最近、アナログゲームが再びブームになってきていますね。
カードゲームはもちろん、ボードゲーム、そして、TRPGなど。
そんなブームを見越したのか、それとも、私のような懐古ゲーマーに対するアプローチを狙って、ゲームブックの要素などを抱えたものが出てきました。
それが、この商品、『ダンジョン エンカウンター』です。
初見では、割と良さそうかな、と思われましたので購入。
発売記念ー20%セールだったので、2816円でした。
さあ、その評価は?
表面的には懐かしさがある、でも、それだけ。
随分と厳しい表現をしてしまっていると自覚していますが。
私個人の意見として、このゲームは、価格に見合った価値を感じられませんでした。
BGMは、戦闘シーンではムソルグスキーの作品から、バーバヤーガの小屋のロックアレンジが使われていたり。
イベントや戦闘そのものがパラグラフ(項目番号)で管理されていたり。
ゲームブックを意識している事は、先行して購入した人の動画をみて感じてはいました。
その時に、若干のウィークポイントを感じ取っていたのですけれども。
戦闘BGMにバーバヤーガの小屋を持ってきて「展覧会の絵」を思い出させる所に、反応してしまったのですよね。
現在、クリアまでは遠い状況なので、本当の面白さには行き着いていない可能性もありますので、あくまでも個人的な感想であることには留意して頂きたいのですが。
淡々と、ダンジョンを踏破して、敵を倒し、アイテムを拾得して強くなり、イベントに辿り着く。
この部分だけを書きだすと、wizardryシリーズとの差異は字面上はなさそうです。
致命的に面白くない訳でもなく、ストレスを感じさせるような操作性でもなく、理不尽に思えるような処理(敵だけが有利な乱数を使っている感覚)なども現在の所、ありません。
但し、芯となるような部分も、無いように感じます。
キャラクターが作成出来ないというのも、まあ、ある程度のストーリーとの関連が必要であれば、仕方が無い所です。
しかしながら、現在プレーしている進行状況では、用意されているキャラクター達のフレーバーテキストは、フレーバーのままですし。
初期編成が出来る場所以外に居るキャラクター達の加入も、特にイベントやテキストが表示されることもありません。
顔と名前の好みで編成しても全く違いが出ない能力も相まって、キャラクターの数が単なる見た目の人数合わせに感じられました。
この部分は、かなりメタなフレーバーテキストを持つキャラクターが深層にいるので、そのキャラクター加入したら、変わったりするのかな、と期待する心も少しだけ存在しています。
総評としては、
「いくつかの要素について、光る、というか古のゲームブックファン、マニアの琴線に触れるものはあるものの、それは蓋、或いは、表紙、パッケージに過ぎなくて、中身は無い」
という言葉になるでしょうか。
3000円を超える価格で出すゲームにしては、練り込みや要素の尖らせ方が甘いと考えます。
様々な権利関係で、難しいとは思いますが、システム自体はこのままで、
こういった作品のリインカネーション版であったり、グループSNEなどのアナログゲームの得意な会社と連携して新規の作品の電子ゲーム化としていたら、評価が高かったかもしれません。
1000円だったら許せたかなあ。
無理かもしれないなw
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購入金額
2,816円
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購入日
2021年10月14日
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購入場所
nintendo store
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