レビューメディア「ジグソー」

石膏ボードに均一にフィリップスの2番ネジを締めるためだけのドライバー

マキタ(Makita) ボード用スクリュードライバ FS6100です

 

マニアックすぎる・・・この型番・・・廃棄されていた物を保護してきました

 

私有地内の道に捨ててあり、困っていましたが・・・

 

まあね、どうでも良いが他人の私有地に投棄するな・・・プンプンです

 

しかしながら、この頃は、いろんな物捨てる人いますね・・・

確かにいらないから捨てるんでしょうけど、ちゃんと燃えないゴミに捨てて欲しい物です

 

保管期限を過ぎたんで、工具オタクだという噂で私にお声が掛かり、いただいてきましたが、また工具が増えて嫁は怒っています・・・私としては個人的に絶対に買わないSST的な工具はウエルカムですが、普通の女性には分かりませんね・・・

 

スクリュードライバーと言われている当機は、簡単に言えば、高い天井に面一に石膏ボードを貼るためだけに作られた工具です。

インパクトドライバーやドリルドライバーと違い簡単に言えば石膏ボードを貼るためだけに作られたと言うことでしょう。ある意味汎用ゼロです・・・(-_-)

 

実機を見てみることにしました

 

検証してみるとまあ、確かに、ビットは外れない・・・

先端部分は結構欠損してる部品があるような・・・ここまでマニアックな工具だとあまりネットにも情報が無く何が正しいのかちっとも分かりません・・・(^_^;)

 

でも動く・・・と言うことで私のレストア品の中では程度が良い方だと勝手に解釈しました

ん・・・これそのまま動いてはいけなく無いか???

 

だって、レバー引いて、押し込まないと回らないはずでは・・・

押し込まなくても回るのはおかしくない??

 

と思っていましたが、回るのとネジを打ち込むのはまた違うらしく、モーター自体は回って正解のようでした・・・

 

中に機械式のクラッチがあるみたいで、先端を押し込むとクラッチが働き始めて回るという面白い仕様でした

 

まあ、楽しそうなので、完全リストアしていきましょう

 

まずは一杯飲みながら分解したら、埃多数・・・

酒の肴に工具・・・きっと私以外では原工具の原社長位ですね・・・オートメカニックで昔読んだことがあるなあ・・・

 

石膏ボードのかす多数・・・テーブルが粉だらけに・・・

 

そりゃ捨てたくなるかもですが・・・

 

まあ、乗りかかった船なので、やっていきますか・・・

 

おっと、写真撮るの忘れましたよ・・・私としたことが・・・戻すとき困りますな・・・

 

とりあえず、マニュアル

 

 https://www.makita.co.jp/product/files/882899-3.pdf

 

商品ですが、

 

こんな売りになってます・・・(^_^;)

 

ビ・サイレントですよ・・・

 

何年前のネーミング・・・山口百恵です・・・あなたの・・・♫ 何が好きなんでしょうか???

 

回してみたら、結構ブラシからの火花がすごいです・・・♫燃えてる・・・、ブラシが好きなんですね・・・きっと???

何の事か分かる人は、相当年配かと思いますが、まあ良いとしましょう・・・

 

汚く、触るのもどうかと思われますので、とりあえず、掃除ですか・・・

 

まずは、油汚れをマジックリンで落としてから・・・

 

オキシクリーンに漬け込んで、1日、良い感じに手垢が落ちてきました。

 

洗い終わったら、プラサフを吹いて、つや消しの透明を吹いて仕上げました。

 

 

マキタのLOGOはホワイトを入れたいと思います

 

外面はだいぶ締まってきたと思います(^o^)

 

これで、外装はOKとしましたので、中を直していきます

 

旧デザインのマキタの工具の中身を分解して行くにあたって、現行のマキタの新型機種と違って、配線が外れない機種が多いのでとりあえず正逆スイッチの配線を切ってしましました・・・(^_^;)

 

工具の中は狭いので、ギボシなどは使えないことが多く、後で戻せば良いのですが手間が掛かります。

線をニッパーで切りましたが、切った後残った線が回転しますので、これで差し込み型の外れるタイプのスイッチと断定しました・・・

 

うーん・・・切っちゃったよ・・・

 

よーく見ると線の隣には穴が・・・ここにゼムクリップを広げた物を刺して押すと外れました・・・

切らなきゃ良かったです

最後は、半田付けで直す羽目になりました・・・

半田は低温半田で半田付けしてもうまくいかなかったので、オーディオ用半田で付けたら良い感じに付きました、融点は大事ですね・・・

 

清掃して戻していきます、

電源ケーブルとの接続はエーモンの接続コネクターを使って次回もばらせるように改造しました

 

ちなみに回転切り替えスイッチには極性がありますので要注意です(反対に刺すと逆回転になります)

 

 


 

筐体本体部分をバラしていくと、当然ながら、配線部分と先端部分に大きく分かれます。

 

先端部分の目立った問題は、ビットが外れないと言うことです。(交換できない)

根本的にスクリュードライバーはフィリップスの2番 日本名では+2を打ち込むためにある工具ですので、外す必要はほとんどありませんが、減ってくればもちろん交換が必要です。

 

ビットが外れないのはリーフスプリングに何かが詰まっているか、錆びて融着しているかと思っていましたが、CRCとかかけても全く外れません・・・

 

現状付いているビットは、使い古して角が無くなっていますので、取れなかったら仕事になりませんので、そんなところも廃棄の理由なんでしょうか??

