こちらは、個人的に初体験の機能を持った完全ワイヤレスタイプのヘッドフォンです。メーカーはEarFun社。
画像はまとめて一番下に表示していますので、そちらを参考にしてください。
今では完全分離型ヘッドフォンも多いですが、この製品の特長としては以下の物が挙げられます。
1.高い防水機能
2.物理的ボタンではなくてタッチ式の操作
- 音量調節もヘッドフォンから可能
- 耳から外すと曲が一時停止される、自動装着検知機能
といったあたりです。
投稿画像も参考にしていただきたいのですが、「CES2020イノベーション・アウォード」という賞と、「iFデザイン・アウォード2020」というのを受賞している製品のようです。調べたら確かに受賞していました。具体的にどういう賞なのかまでは分かっていませんが…
まずは防水機能ですが、こちらははIPX7です。
これは「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」という性能を意味していますから、ちょっとやそっとでは影響を受けない優れた防水機能であるといえるでしょう。
雨の屋外や運動時はもちろん、バスルームで湯船でゆったり…なんて使い方も問題なく出来ました
多分メーカーでは推奨しないでしょうけれど(^^;)
箱を開けると、蓋の裏にはいきなりペアリングのやり方が書いてあるのですが、
1.本体をケースに収納して蓋を閉じる。
- 蓋を開けると自動的に電源が入ってペアリングモードに突入する。
だけでした。
なので、再生装置側のBluetoothがONになっていれば、すんなりペアリングが完了するでしょう。
取説はマルチ言語仕様となっており、もちろん日本語もあります。
また、取説と一緒に入っていた紙には、「気に入らなければ30日間は無条件で返金」「18か月間交換保証」とあり、メーカーの自信が感じられます。
付属品のイヤーピースですが、既に本体装着済みのものを含めて、全部で4サイズ入っています。これだけあると、自分に合ったサイズの組み合わせが見つかりやすいですね。
同じく付属品のUSBケーブルは、上下(裏表?)の無い「Cタイプ」です。向きを気にしないでいい分、気が楽です(^-^)。
ケース自体の充電はケース底面にケーブルを接続して行うのですが、別売り装置を用意すればケースのワイヤレス充電にも対応しているそうです。
予算の余裕と機会があれば、是非試してみたいですね。
ま、今回は試してませんが(^-^;)
ヘッドフォン本体は、フル充電状態で7時間の連続再生が可能だそうです(さすがにそこまでの連続使用は試していません)。一日中使用しっぱなしというのでなければ、まず問題ない長さ。結構な長距離移動中でも連続使用が出来そうです。
万が一、7時間連続使用してしまった場合でも、10分の急速充電で、さらに2時間の再生が可能だそうです。昼の12時から夜の9時10分まで、ほぼ使用しっぱなしというのはあまり現実的なシチュエーションではなさそうですが、そんな極端な状況でも大丈夫、というスタミナぶりです。充電ケースを使った最大の再生時間は35時間。短期出張なら充電ケーブル無しでも大丈夫そうですね。
操作はタッチ式。再生・一時停止・曲送り・電話の応答などに加えて、音量アップダウンも可能です。タッチ式で音量調節まで出来るというのは初めての体験でした。
一時停止やその解除は、本体をダブルタッチする方式なのですが、普段使用していたヘッドフォンが物理的ボタン式なので初めこそ戸惑いましたが、すんなり慣れることが出来ました。
ボリューム調整は、長押しのように触れ続けることによって行います。再生装置本体に手を伸ばすことなく操作できるため、これがなかなかに快適ですっかり気に入りました。
そして、操作面で一番気になっていたのが「自動着脱検出機能」です。
これがですね~~、どういう仕組みで検出しているのかよく分からないのですが、耳から外すと本当に音楽が一時停止してくれました!!
