Sparkos Labs(米国コロラド州)から発売されているディスクリートオペアンプです。1回路版のSS3601もあるようです。
商品紹介ページには堂々と「IC op amps are dead. And we killed them.」と書かれており、自信満々のようです。
なめらかで開放感がある
スペクトル的に言えばフラット~ややカマボコです。しかし、音に滑らかさがあり、MUSES03と比べ潤いが出ています。「ディスクリートは音がいい」とよく言いますが、当方が聴いてきたものから言って「ディスクリートはむしろ音が悪い」と思っています。しかし、SS3602は例外です。ここまで音質が良いのは珍しいのではないでしょうか。
と書きましたが、上には上がいるものです。OPA1612には勝てないかもしれません。特に、ノイズ特性では負けています。商品ページに「IC op amps are dead」と書いたのは嘘だったのですか?
ただ、SS3602のほうが音に開放感があります。ここまでくると、もはや好みの問題です。
と書きつつOPA627APで聴き直してみましたが音の滑らかさでは負けていませんでした。
なんでやねん!!
でもSS3602のほうが透明感はあるし、さすがにOPA2134には勝っていますが。
過渡応答(A=1 Vin=200mVp-p f=100kHz Rfb=0 位相補償なし Rl=15Ω ガラエポユニバーサル基板)
すぐに使えるNE5532互換配列
DIPの2回路入りなので、差し替え用途に使いやすいと思います。
電源電圧は±6~±18Vで使用可能で、たいていのオペアンプの差し替えに使えるとしています。但し、以下に述べる理由によりポータブル機器には使いづらいと考えられます。
OPA1612と比べて、良いところ
- ピンアウトが最初からNE5532互換になっている
- 音に開放感がある
悪いところ
- ポップノイズが大きい
- 直流特性が悪い(上記過渡波形参照。100mV/divです)
- ノイズ特性がやや劣る
- 電源電圧の関係でポタアンには使いづらい(OPA1612は±2.25Vから使用可能)
- rail-to-railではない
こう書くと、SS3602をdisっているように聞こえますが、ほとんどのオペアンプICよりも音が良いので安心してください。
なお、使用後基板がやや熱くなるようです。
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購入金額
7,900円
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購入日
2020年04月23日
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購入場所
ヤフオク
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