前に購入したカメラで作ったコンテンツが意外にも好評だったため、事業計画的にもいろんなパターンで試しに作ってみることにしました。
ネットワークカメラも複数のメーカーのものを購入し、比べてみることにしました。
今回は、Reolink の E1 Zoom。
お値段が5千円ちょっとで 500万画素でパン・チルト・ズーム可能、ズームは光学3倍で動体検知や暗視や音声威嚇、Alexa や Google Home といったスマートスピーカーにも対応しているというハイパフォーマンスに驚愕の格安さが魅力のコストお化けです。この性能でこの価格帯は正直ヤバいですね。
コストといえば、えーとなんだっけ? AT×M Cam ? クラファンで資金集めしたのにカタログでは機能実装の約束も守らずダンマリなメーカー? みたいな値段だけは安っいカメラあって持ち上げられてましたけど、そことは違って機能がフル装備な感じです。
Reolink は日本での知名度は全く無いですが、海外では人気のあるブランドなんだそうです。
香港に本拠地のあるこの企業は 2009年に創業してから10年も経っていない新しい企業なのですが、ハードもソフトの作り込みもしっかりしている優良企業です。新しいジャンルの製品を生み出すような大企業では無いですが、着眼点に優れて使いやすくアイデアのある製品を作る好感度の高いメーカーでファンが多いです。インターネット上にも多くの情報があるのですが、それらはファンによるコミュニティのものが多いという特徴があります。
内容物。監視カメラの存在を表す防犯ステッカー(水色)も同梱されていました。
これは日本では若干分かりにくいイメージの防犯ステッカーですね。
固定具をネジで入れるための位置合わせ用の紙が付属しているのは意外に嬉しい。
クイックスタートガイドは日本語で、設定も音声でガイドされるので分かりやすいです。
本体は白くてすべすべの、マットな質感のものです。金属ではないですが、しっかりした造り。
屋外用防水では無いですが、ホコリも入らないようなしっかりした造りになっています。
凸凹や指のかかる部分のない外観は徹底されていて、SDカードを入れる挿入口さえ見つかりません。
カメラレンズのある黒い部分をカメラレンズに白目をむかせるように指でぐりぐりと動かすと(エグい)付け根あたりに隠すように挿入口があります。
SDカードが抜きとられにくくもなっているのですが、自分で入れにくくもなっています。
大きさですが、大きくは無いですがミクロサイズでもない微妙なサイズ感なのですが、軽量なので天井設置も楽。稼働音も無く静かです。24時間を1か月くらい稼働させていますが、今のところ止まることもなく正常に動いており、持続維持性は高いです。
カメラアプリも綺麗で使いやすいです。
正常な日本語に対応しており、変な挙動をすることもなく、信頼感があります。
iPad の大画面でも綺麗に映り、部屋にいるペットの映像を仲間に見せたりとか簡単です。
背面は、たぶん放熱とスピーカーを兼ねた穴が開いています。
電源もあるのですが、これは悪意を持つ相手には抜かれやすいかもしれないです。
録画した動画は SD カードに保存さえしてしまえば、後は通知もくるしスマホから見ることもできてっそれで完結してしまうのですが、今回はひと工夫して、録画ファイルを自宅内サーバに保存するように設定します。自宅内サーバにデータを保管することで、SDカードやカメラ自体を侵入者に持っていかれたりしても手元に証拠データが残る形が望ましい。
前回のカメラでは Synology の NVR1218 を購入し Surveillance を使って録画管理をしていました。しかし、この NAS は HDD を含めると4万円近くにもなるしパワー不足だし、初期設定ぐらいしかいじるところがなくて多少の不便さは感じます。この E1 Zoom もNVR1218 の設定プロファイルリストに名前があり、簡単に設定できるのですが……。
E1 Zoom は onvif に対応しているので、今回は、この「監視カメラ用 NAS キット」を購入せず。
無料で自前で用意して、自宅サーバ内に監視機能を構築します。
zoneminder が有名なのですが、古くさい UI が気に入らないので、自宅サーバに shinobi を入れます。Node.jsで書かれているのでカスタマイズ性にも優れ、仮想化した ubuntu でも安定して動きます。
