レビューメディア「ジグソー」

もはや動画プレイヤー以外の部分でアピールしている印象

新メインPCを組んだ際に、動画再生用のソフトとしては、Pioneer BDR-S12J-BKのバンドルソフト「CyberLink Media Suite 10」に含まれるPowerDVD 14 Ultraを利用していました。

 

 

 

 

 

 

PowerDVD 14 Ultraといえば、実は随分前にプレミアムレビューを書かせていただいた製品でもあります。

 

 

 

 

 

 

この時点でプレイヤーソフトとしてはほぼ完成の域に達していると思っていて、実際に前メインPCではそれよりも古いPowerDVD 12 Ultraを最後まで使い続けていたほどです。

 

PowerDVD 14 Ultraは、機能面では実際に特に不満はありません。私の感覚ではローカルPC内のコンテンツや光学ドライブからのビデオ再生が出来てくれれば、それ以上を求めるつもりはありませんでしたので。DLNAサーバーなどの機能は、元々自宅ネットワーク内にサーバーが別途ありますので、わざわざ普段使っているPCから送信する必要は無いのです。

 

というわけで、バンドル版とはいえ特に不満も無いのでこのまま使い続けようと思っていたPowerDVD 14 Ultraですが、しばらく使っているうちにBlu-rayディスクを使った際にちょっとした問題を抱えていることが判りました。

 

PowerDVDシリーズにはレジューム再生機能があり、ディスクの再生途中で停止させた場合などに、次回起動時に中断した位置から再生を再開出来るはずです。ところが、何枚かBlu-rayビデオを再生してみても、1枚もこのレジューム再生が出来たものが無かったのです。私の環境特有の不具合なのかも知れませんが、アップデーター等も用意されておらず、改善させるためには他のソフトを使うしかない訳です。

 

そしてPowerDVD 14 Ultraを起動すると、頻繁に表示されるのがCyberLinkによるアップグレードセールの案内です。現状ではPowerDVD 20 Ultraが5,800円という訳で、普通に買うよりはそれなりに安くなっていることから、何となく釈然とはしないもののこれを購入することにしました。

 

 

 

 

▲購入時点の案内ページ
▲購入時点の案内ページ

 

 

更新: 2021/01/29
総評

プレイヤーに特化した下位製品があっても良い

前述の通り、PowerDVD 14 Ultraの時点で、この類のソフトに欲しい機能は一通りそろっていますので、特に追加機能が欲しくてPowerDVD 20 Ultraを選んだ訳ではありません。PowerDVD 20 Ultraの機能紹介を以下に掲載しておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スマートフォンやタブレット、TVとの連携に重きが置かれた機能強化であることは一目瞭然でしょう。それはそれで必要と思う方も多いでしょうから否定はしません。しかし、私の場合はPCでごく普通にBlu-rayを観たいという以上の希望はありません。

 

PowerDVDの場合、最下位のStandardではBlu-rayの再生が出来ませんので、必然的に中位のProまたは最上位のUltraを選択する必要があります。そして、Ultraだけが特売となっている以上、格安に入手できて必要条件を満たすのがUltraであるわけで、Ultra独自の機能が欲しくなくても自動的にこれを選ばざるを得ないのです。

 

メディア再生機能がUltra相当で、スタンドアロン機能に特化した選択肢を用意してもらえれば、私はそちらを選択していたと思います。ProでもBlu-rayディスクの再生は出来ますが、UHD-BDに非対応だったり、高画質化機能であるTrue Theaterが機能削減版になってしまうなど、いろいろと制限が生じてしまうのです。大幅に安ければ妥協できる差なのですが…。

 

 

既にPowerDVD 20 Ultraを購入している以上、このソフトについても触れておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

セットアップは一般的なアプリケーションと特に変わる部分は無く、特筆する点もありません。ダウンロード版はオプションの「拡張ダウンロードサービス」で追加料金を払わない限り、購入から30日以上経過してしまうとダウンロードできなくなるので注意が必要です。拡張ダウンロードサービスを購入した場合には1年間ダウンロードが提供されます。まあ、ローカルPCやNASなどにバックアップしておけば、それほど必要とは思いませんが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このバージョンからの新機能として、TVモードとPCモードという2種類のUIが用意されるようになったという点があります。これはTV接続専用PCなどで有効なモードですが、今回はごく普通のPCで利用しますのでPCモードの方で使うことになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

Blu-ray再生中のスクリーンショットは撮れませんのでここに掲載できませんが、ごく普通にBlu-rayを再生できていますし、上のスクリーンショットの通りレジューム再生もきちんと出来るようになりました。

 

モバイルデバイスとの連携や機器間のシームレス再生などは使う予定が無く試していませんし、100GB分用意されている「サイバーリンク クラウド」も特に使う予定はありませんが、プレイヤーソフトとして不満が出る部分は特にないという完成度だと思います。個人的には要らない機能がてんこ盛りという印象が強くなってしまいますが…。

 

  • 購入金額

    5,800円

  • 購入日

    2021年01月20日

  • 購入場所

    CyberLink直販

27人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • kensanさん

    2021/01/29

    ハンドル版特有の誘導購入催促ですね♪ DVD/BDに焼くソフトがADOBEから消えましたので、仕方なく同社のライティングソフトは購入していますが、他は削除しました♪
    Blu-rayは基本大画面で見ることにしています。
  • jive9821さん

    2021/01/29

    > kensan さん

    強引に乗り換えさせられている気分になるのですが、内容的にそれ以上
    お買い得なものも無く、結局は買ってしまいました。

    私の場合はリビングにいる時を除いて、Blu-rayやTVはPCで観るのです。
    別にTVを置くような空間もありませんし…。

    ただ、PC1台で完結する使い方をしているだけに、PowerDVDの
    シームレス機能などは完全に宝の持ち腐れとなってしまう訳です。
  • けんぼ~^^さん

    2021/01/31

    僕はPCでBDを作成することもあるのでBD再生できることと、自宅のレコーダーの番組を視聴するのにDLNAクライアントの機能が欲しかったのでこれを使ってます。
    音楽再生とかオンライン動画とかは要らないんですけどね^^

    どんどん肥大化してるような気がしてきてますね。PowerDVD7とかのころはすごく軽快に使えてたんですけどね。
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