昨年不織布マスクが市場から枯渇したときに、液晶パネルの生産施設を転用していち早く市場に供給したのがシャープでした。
特に初期は、他のマスクが市場に殆ど流通していない中で、クレジットカードさえ所有していれば購入権の抽選申し込みを誰でも出来るということで、競争率100倍超の大人気商品となっていました。その時期に一度レビューで紹介していますね。
あれから約1年が経過して、今ではマスクの供給量も完全に戻り、安価なマスクが市場に大量に出回るようになり、以前よりはシャープ製マスクの人気も落ち着いたように見えます。
そんな中で、シャープから銀イオンによる抗菌効果を謳ったバリエーションモデルである、MA-2050が発表されました。丁度この発表の直後に購入権当選通知が来ていましたので、新製品を試してみようということで購入することにしました。
なお、従来モデルのMA-1050も初期とは仕様が変わっているという噂を聞いていましたので、MA-1050も新たに1箱購入しています。
以前買ったMA-1050とは、まず箱の構造が変わっています。今回のMA-2050では箱がミシン目で蓋を開ける構造となっています。同時購入のMA-1050も、やはりこの構造の箱になっていました。
量販店等で売られている格安マスクとの大きな違いは、製品仕様などについてかなり細かく記載されているということでしょう。MA-1050の箱と比べると、JHPIA(一般社団法人 日本衛生材料工業連合会)の抗菌マークがプリントされていることに違いがあります。これはJHPIAが自主基準を定め、その基準を満たした抗菌効果がある製品にマークの掲示が許されるというものです。
メーカーの説明によると、マスク装着時に外側となる不織布に銀系無機抗菌剤を配合していて、マスク表面での細菌の増殖を抑える効果があるということです。この辺りは目で見てわかるものではありませんが…。
安価では無いが、信頼性は高い
それでは中身について詳しく見てみましょう。
まず、箱の中身は25枚ずつパッケージに入った形でマスクが収められています。
25枚組×2で収納されているという点は、初期のMA-1050から変わっていません。
MA-2050、MA-1050(現行型)、MA-1050(初期型)を並べてみました。
まず、MA-1050同士を比較して、明らかに改良されている箇所があるのがわかります。初期型のMA-1050は耳かけ部分の紐が細く、長時間マスクをしていると耳の辺りに疲れや痛みを感じることがあります。しかし、現行型のMA-1050は紐が太く柔らかいものに変わっていて、耳への負担は確実に減っているものと思います。
一方、MA-2050とMA-1050(現行型)は、一見すると殆ど同じものです。まあ、銀イオンが肉眼で見えるわけもないので当然ではあります。
しかし、MA-2050はSHARPのCIロゴの横に「Ag+」というマークが刻印されていて、これでこの部分に刻印が無いMA-1050と見分けが付くようになっています。
メーカーの説明によると、内側の不織布も「肌触りがよくコシの強い素材を採用することで、毛羽立ちや型崩れを抑えている」とのことです。また、撥水性を持たせることでフィルター性能の低下の防止や、飛沫拡散の防止につなげているとのことです。この辺りは実際にある程度使ってみて初めて実感できる違いなのではないかと思います。まだ試しに1枚という状態ですので、耳への負担以外は違いを体感できているわけではありません。
マスクの市場への供給量が回復したことで、シャープ製マスクが割高という論調が見られるようになってきましたが、確かに安価とは到底いえないものの、金額を取るだけの内容はきちんと持ったマスクでは無いかと思います。
私自身、近所に軽く出かけるだけの時には、1枚当たり10~20円程度の格安マスクを使うようになりました。しかし、どうしても仕事で東京都内の会合に出るときなどは、やはりシャープマスクの安心感を買って使うことが多くなっています。
新製品を用意するだけでは無く、既存の製品もユーザーの声を反映して改良している辺りも好印象ですし、多少高価であっても信頼感を買っていると思えば十分許容できる範囲ではないかと思います。
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購入金額
2,860円
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購入日
2021年06月16日
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購入場所
シャープ COCORO STORE
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