所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。声の力。一番雄弁な楽器は「人声」であると言われるほど、声は表情豊かに表現することが出来ます。そんな人声の力を広く知らしめたコーラスグループの作品をご紹介します。
CHEMISTRY。TV企画番組で選ばれた川畑要と堂珍嘉邦による男性コーラスデュオ。一時期ソロ活動重視で活動休止していたこともあるが、現在は再始動。相変わらずの美しいコーラスを聴かせてくれるが、彼らの一番露出が多かったのは、2001年からの10年間、活動休止以前。とくに初期の数年間は一世を風靡した。
本作“You Go Your Way”は彼らの3rdシングル。チャート1位にもなったビッグヒットだが、ミドルテンポのハーモニーを大切にした曲で、コーラスの美しさが味わえる。
「You Go Your Way」は、二人の声の溶け合い方が美しい曲だが、バックでは久保田利伸やm-floなどのサポートで有名な名手石成正人のギターが冴える。右chの生ギターのアルペジオと、左chのエレキギターのオブリの対比が良い。特にエレキギターのプレイは、あまり歪が強くない音で、ブルージィなプレイ。曲の後半とかサビだけ...というわけではなく、全編メロディに寄り添いながらプレイされているので、この曲に黒っぽい色どりを添えている。曲のアレンジとしても、いったん終わりかけ...に見せかけて、もう一度復活し、F.O.に至るがその部分のギタープレイもいい。
「B.M.N. (BIG MAN, NOW)」。生ストリングスがゴージャスなビートの効いたソウル系楽曲で、MISIAっぽいイメージもあるな..と思ったら、この曲のギターは、そのMISIAや宇多田ヒカルのサポートなどで名を馳せるKenji Jammerこと鈴木健治。ファンキィに二人のコーラスが絡み合い、ノリノリ!
「You Go Your Way (Acappella Mix)」は、ニューヨークはハーレムのThe ARC Gospel Choirのコーラスが入ったアカペラヴァージョン(ARCとは薬物中毒更正施設を表し、このコーラス隊はそこで薬物中毒を克服した人や、そこのスタッフなどで構成されているコーラス隊がThe ARC Gospel Choir)。ベースとコードにコーラスだけのシンプルなアレンジだが、当然ベース・コードも人声(あ、あとハンドクラップも途中で入る)。楽器が入らないこのアレンジは荘厳な雰囲気もあり、これからの季節にいいかもネ。
ヒトの声とバックのバランス、デュオという形態にはこのくらいのあんばいがちょうど良いのかもしれない。その中でひとつ目立つ楽器が寄り添っていたら神、という感じ。
人声の「強さ」を感じられる作品です。これからの季節に是非!
【収録曲】
1. You Go Your Way
2. B.M.N. (BIG MAN, NOW)
3. You Go Your Way (Acappella Mix) / CHEMISTRY featuring ARC Gospel Choir
4. You Go Your Way (Radio Edit)
5. You Go Your Way (LESS VOCAL)
「You Go Your Way」
これからの季節に聴くにはいいな..
なぜ年末が近くなるとコーラスが聴きたくなるのは何故だろう...?
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購入金額
1,223円
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購入日
2001年頃
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購入場所
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