 

まさに絵に描いたような段付き・・・

 

 こうなったら交換ですが、

 

マニュアルには、ペンチでつまんで外せと書いてありますが、そんなことでは外れません・・・

 

(ちなみにビットは45mm固定ですすが、ベッセルでももちろん使えます)

リーフスプリングはどうやらそんな堅くなく、マイナスドライバーで外れそうなので、外そうと思って押したらくるくる回ります。

うーん・・・回っちゃいますね・・・と思ったら1周回るので、ちゃーんすと言うことで、玉をそのまま取り出してしまいました。

取り出したら、ビットはさすがに抜けました・・・

で、ビットの溝がが石膏かすと赤錆で固まったビットがが出てきました。

 

融着していたのはビット本体+玉でしたね、

 

新旧ビットの先端です・・・

右が新品ですが、太さが全然違いますね・・・削れてます

 

 

気を取り直してリストアしていきます。

 

ゴムハンマーでカバーから中身を叩いて取り出し、清掃します。

 

そんなにクラッチ部分は汚れてないので、パーツクリーナーで洗ってグリスを入れて戻すことに、グリスの色が灰色だったため、モリブデングリスかと思いましたが、マキタの工具であまりモリブデングリスを使う機種はないと思うので、これは汚れだと勝手に解釈、エーゼットの万能高速ベアリンググリスを入れました

で、クラッチ内部に思いっきり入れたら、このクラッチが動かなくなり回らなくなりました・・・(^_^;)

このドライバーは先端を押し込まないと回らないように出来ていますが、押しつけても先端が下がらなくなっちゃうんですね。

もう一度分解し、グリスを拭き取り、手に付く程度にして組み直したら動くようになりました。

この機種はあまりグリスアップしてはいけない機種のようです・・・

 

カーボンブラシを外すと、残念ながらほとんど残がありません。

要交換ですね・・・、マニュアルに型番は載っていませんが、このどうでも良いブログを見ている人限定で型番を入れておきます・・・(^_^;)

 

 

カーボンブラシ CB408

 

比較して一目瞭然

まあ、何も考えなく、交換ですが、何せホームセンターでブラシって今は販売してない・・・

アマゾンに頼るしか無いですね・・・

そもそも、マキタはカーボンブラシなしのブラシレスモーター仕様に工具ラインナップを替えてますからね・・・

我々みたいにレストア派には向きません・・・(^_^;)

 

カーボンブラシの交換は500円くらいの話ですが、ブラシレスモーターが壊れると5000円くらいは飛んでいくので、ジャンク修理にはカーボンブラシ搭載機種が望ましい訳です。

 

FS6100のあの使用限界まで行ったカーボンブラシの時は火花を出しながらモーターが回っていましたが、交換したら火花が出なくなりました。

カーボンブラシが減ると、火花が出てくるようです・・・

 

だから最後は焼き付くんでしょうね・・・交換は大切です

 

 


 

普通の人が買う、インパクトドライバーやドリルドライバーと違ってこのスクリュードライバーが売れるのはなぜかと思いましたが、

 

結局、何が良いって、そりゃ重さでしょう

 

なんせ1kg、一杯打つと疲れますから軽いのは正義ですよね

一畳のタイガーボードを貼るのにネジを何本入れるかと言うことですが、10本は打ちますよね・・・

1枚しか打たないことは無いので、こんな工具が出来たんですね。

なんせコードが20M付いてます、これが標準なんですから、びっくりしますが、天井への現場の取り回しを考えたら納得いきます。

 

また何本も打つ石膏ボードの仕上げには、面一であることが大切です、

 

このドライバーは、ネジの頭の面を一様にする工夫がされており、プロの現場では大切なファクターとなっています。

 

面一に貼らないとその後に壁紙貼る前の下地をやらなきゃいけなくなりますから、処理軽減に非常に役に立っていると言うことです

 

ロックリングを回すことで、深さを調節、結構簡単な作りですが、よく考えられています

 

 

まさに職人用の工具・・・商品の運動性能比較が何秒間に何本打てるかですからね・・・プロはすごい・・・

 

試し打ちしましたが、トルクは結構強く、ホワイトウッドに、コーススレッドを打ってみたらねじ山が無くなりました・・・

 

本来石膏ボード用ですから下向きにホワイトウッドに入れればそりゃ、ネジ側がダメージを被りますね・・・

 

まあ、その辺に落ちていたコーススレッドなので、ねじ山が合っていなかったというのもありますけど、結構なPowerがあります。

 

 

 

 

更新: 2021/10/23

資料

 パーツ図いろいろ

先端部の展開図 7に3が融着してしまってるので、1~7まで交換ですね・・・今のところ・・・

 

だったけど・・・なんとかなりました。 欠損は4番だけでした

 

外れなかったので万力に挟んでウオーターポンププライヤーで気合い一発外しました。

6番のパーツが錆びておりここが外れない原因のようでしたが、このパーツ金属で出来ており耐久性能を上げるためにプラでは無いんですね、細かく考えられて作成されていますね

 

このジャンクをよりよくするには3番の交換が効果が高そうですが、今回は見合わせです。

 

1番は、ねじ込み式ではなくはめ込み式でした、2はゴムで、ここで保持する形になっており良く考えられています。

 

これって、リーフスプリングって言うんですね

 

 


 

 

似た機種の分解動画・・・先人の知恵に感謝

 

 

 

 

 


 

 

慣れたら天井貼ってみます??・・・

 

参考ページ

 

https://takutaku.radiobutton.jp/half-build/7759

 

https://diy-magazine.jp/archives/6676

 

 

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2021年10月13日

  • 購入場所

    ジャンク

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