私事ながら先頃「デル アンバサダー限定!XPS体験モニター」にて「XPS 13 2-in-1(7390):プラチナシルバー&ブラック」を借用していました。
そのXPS体験モニターに際し、ドッキングステーションを用いてXPSをデスクトップPCとして使用する、と言うビジネスシーン想定での利用提案記事を掲載しました。
今回は、そのドッキングステーションについてレビューを行います。
XPSについては借用機であるため、zigsowでのレビューは掲載しませんので興味のある方は拙サイトをご参照いただけますと幸いです。
→ 拙サイト「デル アンバサダー XPS 13 2-in-1 (7390) 体験レビュー その1」
上記XPS体験レビューの「その4」にて今回レビューのドッキングステーションについて触れていますが、その際に以前レビューしたドッキングハブについても触れています。
ハブが良いのか、ステーションが良いのか、その違い等にも触れていますので興味のある方は是非。
なお、今回レビューするドッキングステーションについては企画趣旨説明の上、サンワサプライ社に直接交渉を行い、商品提供のご協力をいただいております。
オーソドックスなBOXタイプ
先ずはパッケージ。店頭販売品なので写真プリントの化粧箱になっています。
内容物一覧。
ドッキングステーション本体に、電源アダプタ+電源ケーブル、PC接続用のUSBケーブル(Type-C ←→ Type-C・A変換)、VESAマウント取付用金具+ネジ、ドライバCD、取扱説明書。
PC接続用のUSBケーブルはPC接続側が標準Type-Cになっており、その上にType-Aへの変換アダプタを被せることでType-AポートのPCでも接続できるようになっています。
本体上面。USB3.1 DOCKING STATIONの文字とサンワのロゴ。
側面正面側。左からヘッドホンジャック、USB3.1 Gen 1ポート(Type-A)、USB3.1 Gen 1ポート(Type-C)、電源LED。
側面背面側。左から電源On/Offスイッチ、電源ジャック、LANポート、USB3.1 Gen 1ポート(Type-A)が2つ、HDMIポートが2つ。
側面右側。こちらのネジ穴も左側同様に不使用。中央に見えてるのがセキュリティスロット。(ケンジントンロックと呼ばれることもある。)
別売りのセキュリティワイヤーを用いて、持ち出し不可能にするためのもの。
ビジネスシーンでの利用を考えると、セキュリティスロットは必須ですね。
本体底面。四隅にゴム足と、中央部付近に見えるネジ穴は、VESA取付金具固定用のネジ穴。
ちなみに付属のネジ。短い方が本体をVESA取付金具に固定するためのもの、長い方がモニタ等のVESAマウントにVESA取付金具を固定するためのもの。
本体側面のネジ穴が不使用と言うのが謎ではあるけど……
他の製品で同一筐体流用してたりするんでしょうかね?
本体自体はBOXタイプで手に乗るサイズ。
ポート類を上下方向に向けて設置した際に、上側のポートにホコリが入りそうなのが気になるかも。
導入自体はとっても簡単
今回はPCモニタ、三菱 RDT231WLMに取り付けます。
このモニタも結構な年数使ってると思うけど、とりあえず今の所困ってないので……
モニタの背面を見るとVESAマウントがあります。
VESAマウントにはいくつかサイズの異なる物がありますが、こちらは100mm×100mmですね。
今回のドッキングステーションの取付金具はネジ2箇所固定。
ステーション本体のポート類の方向から、今回は横方向(左右にポート類が見える)に取り付けることに。
取付金具のネジ穴位置をモニタのVESAマウントネジ穴に合わせてネジ止めするだけ。
今回はモニタのネジをそのまま使って止めている。
ステーション本体と取付金具も短いネジ2本で止めるだけ。
取付金具の方は縦長の穴になっているので、ステーションの位置はある程度調整可能。
設置場所の関係で、PCとの接続ケーブルを上から刺すよりも、モニタ向かって左側側面から挿す方が簡単なのが、横配置にした理由。
ステーション本体は取付金具で少し浮いている状態。
金具自体はしっかりしているので本体が揺れることはない。
今回の配置だとセキュリティスロットは上方向に来る。
職場などで左右のどちらからでも挿せるような場合は、セキュリティスロットが下方向に来るように配置した方が、セキュリティワイヤーが邪魔にならなくて良いと思う。
とりあえず、これでドッキングステーション本体自体の設置は完了。
後は接続するPCにドライバソフトを入れておく必要がある。
ドライバは付属のドライバCDに入っているけど……今時のPCだと光学ドライブ付いてないのが一般的なので、外付けドライブ用意するのも面倒だし、って事で、サンワサプライのサイトからドライバソフトをダウンロード。ちなみに取扱説明書もダウンロード可能。
インストール完了って出たらインストール完了。特に難しいことは何もなし。
ドライバソフトがインストールされると、タスクトレイにDisplayLinkが常駐するようになる。
一応設定らしきものはあるけど、通常設定することは無いので気にしなくてOK。
これで準備はOK。後は実際にPCをドッキングステーションに繋ぐだけ。
ドライバソフトが必要なのが面倒と言えば面倒ではあるけど、ステーション本体の設置にしろ、ドライバソフトのインストールにしろ、特に難しいことは何もない。