外箱の説明を見ると「Capacitive」な検知方法であると書いてありましたが、良く分かりませんでした。電気的な知識のある人なら分かるのかもしれません。
この機能が非常に実用的でした。
音楽を聴いている時に話しかけられたら、ただ外せばいいんですもん。
一時停止の操作をスキップできるだけなのですが、その人手間が省けるのが意外と快適でした。
Bluetoothは5.0接続で、最大15mの距離まで接続をキープできるそうですが、その言葉に偽りはないようで、本当に15mかどうかは不明ですが、かなり遠くまで離れても接続が途切れることはありませんでした(あくまでも間に障害物は無い状態でした)。
イヤフォン1個につき、マイクが2個内蔵されており、ノイズキャンセリング機能によりクリアな音で通話できるとのことですが、こちらも実際に通話した結果、(あくまでも通話相手の感想ですが)周りの雑音はあまりせず、しっかりとクリアに聞こえたといわれました。
さて、肝心な音質の話に行く前に、装着条件に付いて言及しておきます。
この商品のようなインナーイヤータイプのヘッドフォンでは、装着状態(耳との密着状態)によって劇的に音質が変化します。
製品自体の持っている音質をしっかりと実感するためには、自分の耳に合ったイヤーパッドが非常に大事になります。
ですから、付属しているイヤーパッドについては、出来れば全サイズ試してみて、自分の耳に一番フィットする物を探すようにしてください。
これが出来ていなければ、どんなに音質の良いヘッドフォンだろうが宝の持ち腐れになってしまいますからね。
そして、見落としがちな落とし穴ですが、なにも左右同じサイズでなければいけないことはありません。右耳がLサイズだと、ついついそのまま左もLサイズを選択してしまいがちですが、耳の形状なんて千差万別です。右と左が微妙に違うことだってあるんです。
実際に私の場合、本製品を試してみたところ、左耳は大きいほうから二つ目のサイズ、右耳は一番大きいサイズが一番フィットしました。
ヘッドフォンのポテンシャルを最大限に引き出すためにも、皆さん是非試行錯誤してみて下さい。
さてさて、ようやく肝心の音質についてです。
まず試聴環境についてですが、今回もスマートフォンを使用しました。
ジャンル的には、ロック、ポップス、ジャズ、ハードロック/ヘヴィメタル、クラシック、ボサノバ、落語など、出来るだけ多くのジャンルで試してみました。
結果を端的に表現すると、「元音源にとても忠実なタイプ」です。
安価なBluetoothヘッドフォンだと、低音を強調してみたり高音を強調してみたりして、独自の音に変えようとする製品もありますが、こちらはあくまでも原音に忠実。
しかし、それでいながら低音も高音もしっかりと聴き分けられて、低音ではつぶされがちなベース音・バスドラ音、高音ではシンバルの余韻などもきちんと表現できています。
要するに音像がきちんと作れているんでしょうね。
だから各楽器の音が潰しあいをすることなく、それぞれの音を聴き分けることが出来る状態で混ざり合うのだと思います。
音の広がり、左右の分離感もバッチリで、前方、左右どの方向においても、近くで鳴る音、遠くで鳴る音などが非常に良く分かる音作りです。
音源に忠実なため、「昔から聴いている音楽」をそのままに近い形で聴くことが出来るのですが、それでいてメリハリが効いた音になっているので、かなり気に入っています。
防水機能がやたらと高くって、タッチ式操作が気持ちよく、音量の調節まで可能なうえに、耳から外したらそれを感知して一停止してくれるという、なかなかの製品でした。
しばらくはメイン使いになりそうです。
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購入金額
5,999円
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購入日
2020年08月頃
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購入場所
Amzon.co.jp
baelさん
2020/08/12
落語に くーる壱
しかし、価格からすると十分な商品力ですね。
ぷるけんさん
2020/08/12
そうですね。機能の充実ぶりと音質を考えると、コスパは十分だと思います。
レビュー本文では細かく言及しまいませんが、落語も(録音状態にもよりますが)発話者の音声はクリアに聞こえつつ、周りの観客の笑い声にもしっかり臨場感が出ているように感じました。
まこりんさん
2020/08/12
なにげに便利かもしれませんね
ぷるけんさん
2020/08/13
コメントありがとうございます。(^-^)
そうなんですよ。「一時停止をする」というアクションを省略できるだけではあるのですが、この製品の一時停止はそもそも「ダブルタッチ」であってひと手間かかりますし、一時停止をするということはヘッドフォンを外すことも同時にしなくてはいけない状況が多いので、何も考えずに外すだけなのは楽でした。片方外すだけで止まるので、もう一方の耳は何もしなくても良いですしね。
MAGNETさん
2020/10/09
「完全ワイヤレス」タイプは物理スイッチが無くて敬遠していましたが
良い情報(レビュー)為になりましたです!さっそく「ウオッチボードに追加」しました
近々、"ポチる予定"にいれました!
ぷるけんさん
2020/10/09
コメントありがとうございます。(^-^)
確かに物理スイッチは安心感がありますよね。私が持っていた他の完全ワイヤレスは古いので、逆に物理スイッチ無しが新鮮でした。すぐに慣れましたが、「ちょっとだけ外してポケットに入れておく」なんて時は、未だにちょっと不安になったりもします(^^;)
参考にしていただいてありがとうございます!