PCIスロット用ということで、主にレガシーデバイスのサポートを重視しているのでしょう。コネクター構成は内蔵側が68P LVD Wide SCSIと50P Single-Endedの2つ、そして外付け側が50P Single-Endedのみとなります。想定される利用法は、HDDのみLVDで高速なものを接続して、それ以外のレガシーデバイスをSingle-Ended側にまとめてしまうという使い方でしょうか。
ちなみにPCI-Xスロット用の姉妹モデル、ASC-29160の場合は上記の構成に加えて、Single-Endedの68P Wide SCSIコネクターが用意されていました。また、下位モデルとして位置付けられていたASC-19160は、ボードの構成を見る限りではASC-29160Nと同一の設計となっていたと考えて差し支えないでしょう。公式のサポートOS等に差があった程度です。
今でも32bit PCIスロットを備えたマザーボードは多数あり、その気になれば使う場所がありそうなものなのですが、この世代のSCSIホストアダプターはPCI Express世代のマザーボードできちんと動作することがあまりないのです。私自身もこの製品の前身モデルとなるAHA-2930U2を最近のマザーボードで使おうとしていたのですが、結局ドライバーを組み込んでもきちんと動作はせず、手当たり次第にSCSIホストアダプターを挿してみて、唯一Advansys ABP-940UAが動作したため、これでMOなどを接続していたことがありました。
そのような経験があったので、実はこのボードは買ってから一度も使われたことはありません。昔は高くて買えなかったボードが格安で出ているのを見つけると、ついつい買ってしまうという事例です。
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購入金額
294円
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購入日
2012年04月07日
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購入場所
はにゃさん
2013/01/17
私もそういう癖が…
昔高くて手が出なかったCPUとかマザーとか10kのHDDとか…
jive9821さん
2013/01/17
やはり長年この趣味をやっていると、かつての2桁万円の製品が数百~数千円という経験をよくするわけで、ついつい懐かしさもあって手が出てしまいますよね。SCSI関連はかつての憧れの製品が安く売られていることが多く、特にこの事例が多くあります。そのうちRAID板なども掲載予定ですので、よろしければご覧下さい。