カスタムIEMで有名なカナルワークスのユニバーサルモデル第一弾CW-U02です.無色透明な樹脂ボディに,アルミ製のノズルが出ています.コネクタは,カスタム2ピンで汎用性があります.
CW-U02は,フルレンジシングルBAという構成で,カナルワークスのカスタム版と同じ様に製作されているそうです.CW-L02のユニバーサル版という位置づけです.
カナルワークスはカスタムメインなので,なかなかチャンスはありませんが,いつもながらのeイヤ中古セールで見つけたので,試してみることにしました.
このCW-U02のケーブルは,クリアケーブルなので,クリアケーブルの宿命である緑化が見られ,中古セールで安くなっていました.緑化は見た目が悪いですが,音質的にはそれほど気にしなくてもいい(もちろん悪くなっている)というのが,個人的な見解です.
今回のCW-L02は,最低限の本体とケーブルのみ.イヤーピースは,交換前提なので不要です.
金属ノズルです.耳掛け部にチューブが被覆してありますが,柔らかいので,形状記憶能力は低いです.
1BAがよく見えます.
プラグは,3.5mmのL型.
ケーブルが緑化しています.
フィット感はさすがのカナルワークスで,IEM形状としてはやや小さめの筐体と形状は違和感なく装着できます.大きさは少し違いますが,QDCみたいな感じです.
Neptuneと並べると,よく似ていることがわかります.
音質は見た目通りで,クリアで1BAなのに帯域も確保されています.音の迫力には欠けますが,思っていた以上に低域が出て,高域の伸びは普通です.1BAなので,分解能や空間の広がりは期待できず,スタジオ~ライブハウスレベルです.その分,中域が非常にクリアで,音の塊としてボーカルがしっかり感じられます.それ以外にもピアノの明瞭さや弦楽器の響きもきれいで,温かみのある音質です.同じ1BAのNeptuneと比べると,ユニバーサル版らしい音ですが,少しざらついた感じ(艷やかではない)は受けます.ちょっと癖はありますが,Neptuneのほうがリスニングには向いていると思います.
似た感じのイヤホンにWestone UM Pro50があります.UM Pro50は,マルチBAで解像度もあり,ボーカルが近い迫力のある音質ですが,CW-U02はスタジオ録音的にとても明瞭に聴かせてくれます.どちらがいいのかは,好みの問題で,音源により使い分けるのがベストです.
ユニバーサルモデルナので,イヤピース選びも重要です.そして,ノズル部がやや細身という特徴があります.標準でも,細軸でもない,やや細身という厄介な仕様です.Westone ほどは細くあありませんが,Westone 用は普通に装着できます.
今回選んだのは,FinalのE-type(赤軸)です.
なかなか聴くチャンスのないカナルワークスのイヤホンですが,ユニバーサル版でもフィット感は十分で,音質も非常にクリア.今回のCW-U02は,ボーカル用イヤホンと言ってもいいくらい,非常によく出来ています.1BAということもありますが,非常に鳴らせやすいです.DAP直で十分な音質が得られます.
この価格帯(4万円以下)は,たくさん強敵が出ていますので,ベストバイかと言われると,ちょっと難しいです.今回の購入価格であれば,おすすめですが,直販価格だとUranusのほうがコスパは高いと思います.
-
購入金額
0円
-
購入日
2021年07月29日
-
購入場所
eイヤホン
jive9821さん
2022/01/24
確保できて本当にバランスの良いイヤフォンになりますね。それと比べると
CW-U02はやはり中域特化型でしょうか。
カナルワークスはやはりCIEMで本領を発揮するとメーカーの方は仰って
いましたが、確かにCW-L12aEXはユニバーサル形状でもCW-U12aEX
とはちょっと違った音になっていました。ノズルの素材などが変わるので、
どうしても同じ形でも同じ音にならないらしいです。
harmankardonさん
2022/01/24
よくできているとはいえ,1BAの限界だと思います.
でも,音作りが上手く,よくまとまっています.