柔らかめの素材とかを挟んだ方が安心かもしれません。
この写真の手前側のところね。
拡張性と排熱性を兼ね備えたドック。ただし可搬性はなし
最後に、使ってみた感想をまとめてみます。
最新のM1搭載MacBook Proは、本体にHDMIとかを復活させていますが、やはりMacBook Proはプロユースで、拡張性も含めて一定数のポートが必要な機種だと思います。
自分がMacBook Proを購入した当時は、USB-Cになってしまってもう仕方ないと考えていました。ドックもたくさん出ていましたが、価格は高いし、拡張性もなんか微妙だったのでハブをだましだまし使っていたという感じです。
ただ、この製品を使うことでポートの数的にはmini ATXの自作PCとかとほぼ変わらないくらいの拡張性が得られます。この拡張性の高さがこの製品の最大のウリでしょう。
価格的にも、Belkinとかのドックに比べるとかなり安価です。マック向けのUSB-Cハブやドックは、無駄にデザインとか凝りやがって単価を高めに設定するあくどい商売が多いですが(笑)、この製品は実売で8000円程度ととてもリーズナブル。それだけでも買う価値はあるんじゃないかと。
また、背面に大きな隙間ができること自体もとてもいいですが、MacBook Proのエアフロ―的には隙間が空いても劇的に冷えるというわけでもなさそうです。フル稼働しているときに隙間があることはメリットではありますが、何度冷えるとかの効果までは見込めない気がする(ここはもうちょっと使ってみないとわからないです)
格納して持ち運びしやすい構造も悪くはないですが、ぶっちゃけそこはいらなかったかもしれない。頻繁につけ外しする必要性は感じません。
日中は外で使って、帰ってきたらTimeMachineバックアップなどもあってハブをつなげたい、という人には向かないですね。1ポートにつなげるだけのハブの方が圧倒的に楽です。
いい悪いでまとめると
いいところ
・普通のPCレベルに拡張性が拡大する
・底面に隙間ができて排熱に有利そう
・作りがしっかりしていて安心
・ポートが全部裏側にあるので、接続機器の配置がスッキリする
悪いところ
・外と家を行き来する人には向かない
という感じでしょうか。悪いところ、というわけでもないですね。外出しない人向けの製品と考えれば十分に魅力的です。
せっかくいただいたので、自分はもうこの製品で半永久的につけっぱなしで使おうと思っています。問題はMacBook Pro自体の置き場所を固定しないといけないというところ。
いい機会なので、デスク周りももう少し見直して、より使いやすい環境構築を目指したいと思います!
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