ステーションの設置方向をどうしようか、で悩む程度。
ケーブル一本繋げばデスクトップPCに
ドッキングステーションにPCを繋いだ所。
奥側はステーションの電源ケーブルとモニタへのHDMIケーブル、そしてLANケーブルが挿さっている。
手前に見えてるキーボードがテントモードにしたXPS。
ステーション付属のUSBケーブルでステーションとPCを繋ぐだけでOK。
XPS本体液晶をプライマリ、三菱モニタをセカンダリとして設定。(モニタ識別表示を参照)
複製(ミラーリング)や、セカンドスクリーンのみ表示、で使用しても良いけど、せっかくなので拡張でデュアルモニタとして使うのをオススメ。
ただ、接続しているXPSが高解像度モニタのため、三菱のFullHDモニタでは複製で使うには微妙ってのも理由の一つ。
デュアルモニタだと開発時にもコードとアプリ実行を別画面で表示して、コード側を広く使えるので重宝する。
ステーションのHDMIはHDCPには対応していないとの事だけど、ステーション接続のPCモニタ側でAmazonプライムビデオだとかYouTubeを見る分には問題なし。
今回自宅のモニタが1枚なのでPC本体+液晶モニタの構成になっているけど、ステーション自体はHDMI出力を2ポート備えているので、PCモニタが2枚あればトリプルモニタ構成で使用することも可能な模様。
ステーションにLANポートが備わっているので有線LANで接続できるのも地味に嬉しい機能。
最近だと無線も速くなって来ているので、有線と遜色ない場合も多いけど、こと職場で使う場合を考えると、職場の無線LANが常に最新規格に対応しているとは限らないし、利用台数増えると速度低下や接続不良の率が高まるのは否めないので、安定して繋げる有線LANはかなり有り難い。
ちなみに付属ドライバ入れずに繋いだ場合、PCモニタに映像が映らない。
USB機器は使えるので、単なるUSB-HUBとしては機能しているっぽい。
まぁ、職場で使うんならドライバのインストール自体、PC貸与前にシステム担当者が一括してインストールすると思うので、エンドユーザーが気にする必要は無さそうだけど。
以前レビューしたHUBと、今回のステーション、どちらが良いか、となると一概にどちらが良い、とも言えない感じ。
HUBの方はドライバのインストールも要らないし、小型で手軽で良いのだけど、ビジネス用途で考えるとセキュリティ面での懸念は残る感じ。
出張とかに持っていくなら断然HUBの方ですけどね。
一方ステーションは事前にドライバ入れなきゃならないのがネックだけど、その分ステーション本体とPCとの接続ケーブルがHUBに比べてかなり長いって利点もある。
地味な部分ではイヤホンジャックが装備されているので、モニタにスピーカー付いてなくてもステーションのイヤホンジャックから音が取れるってメリットも。
セキュリティ面ではセキュリティスロットある分の安心感もありますし。
テレワークで自前のノートPCを使ってて画面が小さくて見辛い、操作がし辛いって場合は、ドッキングHUBやドッキングステーション、そしてモニタ・キーボード・マウスを用意して、デスクトップPCとして使ってみることも検討してみては如何でしょうか?
デスクトップとして使うんなら最初からデスクトップPC買えば良いのに、って事を言う人もいますが……
今時だと個人向けモデルだとゲーミング用途くらいしかデスクトップPCありませんし。
ゲームメインでなければ本体がノートPCでも十分デスクトップPCと遜色ないレベルで使えます。
その上バッテリーというUPSが付いている事、置き場所取らない事を考えると、寧ろデスクトップPCよりも有利だと思いませんか?
ノートPCのデスクトップPC化で快適なテレワーク環境を、如何でしょうか?
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購入金額
0円
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購入日
2020年07月03日
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購入場所
サンワサプライ(レビュー用に提供して頂きました。)
まこりんさん
2020/07/24
DisplayLinkは過去に使ったことがあるけど、あまりいい思い出は無かった製品です。
今は良くなってるのかな?
cougarさん
2020/07/25
逆にこれまでのDisplayLinkがどんな感じなのか判らないので何とも言えませんが、XPSとUSB-CVDK5繋いで使ってた限りでは普通に外部モニタ増えたって感じで使えてましたね。
USBドライバ経由なだけにPC側との相性とかがあるのかもしれませんね。
まこりんさん
2020/07/25
それとUSB認識のディスプレイなので描画するためにはCPUスペックを食うのがちょっと痛いところです。サンダーボルトドックだとその心配が無いのが良いところですね。
PCがサンダーボルト3に対応していればサンダーボルト3ドックを使った方が良い。
逆に言うとPCが古かったりでサンダーボルト3に対応してないPCなどでは、今回のUSBドックはドライバさえ入れれば動くから良いですよね。