1960〜70年代 オープンリールデッキが主流だったころは クワガタムシのような
または耳かきのような形状の 消磁器という小道具を個人所有しているマニアがたくさんいました
既に手元にはありませんが これは私が初めて買ったAKAI社製の7インチオープンリールデッキ
4トラック2チャンネルステレオ 最速19センチで三段速度切替だったと覚えております
2本のレバーはリールドライブのベルト切り替えや、キャプスタンとピンチローラーの位置を動かしたり ガッチャンガッチャンさせるんです
普及型のテープは茶色くて とにかくヘッドとピンチローラーが目に見えて汚れました
消磁器より
とにかくアルコール系の ヘッドクリーナー ピンチローラークリーナーと綿棒が必須でした
ティアック製 ソニー製
このようなハンディタイプの消磁器は、主に再生ヘッドに使います
うろ覚えですが、決して金属部をヘッドに密着させず 寸止め状態のところで電源を入れ
そこから渦を巻くようにしながらヘッドから遠ざる手順を踏んだ記憶があります
その後 初めて買ったカセットデッキはSONYのTC4300SD
F&F 2ヘッドは 錄再兼用 もうひとつは消去ヘッド
定期的に録音を行うことで自動的に消磁されるので 別途消磁器を使う必要がありません
しかし録再独立3ヘッドデッキを買うと 迷うところ
カセットデッキの場合は独立ヘッドといえども 再生ヘッドの体積を二分割して
小さな録音ヘッドと再生ヘッドを密接に並べて配置されます
どうなんでしょ? 必要あるのかな? と思いながら 慎重にオープンリールデッキ用の
消磁器を使ってました
上は自分が最後に買ったティアックのオートキャリブレーション機能付きのデッキ
dbxノイズリダクションに興味を持って買いました
しか〜し 当時のカーオーディオはカセットデッキが主流です
もちろんそれは再生専用 まだまだテープを使ったウォークマンも活躍中
それには消磁器があったほうが良いんじゃない?
でもカーオーディオに大きな消磁器は使いづらい
ということで ヘッドクリーナーも兼ねた この商品が一定の需要を満たしていたんです
イージーオペレーション
テープは深緑色のクリーニングテープです 非常に目の細かい水ペーパーを想像してください
もともとマクセルのカセットテープのリーダーテープ部には白色半透明のクリーニングテープが
仕込まれております それに準じたクリーニングテープだと思います
センターの青い部分が樹脂で覆われた金属ヘッド部 これが消磁器に相当します
カーオーディオであろうと ラジカセであろうと ナカミチの高級3ヘッドデッキであろうと
普通にローディングして数秒再生すればよいのです
機械的に再生ヘッドがせり上がり この製品の青い部分を押し上げると 消磁器が一種作動して
自動的に消磁器の電源が落ちるんです
その様子は製品真ん中にある赤いLEDの点灯〜消灯を持って知ることができます
クリーニングテープは数分分しかありませんので 適時巻き取って使います
その時 アンプのボリュームは最小に
ブン と大きな音が出ます
電源はLR44ひとつ
購入時期も 購入場所も 購入価格も 全く覚えておりません
千円以下ではないけど 五千円もしなかったと思います
ただ 多くのカーオーディオユーザーは 多くのカセットウォークマンユーザーは
消磁器なんて使っていなかったと思うんです
FMレコパルや週間FMの記事には 消磁器を使わないと音が悪くなる 高音が伸びなくなる
って書いてあったように思いますが
使ったからといって 劇的に音が良くなった 戻った という記憶がありません
アルコール系の洗浄剤を使ってヘッドの汚れを取るのは 音が良くなったと感じなくても
見た目の精神衛生上 非常に効果があった と感じていたように思います
CDのレンズクリーナーは 音飛びが減る
レコード針のホコリ取りは 誰が聞いても 音が良くなる ノイズが減る
でも消磁器は ようわかりません
追記 欲しかったカセットデッキと 最後のカセットデッキ
SONYの1010 未来的な外観に強く強く惹かれていましたが 高価で手が出ませんでした
ストレイカー司令官が使ってそう 2001年宇宙の旅に出てきそうでしょ
最後に使っていたのはSONYの333 (555だったかもしれません)
他にも555や777がありました
このシリーズは周りで愛用していた友人が多かったです
他メーカーのそれよりFL管によるメーターの精細さ 色合い フォントが気に入ってました
それまでTEACのdbxを使ってましたが この頃からはNRは使わなくなってました
ドルビーなら汎用性がありそうと思ってましたが 仕様が変化するし 各メーカーで
微妙に仕様が違うような感じも受けてました
カーステにも使うし ちょっと良いテープにレベルを高めて録音しておくのが
これから先も ずっと使えそうだなって思ってたんです
でも その後 MDに変わり CD-Rに変わり mp3に変わり、、
遠くを見る目
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購入金額
0円
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購入日
1980年頃
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購入場所
atsuo@tokyoさん
2020/04/30
記事に書いてある事鵜呑みにして、ハンディタイプの消磁器使ってたなぁ。
車に乗るようになってからカーオディオにはカセットタイプの買って
結局私には音の違いは分からず、ノイズは減った様な覚えがあるけど、
どうだったかな?
