最近サイネージの UI デザインをしているのですが、試行錯誤する一環で専用機だけでなく普通の液晶画面をタッチパネル化した時の体験観察をすることになり、同機能を持った製品を購入してみました。
IODATAの「てれたっち(DA-TOUCH)」というものです。
ちょっとネーミングが平仮名だし業務で発注する時恥ずかしい・・・。
日本企業には珍しいほどの簡易包装でやってきました。
輸送用の箱で中にはパッケージがあるのかな? と思って開いたら普通に箱でした。
プロダクトの中ではテレビや冷蔵庫などが確かにこんな感じの質素な箱なのですが、これも家電のような扱いの商品なのかもしれませんね。
液晶画面とベゼルの高さを測るためのゴムっぽいのが付いてました。名前が「スペーサー」なのですが、用途と合ってるのだろうか。
起動した際に最初に使うキャリブレーション用ソフトの入った CD が付いてました。
マニュアルは使い方というより、設置の仕方の方。
付属品。これは専用ペンで2本いり。
本体はこんな感じ。伸縮機構があって、大型ディスプレイまで対応できるようになっています。
ラチェットのような機構があって、可動レバーをゴムカバーで固定することでロックされます。シンプルな機構ですが意外に固くロックされ、後で動かそうと思うといろいろ苦労します。
テレビの上にちょこんと置いて、伸縮させて左右から挟み込んで固定する形になっています。
なので極端な薄型とか逆に難しいのかなと思います。液晶テレビの構造上、そこまで薄いものはなさそうですが、この先は分かりませんね。
新規購入した65インチのディスプレイに取り付けるはずだったのですが、そちらがドリル片手の仲間の手によって天井吊りに設置されてしまっていて手が届かなくなっていました。まさかの鉄柱に取り付けるとは……。
今回は、この 55 型ディスプレイに急遽取り付けることにしました。
こちらはテストセンター内に壁付けされており、コードも壁の中に入っているので綺麗に設置できそう。
取り付けたところ。取り付ける前の上の画像と比較してください。
全然目立たなくて、取り付けていると言われないと気付かないですね。
取り付ける際は本体重量もあり、結構大変です。
固定してしまえば不安ないのですが、それまでは薄いベゼルの上に乗っているだけの状態になり本体がグラグラしているので落とすとかなり危険です。下手したら画面や床を傷つけます。僕は1人でやってしまったのですが、2人でやったほうが液晶を壊さず安全。
ユニット背面から USB コードでテレビにつなぎ電源供給します。PCと接続させる必要があるので PC ともつなぎ、キャリブレーションします。
上記のような感じで画面を専用ペンで抑えていき、誤差を修正すれば、以降は設定がいらなくなります。
使ってみた感想。
実を言うと専用ペンを使うと知っていながら「でも指で使えるかも」という淡い期待があったのですが、専用ペン以外には全く反応しませんでした。
ユニットが片側で上部の位置と決まっているんで、赤外線のような方式かもしれないですね。
感度はとてもよく、普通にタッチ操作ができます。壁に落書きしてるみたいで気持ちいいです。
指ではなくタッチペンを使う想定のサイネージには良いかもしれないですね。値段もお手頃だし。
工具いらずに大型モニタをタッチパネル化できる
外観としては上部にフレームが付くだけなので違和感がなく Good。
指で操作できれば何の文句も無いのですが、専用ペンを使わないと操作できないという部分がストレス。やはりペンを拾い書き始めるのと、指でささっとやるのではスマートさが違います。
ペンでの操作は遅延なく、使い勝手は良いです。
必要なし
キャリブレーションは最初の一回だけなので手間いらず。
大型でのタッチパネルは選択肢が少ない
大型タッチパネルを購入しようとするとまだまだものすごく高価なのですが、後付けで簡単にタッチパネル化できます。
別プロジェクトになるのですが、70インチを3台並べた大型サイネージの制作に携わったことがあるのですが、その時はセンサーではなくタッチを感知するフィルムを使いました。(野外設置したこともあり、冬の静電気での誤作動にめちゃくちゃ悩まされた……)
フィルムと今回のようなセンサーとどっちが良いかと言われれば、フィルムは安いのですが維持管理と綺麗に貼るのが大変なので、メーカーもセンサー側に動いていくような気がします。
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購入金額
83,314円
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購入日
2021年07月25日
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購入場所
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