レビューメディア「ジグソー」

SHURE社の代表的カートリッジだった...

SHUREフォノカートリッジ M44G

アメリカSHURE社のMMカートリッジです 私は今まで所持してなくて何時でも買えるだろうと

高を括っていましたら 2018年 SHURE社がカートリッジ全般の製造販売を終了してしまいました

本家本元が製品を作らなくてどうするんだろうと思いました このほど程度の良い中古M44Gが見つかったので購入してみました  所謂、カモメマークの初期型でなく数字ロゴの後期型ですね。

 

(現在(2021-10)日本精機宝石工業 JICO社がM44G/M44-7をリスペクト?したというカートリッジを販売しています  https://jico.online/2021/04/20/j44order/  )

     

  

  

      

 

  

       

  

 

      M44G 仕様 

  

   

   

         

   

   

私の記事に周波数特性などの測定したグラフが出てきますが、私の所持しているカートリッジ、測定具などによる結果ですので公的なものではありませんし保証もしません 

  

    

                  周波数特性 左CH (赤いグラフ) 高域ではドロップアウトで変動有り

  

   

     

                  周波数特性 右CH        

  

 

         1KHz信号再生時の高調波 右CH

  

  

 

   

          

  

   

                  M44G/M447比較 ネットから画像お借りしました

      

   

  

ヘッドシェルはVESTAX製です https://www.hifido.co.jp/sold/12-64921-34370-00.html

         

   

     

       左:M44-7(破損しやすい針プロテクター  折れ補修) 右:M44G     

      

      上:M44-7カートにM44G針を挿した 下はその逆 針の形状的互換性は有り      

    

     下画像 左:M44G針 右:M44-7針 テンションワイヤーを製造時ハンダで固定

     レコード針は接合丸針です 価格から言っても普通です。   

   

M44GはDJ向きでスクラッチも可能ですが、針の構造や形, 曲げを44G,44-7と比較すると同じに見えます 今回の44Gも針の根元がくびれているのでスクラッチで多少変形させたのかもしれません ダンパーは44Gがほんの気持ち柔らかいかなとも言えますが殆ど同一です コンプライアンス数値は44Gが多少良いです。 

  

  

  

 

            

  

 

 

---------------------------------------以下 M44-7 周波数特性------------------------------------

     

                  周波数特性 左CH     赤い線がいわゆるF特 緑はノイズ      

  

         右CH M44-7は高域を44Gに比べて若干持ち上げています この為周波数特性も2KHz早めに落ちているのではないでしょうか  

  

          

   

1KHz再生時の高調波 右CH    このグラフのサイン波の大きさを見るとM44Gより大きくなって

いますので44Gより信号レベルが高いのが判ります 条件は同一です

   

 

      M44G  

  

         

音質

最近入手品なので聴きこんではいませんが、M44Gと比較したのはSHURE M44-7カートリッジですが、結構差があります M44Gは硬派というか音がややあっさり系の粒立ちの良い感じはしますね 比較した他のカートリッジは低音がビシッと決まらないのですが、M44Gのドラムの音とか音の立ち上がりがややシャープに乾いた感じはします

MMカートリッジにしてはダンピングが効いた音質というべきでしょうかね

 

JAZZ,ROCK向きのカートリッジとも言われていますが音源を選ぶでしょうね ボーカルや

ポピュラー、クラシックにも使用可能ですが尾を引くような音質ではないですね 割とカラッとした音質ですね 和風的な情緒感なら、それはM44-7の方が向いていると思います M44-7は音がやや柔らかくボーカルやクラシック向きで、シズル感があるカートリッジになりますね でもMM型カートリッジですからその範囲内での話となります 44Gでも44-7でもその差は僅かですし交互使用、互換はありますよ 誤解を恐れずに大まかに言えば、44Gは微分系、44-7は積分系と言えばわかりやすいでしょうか? 

 

最近のアナログブームでカートリッジ価格が暴騰です M44Gもネットでも3万とかヤフオクでは7万というのも有りました とやかくは言いませんがそれ程の凄いカートリッジではないと思うんですよね 5年前くらいはアマゾンで新品が8000円位で販売してましたよ(在庫整理?だったのか) 。 

 

    

     

  

 

使用機材等  

 

           オーディオスペクトル表示             

              ウェーブスペクトラ(efu氏提供フリーウェア)

              https://efu.jp.net/soft/ws/ws.html

    

   

 

 

 

     

 

    

    

 

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2021年10月頃

  • 購入場所

19人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (2)

  • jive9821さん

    2021/10/19

    M44系は、私が初めてカートリッジを買った頃には5千円前後で店頭に
    並んでいましたね。最終価格でも実売1万円弱程度だったと思います。

    独特の味はある音ですが、新品の数倍という価格を払う価値が言われると
    微妙ですね。JICO J44系は特性的にはM44系に対して高い互換性を保って
    いますが、音はやはり日本メーカーの音だなと思います。M44系よりは
    音質は上ですが面白みにやや欠けるというか…。
  • タコシーさん

    2021/10/19

    jive9821さん
    価格的には今は高騰してますね 通販店ページをネットで見ても出すものほとんど売れちゃいますよ アナログブームは加熱しすぎですね ジャンクの動作不良品でも売れちゃうし、どこの誰が買っているんだろうと思いますよ 転売ヤー? 通販店でも以前の売れ残りのものを出すと売れるんですよね ウハウハですよね 
    SHUREはカートリッジ製造ノーハウの蓄積で思い通りのカートリッジを作れたんでしょう
    軟硬取り混ぜて色々なカートリッジを作ってきましたがアナログ時代の終焉で去っていったと思います レコードにはレコードの趣がありますけどね JICOのは聴いていないのですがもういまさらという感じはするので入手はしないと思いますよ。

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