レビューメディア「ジグソー」

SCSIの帯域よりも対応スロットの帯域の方が狭い

この製品はUltra 160 SCSI対応のホストアダプターですが、対応スロットは32bit/33MHzのPCIスロットです。Ultra 160 SCSIの帯域幅は160MB/sであり、32bit/33MHz PCIスロットの帯域幅は133MB/sですから、SCSIの帯域幅に対応スロットの帯域が追いついていないということになります。

PCIスロット用ということで、主にレガシーデバイスのサポートを重視しているのでしょう。コネクター構成は内蔵側が68P LVD Wide SCSIと50P Single-Endedの2つ、そして外付け側が50P Single-Endedのみとなります。想定される利用法は、HDDのみLVDで高速なものを接続して、それ以外のレガシーデバイスをSingle-Ended側にまとめてしまうという使い方でしょうか。

ちなみにPCI-Xスロット用の姉妹モデル、ASC-29160の場合は上記の構成に加えて、Single-Endedの68P Wide SCSIコネクターが用意されていました。また、下位モデルとして位置付けられていたASC-19160は、ボードの構成を見る限りではASC-29160Nと同一の設計となっていたと考えて差し支えないでしょう。公式のサポートOS等に差があった程度です。

今でも32bit PCIスロットを備えたマザーボードは多数あり、その気になれば使う場所がありそうなものなのですが、この世代のSCSIホストアダプターはPCI Express世代のマザーボードできちんと動作することがあまりないのです。私自身もこの製品の前身モデルとなるAHA-2930U2を最近のマザーボードで使おうとしていたのですが、結局ドライバーを組み込んでもきちんと動作はせず、手当たり次第にSCSIホストアダプターを挿してみて、唯一Advansys ABP-940UAが動作したため、これでMOなどを接続していたことがありました。

そのような経験があったので、実はこのボードは買ってから一度も使われたことはありません。昔は高くて買えなかったボードが格安で出ているのを見つけると、ついつい買ってしまうという事例です。
  • 購入金額

    294円

  • 購入日

    2012年04月07日

  • 購入場所

7人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • はにゃさん

    2013/01/17

    >昔は高くて買えなかったボードが格安で出ているのを見つけると、ついつい買ってしまうという事例です。

    私もそういう癖が…
    昔高くて手が出なかったCPUとかマザーとか10kのHDDとか…
  • jive9821さん

    2013/01/17

    コメント有難うございます。

    やはり長年この趣味をやっていると、かつての2桁万円の製品が数百~数千円という経験をよくするわけで、ついつい懐かしさもあって手が出てしまいますよね。SCSI関連はかつての憧れの製品が安く売られていることが多く、特にこの事例が多くあります。そのうちRAID板なども掲載予定ですので、よろしければご覧下さい。

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