2000年に設置したエアコンを20年ぶりに更新しました．故障したわけでも冷えが悪くなったわけでもないのですが，うちの子（犬）が夏を乗り切るためには必須で，故障してからの交換では命の危険もあるので，20年という節目で更新することにしました．

ただ，このエアコンは天井埋め込みタイプで，しかも2室マルチ仕様．電気屋さんでは対応してくれません．一応，緊急避難用に壁掛け用のコンセントも用意してあるのですが，更新を優先的に考えました．

マルチエアコンでも機器はネットで購入することは出来るのですが，問題は工事．工事のみ請け負ってくれる業者がこの辺では見つけることができません．

機器と工事なら，ダイキンとかの業者はいるのですが，その他の業者はオフィス/店舗限定で，家庭用は受け付けてくれません．

仕方なく，最終的にハウジングメーカーに依頼することにしました．ハウジングメーカーからも工事のみの取次はしないと言われ，機器と工事のセットで依頼．

ただ，機器価格がこれくらいなので，予算これくらいで考えていますと伝えて，見積り依頼．しかしながら，大きな値引きはあったものの，当初予算は3割ほどアップ．これが，ハウジングメーカーの取り分になるのかとは思いましたが，他の依頼先がないので端数処理程度の追加値引きで妥結．

更新作業自体は，二人で2.5Hくらいでした．

室外機：6.0kW

RAC-60C2S2：日立 システムマルチ室外ユニット 60クラス 2室用

リビング用埋め込み室内機：5.0kW

RAMP-50SCS：日立 1方向天井カセットタイプ システムマルチ 室内ユニット 16畳程度 MPSCシリーズ

寝室用壁掛け室内機：2.5kW

RAM-E25CS-W：日立 壁掛タイプ システムマルチ 室内ユニット 8畳程度 MECシリーズ 本体カラー：クリアホワイト

まず，室外機は現行の配管がそのまま使える最大容量を選択した結果，RAC-60C2S2に決定．ただし，ハウジングエアコンのモデルチェンジ周期が長く，このモデルは発売が古いので，APFが5.4しかありません．これは，どのメーカーにも言えることで，最新モデルでも三菱で5.4，ダイキンで5.8とあまり差がありません．普通の壁掛けタイプの最新機種だとAPTは７位あるので，省エネ性能は劣ります．

次に，このRAC-60C2S2で使える最大容量の室内機は5.0kWなので，リビング用の埋め込みタイプは，1方向吹き出しの中で，5.0kWの最上位機種RAMP-50SCSを選択．一番使用頻度が高いのでステンレスフィルターで自動お掃除機能を搭載したモデルです．

今までは吸い込みフィルター部が外にあったので，吹き出しルーバーのみの動きだったのですが，このモデルはフィルター部が内部に格納されたので，吹き出しも吸い込みも大きく開く構造になっています．

最後に寝室用．リビング用に5.0kWを選択したので残りは最大2.6kWとなり，2.5kWの一番安いモデルを選択しました．こちらは使用頻度が高くないので，自動お掃除機能はありません．今まで通り，本体カバーを開けて，フィルターを掃除するタイプです．

マルチエアコンのメリット/デメリットは色々ありますが，使用していて一番便利なのがリモコンが故障した時の対応．そのままリモコンが使えるので，安心できます．今まで使っていたマルチエアコンも，一度リビング用のリモコンが故障して，ヤフオクで入手したことがありました．それまでの期間，寝室用のリモコンで代替えすることができました．電池はあり，表示はしているのですが，反応がないという故障だったので，原因がリモコンなのか本体なのかわからない状態だったのですが，リモコンを交換して，故障がリモコンであることがわかりました．

家電量販店で取り扱いのないハウジングエアコン（マルチエアコン）は，一般モデルと比べて故障が少ない気がします．家庭用エアコンと業務用エアコンの違いほどの差はないと思いますが，価格が高い分，故障も少なそうです．

まぁ，一番のメリットは天井埋め込みでスッキリしていて，大きくても圧迫感が無いところでしょうか．

次の更新は，20年後であることを期待しています．