これも2020年の正月に、今はなきmAAch ecute 神田万世橋内にあったONKYO BASEで用意された福袋=「カスタムIEMセットの夢 C2」に、主役たるCIEM(IE-C2)
とセミハードケース
とともに入っていたもの。
ポータブルオーディオ厨には常識の事だが、イヤホン/IEM類は湿気に弱い。
特にドライバーが小型で、加えて直方体の形状が多いため「束ね」やすく、多ドラ化に便利なので、最近高級イヤホン/IEMには多く採用されているBA型ドライバーは、ドライバー内にある小さな金属片(アーマチュア)をコイルで振動させ、それをシャフトで伝えてダイアフラム(振動板)を振動させるという構造なので、「錆びる」可能性があるため湿気大敵。
そんなBAドライバー、もともとは補聴器で使われていた技術。補聴器は、汗をかく夏や湿っぽい梅雨の時期も一日中装着している必要があるので、そのケアのため、昔から「乾燥ケース」が用意されていた。
以前、補聴器屋さんでCIEM用の耳型を採ってもらったことがあるのだが、その際に購入したようなケース
で保管するのがホントは望ましいわけ。
あのケースは、強力な乾燥剤がセットになっており、「密閉度の高い小さなケースの中で、中に入れた乾燥剤で静的に吸湿する」という乾燥方法だったのだが、もう少し積極的に「乾かす」方に振ったのが本製品「クイックエイド+(Quick aid +)」。
本品は、補聴器用乾燥ケース内に気流を起こし、効率的に吸湿出来るようにしたもの。また基本的に上記のような「補聴器用乾燥ケース」で使うので、本品での除湿処理後も長時間その湿度が低い状態を保つらしい。
補聴器の乾燥器具としては、もうひとつ「温熱乾燥機」という「温風で乾かすタイプ」があるようだが、補聴器には熱に強くない部位もあるので耐久性を損なう可能性がある上、温風(熱気)を外に逃がす必要があるため、ケースの密閉度そのものは高くなく、温風吹きつけが終わったら、ふたたびケース内の湿度が上昇してしまい、再吸湿のリスクもあるとか。従って「温熱乾燥機」での乾燥後は、速やかに乾燥機から取りだし、保管ケースに移した方が良いらしい。
そのため、日常生活で外すのは入浴時と就寝時くらいという補聴器では、熱を使わない乾燥剤タイプを就寝時に使うということが多いらしい(温風乾燥の間、外して待っていなければならないより、そのまま寝られる方が楽)。
このケースに入れて強制乾燥させて使えば、補聴器が長持ちするらしい。
イヤホン/IEM類に関してもそれは同じ。そしてその除湿も、熱に弱い部分があるのもあるので、乾燥剤タイプがより優しい。さらに、より強力に短時間で乾燥できるようにした、本品のようなものが、ベター。
IDEXの「クイックエイド+(Quick aid +)」は、乾燥剤を入れた補聴器乾燥ケースの「替え蓋」で、中に入ったファンでケース内に気流を起こして効率的に吸湿させる。動力は乾電池式。
原則として手持ちの乾燥ケースの「替え蓋」なので、今回登録の「クイックエイド+(Quick aid +)」という商品としては蓋の部分だけ。ただ今回は純正のケース本体部分(クリアケース=蓋なしのケースの部分だけ)と、乾燥剤や脱臭除菌シートが入った「クイックエイド消耗品セット(QDH-602)」が添付されているフルセット。
「なんで蓋の方しか箱に入ってないんだよ!」と思ったが、QA-31Fとしては蓋の部分だけが商品
取りあえず、使ったあとにこれに入れて、乾燥させ、100均の乾燥剤ぶち込んだタッパーのようないつもの収納ケース
に移せば、良好な状態で保てるかな←そういう意味ではパッドが加水分解していくヘッドホンより手入れは楽。
サイズ的にはこんな感じ。ケーブル外さなくても大丈夫な大きさ。
なかなか、自分では買うきっかけがないツールなので、福袋としては良いセット内容でした。
【QA-31F仕様】 オーディオなんちゃってマニア道
外形寸法:直径74mm×高さ37mm
質量:約70g(乾電池含まず)
電源:単4アルカリ乾電池×2本(別売)
OFFタイマー時間:約20分/回
乾燥方式:サイクロン式ファン (ヒーター不使用の風乾燥)
付属品:クッションシート×1枚、取扱説明書(保証書付き)
※ 本来、QA-31Fとしては透明ケースは付属しない
【クイックエイド専用 クリアケース仕様】
外形寸法:直径70 × 高さ60(mm)
補聴器だけでなく、イヤホン/IEM類にも湿気は厳禁
「あえて」常温で乾かすというところがポイント。
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購入金額
2,500円
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購入日
2020年01月02日
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購入場所
ONKYO BASE
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