Sonic Imagery Labs(米国カリフォルニア州)から発売されているディスクリートオペアンプです。1回路版の992Enh-Tichaもあるようです。最近のオペアンプは米国資本でも東南アジア製が多いのですが、こちらは米国製であることをアピールしています。
見通しは良いがジャンルを選ぶかもしれない
OPA627と比べて見通しが良くなり、低域の存在感が増したように思います。しかし、中域がわずかに濁る? ような感じを受けます(なお、使用したヘッドホンはATH-M50Xで、試聴に使った曲は「回レ!雪月花」)。残念ながらMUSES03に勝てるものではありません。ノイズ特性も、MUSES03のほうが良いようです。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
なぜかcMoyで使えなかった
注意事項として、このモジュールは普段使っているcMoy回路の差し替えでは使用できませんでした。というのは、なぜか何も鳴らなくなります。最初、破損したのかと思いました。cMoyのソケットは差し替えを前提に摩擦力を下げてあるのですが、だとすればOPA627とかSS3602が正常動作したことの説明が付きません。
しかし、いつも過渡波形の撮影に使っている非反転増幅回路では動作しました(帰還抵抗が半固定抵抗になっていて、これを最小に設定することでボルテージフォロワにしています)。cMoyはレールスプリッタ(仮想GND)で動作していますが、非反転増幅回路のほうは5Vをスイッチング電源で±12Vに昇圧(GND独立)しているのでその影響があるのかもしれません。今回はこの回路で試聴しています。
データシートによれば、動作電圧は±7.5~±24Vです。一般的なDIPの2回路品とピン互換ですが、物理的に支障しないかを考える必要があります。
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購入金額
13,500円
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購入日
2020年04月23日
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購入場所
ヤフオク
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