apt install git -y
git clone https://gitlab.com/Shinobi-Systems/Shinobi.git Shinobi
cd Shinobi
chmod +x INSTALL/ubuntu.sh && INSTALL/ubuntu.sh
以上でインストール終わり。カンタン。
プログラムもネットワークも勉強したことない僕でも簡単に構築できる。
ブラウザで 8080 ポートに接続すれば、管理画面に入れるので、すぐに使えます。
ネットワーク内のカメラをスキャンして、見つけたら登録して終わり。
この画像ではたくさんのデバイス(青)を見つけていますがカメラ機能が無いので無視されています。カメラは左上のものだけです。
Reolink 製品はなぜかビットレートに癖があるのですが、把握さえしてしまえばクリエイティブも楽なもの。
登録したカメラは「モニタ」として、ダッシュボードに固定できます。
ここでは2つのカメラを監視状態にしています。
たくさんのカメラをタイルのように並べて警察張りの監視ステーションにするのも良し、1台の映像を大きく表示させるだけにしても良し。画面カスタマイズはかなり自由にできます。
市販品と違ってデザインをいじれるのは大きいですね。
録画サーバ側に動体検知機能を標準装備しているため、機能のないカメラでも動体検知による通知が可能。検知する範囲や閾値を設定して検知精度を上げることができます。
部屋内だと動いているものがなく設置前のテストができないので、動くものを求めてとりあえず窓。
こんな感じで、検知範囲に名前を付けておくことでセンサーが何にひっかかっかのかを通知で知ることができます。屋内だと「ドア」「窓」「金庫前」「冷蔵庫」とか名前を付けておいて、検知しないところを外しておけば、通知名だけで把握できます。
よくある動体検知で、なにかを検知して録画されてるけど、動画を何回観てもどこになにが検知されたのかよく分からない録画ファイルがあるけれど、そういう無駄な作業がなくなります。
PTZでこの価格という企業努力
機能が豊富でミニサイズというメリットの多い製品で、値段が安いというだけなら中華製品のラインナップがたくさんあるのですが、スマートスピーカーに対応していたり、ズーム機能を持っていたりと差別化のしっかりしたカメラです。とにかく値段が安くて機能がもりだくさんというのが魅力。
なんとなく PTZ を試してみたいとか、そういう人にもおすすめしたいカメラです。
500万画素は非常に綺麗で、ペットの表情などもはっきりと見えます。
暗視機能も良く、赤外線を切ってもそこそこ映像がはっきりとしているくらいレンズも良いです。
天井に張り付けて設置することもできるのですが、背がちょっとあるため、突起物として違和感は感じますね。棚の上など目立たないところに置くぐらいが丁度良いです。
苦労知らず
5GHzの Wi-Fi に対応しているはずですが、設置した場所から拾えるアクセスポイントでは SSID がリストに載らずに接続不可でした。以前にも別のデバイスで似たようなことがあったので セキュリティとかで 5GHz でも微妙に繋げられないものがあるのかも。
カメラに首振り機能があるため設置後に微調整ができるため、一度適当に設置しさえすれば、あとは手元のスマホで自由に向きや画角を調整できて楽。
高性能低価格。コスパ最高
いろいろカメラを探していてPTZ(パン・チルト・ズーム)機能を搭載したものを探していたのですが、500万画素で高機能かつ値段が安いものを探して、これが一番でした。
屋外カメラではないので防犯に使えるのかは不明ですが、留守中にペットの居場所を探してカメラの向きを変えたりズームしてよく見たりできるので重宝します。
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購入金額
5,949円
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購入日
2021年12月11日
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購入場所
Amazon
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