所持する音楽データに対する私利私欲．．．イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。特徴を理解して使う。楽器には、同カテゴリーのものでもこだわりを持って使い分けられます。エレキギターのシングルコイルとハムバッキング、ドラムスのウッドスネアとメタルスネア、ベース弦のラウンドワウンドとフラットワウンド．．．その楽器に興味がないヒトにとっては、違いがわからないかもしれませんが、演っている方からすれば決定的な違いです。同じ音源（声優）から作られたボイスロイドながら、異なる表現形のアウトプットとなっている2人？を使い分けた作品をご紹介します。

GYARI（ココアシガレットP）。2008年からボーカロイドを使ったジャズテイスト楽曲「ボカロジャズ」界隈で活動するPだったが、2017年末のコミケ＝ComicMarket93でリリースされた“Seyana. ”から、「ボイスロイドに歌わせる」ことをはじめ、このタームは数年続くことになる。

その初ボイロ曲である“Seyana. ”

で、メインで使っていたボイスロイドのひとつが、琴葉茜（もうひとつ結月ゆかりもメインだったが）。

琴葉茜は、女性声優榊原ゆいの声をソースにしたボイスロイドだが、同じ榊原ゆいが吹き込んだポイスロイドに琴葉葵がある。この琴葉姉妹はセットでリリースされたが、双子の姉茜が関西弁、妹の葵が標準語という味付けがされている。ある意味、女性声優下田麻美の声を共通のソースとするボーカロイド鏡音姉弟、鏡音リンとレンに近い立ち位置だが、リン・レンが女声と（声変わり前の）男声という違いだったのに比べて、双子設定の女の子で、標準語と関西弁という違いだけなので、差は小さいか．．．と思ったが、そんなことはなかったｗ

以前の“Seyana. ”ではコーラス部分にしか登場しなかった葵を、メインにフィーチャリングしたのが、本作“Chocomintopia 〜絶対にチョコミントを食べるアオイチャン〜”。とぼけた感じの茜を関西弁イントネーションで「合いの手」に使い、透明感ある葵をメインに据えた楽曲。

爽やかな表紙なんだけどなー（中身は．．．）

GYARIのボイロ曲は、ボカロ曲と違ってジャズテイストは薄いのだが、この「絶対にチョコミントを食べるアオイチャン」は特にAメロ部分のベースラインがあまたあるポップス曲とは違い、かなり凝っていてGYARIカラーが出ている。またツースリーのリズムや、間奏のRhodes風音色でのソロや、生ギターソロがジャズっぽく、ボイロ曲の中ではジャズ色が結構強めかもしれない。

葵ちゃんの味覚、まずくね？

チョコミン党員にかしずかれる党首コトノハアオイ

アオイ、ノックダウン．．．

．．．ただ、茜による「せやな」の決め台詞？や、クライマックスの葵の叫びなど、ネタは忘れないのはさすがだが。

あと動画では、大ラスの「To Be Continued」のところのバックに流れる曲．．．というかジングルが、楽曲ファイルだと「TBC」として別収録されている。このジングル、躍動的なベースラインを中心とした、粋なフュージョン調のものであり、フルサイズ版が期待されるも、その後発表はなし（動画の後日譚も含め）。ザンネン。

よかったね、茜ちゃん⇒最終コマ不穏だが．．．．

動画の中身的にはアレな部分もあるものの、GYARIのボイロ曲の中では一番爽やかに仕上がった？作品です。

【仕様】

A5横 / 28P / カラー / イラスト漫画 / ダウンロードコード

ダウンロード内容

audioフォルダ

・mp3サブフォルダ
　－TBC.mp3

　－絶対にチョコミントを食べるアオイチャン - off vocal.mp3

　－絶対にチョコミントを食べるアオイチャン.mp3

・wavサブフォルダ

　－TBC.wav

　－絶対にチョコミントを食べるアオイチャン - off vocal - limiterOFF.wav

　－絶対にチョコミントを食べるアオイチャン - off vocal.wav

　－絶対にチョコミントを食べるアオイチャン.wav

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・Chocomintopia.pdf（紙の冊子全ページのpdfデータ）
・front-cover.png（冊子の表紙データ-1316×927-）

・front-cover-square.png（冊子の表紙正方形変型データ-927×927-）

・front-cover-square_sound（動画扉絵正方形変型データ-927×927-）

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・絶対にチョコミントを食べるアオイチャン.mp4

「Chocomintopia ～絶対にチョコミントを食べるアオイチャン～」