世界一流のシェフが使うバター「ボルディエ(Le Beurre Bordier)」のレアな直輸入バターを購入し、食べ比べしてみました。
ボルディエのバターは高価な上、日本だと空輸代がかかることもあり、かなり希少。
バターという商品の性質上、冷凍にしないと輸送できないこともあり、冷凍ものじゃない場合(いわゆるハンドキャリー)はタイミングが重要ですね。冷凍ものなら、国内に輸入業者が1つあるみたいです。相当高くつくと思うけど。
この「ボルディエ(Le Beurre Bordier)」なのですが、世界一流シェフがこぞってテーブルバターに使う高級バターです。
はやい話が、一流ホテルや三ツ星レストランなどで一番提供されているバターですね。
ちなみにフランスの有名バターは、人気のあるこの「ボルディエ」の他には、日本で最も名前が有名な「エシレ(ECHIRE)」、コアなファンも多い「パスカル・ベイユヴェール(Pascal Beillevaire)」となっています。
包み紙もチェックです。
外国のパッケージとかラベルってワクワクしますよね。
文字が読めないからこそ、雰囲気や意匠からなんとか意味を読解しようとするからか、気づきがいろいろあるというか。
ただ最近のパッケージはどんどんシンプルになっていって装飾がなくなってきてるから、もうラベルだけだと何だか分かりませんね。
書体なんだろ、踊ってて分からないけど Baskerville ですかね?
とりあえず3種類あるので開封。
右から、
海藻入りバター(Le beurre aux algues)、
有塩バター(Le beurre demi sel)、
柚子風味バター(Le beurre au YUZU)。
なかなか手に入りにくい珍しいバターということもあり、バゲットにつけて食べるのではなく、そのまま食べるという趣向になりました。
旬のエシャロットが、いま美味しいので…ということで、エシャロットと一緒にいただきます。
まずは、海藻入りバター。
これがまた、人気があるのにかなり手に入らないそうです。
気候の影響もあったりで、入手難度が高いみたい。
フランスでは海藻を食べる習慣がないので、こういうパターンはフランスでもかなり珍しいんだとか。でもフランスの食通の間では「バターは海藻入り」がデフォルトになるほど衝撃を与えたらしいです。
ちなみに海藻を食べて分解・消化できるのは世界的にみて日本人だけ。
こちらは豊潤で香りが良く、スパイスのように豊かな味を楽しめるものでした。
なんとなくフランスのバカンスの絵が浮かぶような、そんな雰囲気があります。
濃厚で複雑な味が楽しめて美味しい、大満足。
お次は、普通のバター。
バターには無塩と有塩があるのですが、いわゆる有塩バターですね。
最近は健康のために無塩バターの人が多いかと思います。
バゲットにもよるけど、バゲットがしょっぱい場合もあるので、どちらがいいというのは難しいところですが。
日本人は食パンの文化なので、有塩バターの方が美味しいと思う。
で、このバターは塩が刺激的。
かなりガツンとくるバターです。これも美味しい!
次、柚子のバター。
なんで柚子なのかと思ったけど、日本の柚子を使っているのだそうです。
ボルディエさんは親日家なんですかね…?
柚子はなんにでも合うとは思いますが、奥深くしつこくない酸味と甘み。
ほんのりというよりは結構わかる柚子の感じですが、濃厚なバターの中で分かりやすい甘みが、また良い感じ。
3つ食べ比べてみた感じ、一番美味しいと個人的に思ったのは…。
海藻入りのバター、かな。
バター本来の味とは違ってくるかもしれないけど、なかなか変わった味の体験がやっぱり良い。
滑らかで口当たりがよく、舌の上でとろけるバターに海藻の芳しく香り高いパートも加わって、よりバターがひきたつような感じがします。
普通にバゲットに付けて食べても、絶対美味しい!
贅沢にこれを使った料理もいいですが、やっぱり普通にバゲットにたっぷりと付けて食べたい。
フランスに行って、お土産に買って帰りたくなりますね。
ボルディエのバター、パン好き・バター好きの人におススメです!
古典と伝統のプライド
「美味しい」が評価され、工業化されても昔ながらの手作りで粛々と受け継がれていくというのは「これがベスト」というプライドを感じます。機械で大量生産されるものとは違い、人の目で管理され製造されるというのは、人工知能でも判別できない何かがあるのではないでしょうか。答えは誰でも知っていて「オカルトだ」と認めていないだけですが。
ヨーロッパでは、企業のPR戦略の一環として動画を作ることが多いようなのですが、ボルディエの公式サイト(フランス語)でも、社員の皆さんが愉快な歌と踊りを披露しています。伝統と高級感というブランドイメージがあるのですが、そこで働く人が楽し気で、良い製品を作っているんだろうなぁと想像できます。
冷凍かそれ以外か
冷凍ものだとわりと手に入るのですが、それ以外の空輸は入手が困難で貴重です。
バター好きなら興奮
普通に手作りのためコストはかかります。
材料が良いというのもありますが、機械に頼らない高品質のバターなので、美味しいというわけですね。
パン好き・バター好きには至高の逸品ですが、それ以外の方に価値を見出されるのは至難かと思います。素人でも食べて違いが分かるくらい美味しいのですが、そこにお金をかけるかどうかは人それぞれですね。
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購入金額
1,760円
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購入日
2021年04月11日
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購入場所
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