所持する音楽データに対する私利私欲．．．イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。同じ曲でも歌う人が違うと別の曲に聞こえることがあります。3人が主人公とも言えるアニメのテーマソングで、3人の声を当てた声優の表現の差が感じられる楽曲をご紹介します。

そして「芋づる式洲崎綾 Part8」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾（あやちゃん／ぺっちゃん／あやっぺ）関連。年末（12月）といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの．．．ガンガン行くぜ8回目。

「みるタイツ」。フェチ絵イラストレーターよむ画伯の原作によるショートWebアニメ。

名前の通り、タイツに着目した作品で、もともとよむ画伯が同人誌で描いていたタイツフォーカスイラスト集「よむタイツ」から発展した作品らしい。

女子高生3人＋女教師1人の織りなす、ちょっとアブナイ、そしてちょっと切ないストーリーが語られた作品で、放送12話＋特別編1話の全13話からなった。

そのショートアニメのエンディングテーマが、本作“True Days”。

同じ曲が5曲入っているが、インストの1曲を除けば、歌っている人が違う。女子高生3人を演じた3人の女性声優のソロヴァージョンと3人で歌ったヴァージョン。

こう書くと、3人で歌ったヴァージョンがメインで、ソロヴァージョンはCD化のおまけか．．．と思われるかもしれないが、その逆で、各話が結構3人の内の「お当番」が明確だったためか、映像円盤特典回を合わせた計13回のうち、ソロヴァージョン3種が4回ずつ使われ、3人歌唱のヴァージョンはTV版最終回の1度しか使われなかった。

ここで取り上げているので、歌ったうちの一人は当然あやちゃんなのだが、他の二人も戸松遥に日笠陽子とアーティスト活動もしている歌にも定評がある声優。

キャラ声なので、真の上手さの最大値ではないが、それぞれ方向性の違った美声であり、歌い方にも特徴があって楽しめる。

3人のメインキャラは、ほぼ均等の関係だが、強いて言うならセンターとなる藍川レン（あいかわれん）の「True Days」。CV担当はハルカスこと戸松遥。一番ストレートな歌い方で、聴きやすく明るい感じだが、ブレイクの部分の吐息に関してはそれまでの落差も加わって一番色っぽい。

次がロングヘアの中紅ユア（なかべにゆあ）担当の日笠陽子のテイク。声が美人ｗ。さすが、「けいおん!」の秋山澪や、「健全ロボ ダイミダラー」の楚南恭子、SAOの神崎エルザなど数々の黒髪ロング美少女を演じてきたひよっち、すでに声から色気がだだ漏れている。さらに歌い方が声をあまり伸ばさず、フッと途中で切って息が感じられる感じにしてあって、さらにさらに．．．

あやちゃんは、ボブカットのお嬢様、萌黄ホミ（もえぎほみ）の担当。あえて二人に張り合わず？完全別方向に着地させている。アタック部分が微ハスキーで長音がクリア。伸ばす音の語尾の処理が気持ちよい。ブレイクのところは、ちょっと「近い」感じの囁き感があってゾクゾクくる。

この「True Days」、ショートアニメの主題歌でもあり、一般的なアニメ番組の主題歌のサイズ「90秒サイズ」よりさらに短い「50秒サイズ」でオンエアされた。それにより、Aメロが1回分切られているので、アニメの本編だけではハルカスとひよっちの歌い方が一番違う部分が聴けないし、なにより一番気持ちと個性が乗ったブレイクの部分（厳密には2回ブレイクあるので最初のブレイクの部分）が聴けないので、ぜひフルサイズで聴くべき。

ただこれ、ディスクとしては虎の穴専売だったので、もうあまり出回っていない（Amazonプレミアついてるし）。

ダウンロードでもよいので、ぜひフルサイズで3人の違いと、合わさったときの妙を感じて欲しい、楽曲でした。

レーベル面にちりばめられているのは．．．タイツ？ｗ

【収録曲】

1. True Days［藍川レン］
2. True Days［中紅ユア］
3. True Days［萌黄ホミ］
4. True Days
5. True Days（instrumental）

「True Days［藍川レン］」

「True Days［中紅ユア］」

「True Days［萌黄ホミ］」