前玉が大きく張り出した構造であり、所謂出目金レンズと呼ばれる形状です。当然前玉側にフィルターを装着することは出来ず、フィルターを使いたい場合には後部にゼラチンフィルターを使う必要があります。
レンズフードも固定式であり、着脱などは一切出来ません。このレンズフードがレンズキャップを装着する溝の代わりとなっていて、レンズキャップ取り付け時にはフードの外側に金属製のリングをはめて固定する形です。取り扱いは極めてしにくいといって良いでしょう。
この製品は現在は生産中止となっていて、12-24mmというより広角寄りのズームレンズに置き換わっています。個人的にはテレ端で30mmというこの焦点距離は案外絶妙だと思っていて、ここをカバーしてくれていると、標準クラスのズームに付け替えなくてもこれ1本で何とか用事が済む場合が多いように思います。
画質については思った以上に色収差や光量落ちが少ないため、ズームレンズとしてはなかなか満足度が高いように思います。出目金レンズの宿命で、逆光時などゴーストが現れることもありますが、この辺りは撮影時に光源と被写体のバランスをうまく取ってやれば対応できるものです。実写サンプルは用意していませんが、Core i5-3570Kの拙レビューで使われている写真はEOS 5D+このレンズで撮影したものですので、よろしければそちらをご覧下さい。
比較的手ごろな価格で入手できるレンズなのですが、ある程度割り切って使えばかなり高い満足感が得られる製品であるといえます。
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購入金額
22,800円
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購入日
2012年07月23日
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購入場所
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