何気にBang&Olufsen機はこれが初なので他機種とは店頭デモ機との比較になりますことをご容赦ください。

ちなみに、やや紛らわしいのですが、

• H9 …… 初代機

• H9i …… 2代目

• H9 3rd Generation …… 3代目、当機種● (以下、H9 3rd)

のようです。前機種と比較してバッテリー持ちの改善等があるようでしたが、店頭で見てそのまま買ったのであしからず……。

色はブラックもあったようですが、在庫切れだったこともありこちらの革チック(実際本革なんですが)なデザインのこちらの色を選択しました。

• こちらは非常に高いレベルにまとまっており、Bang & Olufsen はどちらかというと澄み渡る中高音に特徴があると思うのですが、H9 3rd は品のいい低音も確保しながら得意の中高音もバランス良くまとめ上げており、ダイナミックレンジが広くある程度サラウンド感のある音源に非常にマッチします。 ロックやポップスもいいのですが、どちらかというとクラシックやクラシック系ゲーム音楽などのオーケストラとの相性がいいように思えます。また、ギターやバイオリンなどのストリングスは非常に上質な味わいです。

• 有線接続時ですが、電源オフでも使用可能ですが私は電源を入れて接続しています。有線接続でずっと使っていますが、バッテリーは大丈夫なようです。

• マイクもあるようですが、申し訳ありませんがこちらは使用していないため評価対象外とさせてください。

有線は通常の3.5mmジャック、無線はBluetooth 4.2 (aptX LL, AAC, SBC, CvC)、充電はUSB-Cと現代の標準的なインターフェースとなっており良いです。

タッチ・コントロールは誤発等もなく、電源関連もWH-1000XM3と違ってスライドで一発で電源が投入されるためストレスがなく大変良いです。ペアリングも2秒、スライドスイッチをホールドするだけでペアリングモードへスムーズに移行できます。スライドスイッチはカチッという感覚があるので見なくても操作可能です。

フィット感についてはわりときつく、長時間装着していると頭頂部が痛くなるのが玉にキズです。そのため映像コンテンツやゲーム等でずっとつけるものというよりは、音楽を聞く時だけ装着するようなイメージです。こちらはぜひ次期モデルでは改善されていることを願います。

金属や本革の仕上げが非常によく、ラグジュアリー感があり所有感が満たされます。価格や外観だけではなく、やはり音質が非常にバランス良く調整されているため名実ともに高級感があり大変良いです。

ソニーWH-1000XM3/4ほどではありませんが、十分かと思います。ただ、製品の特色的に外出して使うよりは自宅でゆっくり聞くための製品かと思います。もちろん、誰かに見せたくなる気持ちはわからないでもありませんが……。

ケーブル等は特に問題ないかと思います。色も本体に合うようなチョイスです。ヘッドフォンバッグが付属していますが、こちらは肌触りはよいのですが、内布が飛び出てきてしまうので結局縫ってもらいました。こちらも次期モデルでの改善を期待します。

製品登録をすれば3年の保証期間が得られるのですが、サイト上から登録する方法が非常にわかりづらく、困りました。アプリから登録しようかと思ったのですが、位置情報の権限要求などもあり(おそらく違うヘッドフォンを検出しないようにという目的かとは思うのですが……)、ちょっと抵抗を感じたのでサイト上からシリアル番号の登録等でスムーズにできる仕組みがあればなお良いです。