特に必要というわけでもなかったのですが、代理店正規取扱品の256GB USBメモリーとしてかなり安い値段がついていたので思わず買ってしまいました。
CORSAIRの公式サイトの情報を当たってみると、USB 3.0対応品としては割合速度性能の高い製品という位置付けだったようです。この256GBの場合、最大読み出し速度190MB/s、最大書き込み速度90MB/sという公称性能が掲載されていました。
なお、この製品は既に型落ちとなっているようで、Flash Voyager GTというシリーズが後継モデルという扱いのようです。ただ、Flash Voyager GTは公称性能が掲載されていませんので、性能面での変化などは判りません。
本体はUSB端子にかぶせるキャップに至るまで、全てラバー素材で作られています。経年変化が若干心配ですが、そういうことを考えるジャンルの製品ではないということでしょうか。
書き込みの極端なばらつきが気になる
それではいつも通り、Crystal Disk Markを複数バージョンで使って性能を計測してみましょう。
PCの環境はRyzen 9 3900+ASUS X370-AでWindows 10 Pro v20H2を実行しているものです。
いきなり面食らったのがこの結果です。まず、読み出しについてはコンスタントにシーケンシャルで220MB/sを超えてきていて、公称値を軽く上回っていて文句ない速さです。ランダム4Kもまずまず優秀な水準でしょう。
その一方で、書き込みの方はQueue Depthによってシーケンシャルの値が極端に変化します。Queue Depthが1のときには公称値を超えて素晴らしい値を記録する一方で、Queue Depthが32の時には、まるでUSB 2.0までの対応品であるかのような値を記録します。これは一応再計測してみたのですが、大きな変化は見られませんでした。
こちらの値は極端さは薄れますが、Queue Depthが1の際のシーケンシャルライトでも50MB/sを少し割り込むというスッキリしない結果です。ただ、Queue Depthが増えると速度が下がるという傾向はこちらでも見られます。
もう少しバリエーションを試したいということで、普段使わないCrystal Disk Mark 8系も実行してみました。
こちらはQueue Depthが1の時の値が大きく改善されますが、それ以外の項目ではCrystal Disk Mark 7.0.0と同じような傾向でしょうか。
今までいろいろなフラッシュメモリー製品を試してみましたが、シーケンシャルライトの値だけがここまでばらついた製品は記憶にありません。それだけに評価としてはなかなか難しいのですが、少なくとも読み出しに関しては文句なしの高性能ですし、価格も十分安価な水準ですから、コストパフォーマンスは良好です。
もっとも、本来はそこそこ高価な製品だったらしいので、安価でなかったらもう少し評価は辛めにしていたところでしょう。購入価格に対しての満足度を評価しています。
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購入金額
2,607円
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購入日
2021年08月25日
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購入場所
PC4U
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