ヘッドが帯電してノイズが出るなら使っていたような気もするけど
昔過ぎて記憶が曖昧です(^^;
jive9821さん
2020/04/30
まさかこの世代の次に、いきなりV-9000のような外観で作ってくるとは思わず、
当時大いに驚きましたが…。
消磁の効果については、一昨年のアナログオーディオフェアで、
オーディオ評論家の福田先生がおっしゃっていましたが、何年も消磁して
いないようなデッキで使うと、音のヴェールが剥がれたかのような感覚が
得られるとのことです。私も当時頻繁に使っていましたので、はっきりと
体感できるほどの効果を感じたことはありませんでしたね。
フェレンギさん
2020/04/30
え! 消磁器の効果が感じられないだと! っていうお叱りのコメントもあるかな
と すこしビビっていましたが
そ〜ですよね
明確な違いを感じることができず それでも したほうが良いんだなと思いながら
友人にも貸し出していた 記憶があります
フェレンギさん
2020/04/30
おぉ! カセットデッキマニアがおられました
あれから思い出しました TEACの前に 欲しかったデッキのこと
SONYのFX-1010という未来的な外観のデッキは覚えておられますか?
2001年宇宙の旅や謎の円盤UFOなどの映画ドラマが提示していた未来感に合致する
色合いと フラットなパネルに 強く強く惹かれたんです
でも高価だったし 縁がありませんでした
で 最後の最後に買ったのはSONYの333だったことも思い出しました
私にとって唯一のダブルキャプスタンデッキでした
画像を拾ってきたので 本文中に掲載しておきます
思い出させてくださって ありがとうございます
jive9821さん
2020/04/30
スイッチ周りだけ頑張ってフラットパネル感を出していて、結果単にチグハグな
デザインとなっていたことを思い出しました。TC-FX1010はいかにもSONY
らしく徹底していますね。
私の場合はEXCELIA XK-009/007、Victor TD-V711をレビューで掲載しています
が、実はこれ以外にももう2台3ヘッドデュアルキャプスタンのデッキは所有して
います。上記3台は、今でもすぐに音を出せる状態なので紹介していますが。
フェレンギさん
2020/04/30
当時SU-8080 80AというDCアンプを愛用していたので デザイン・色がマッチすると思ったんです
ちょっと薄型で ファンクションキーの感触も好きだったんです
つまみのしっとり感も80Aに似てました
弟はパイオニアのCT-7 デザインは良いと感じませんでしたが あれは名機だったと思います
カセットを確実にくわえ込む仕組みは 先進的
ただ 全体のデザイン ファンクションキーの質感が 今ひとつだったことを覚えてます
その後 弟は Aurex の アドレスNRの愛用者になっておりました
目隠しスイッチを剥がすと ハーフ速度で使えた あれ ご存知でしょうか
jive9821さん
2020/04/30
興味を持ち始めたのが小学校の高学年頃でしたから、リアルタイムで知っているのは
1987年頃からです。それでもある程度は遡って調べていますので、RS-M88辺りは
一応知っていましたが…。
丁度この時期のカセットデッキは、出てくる製品のほとんどが後に名機と言われるほど
充実していましたので、それで興味を引かれた部分が大きいと思います。