レビューメディア「ジグソー」

フレッツ・テレビでFMを受信するために

私の自宅はかつての首都圏向け電波塔である東京タワーから直線距離で50km圏内、現在の電波塔である東京スカイツリーからは40km程度の距離でありながら、TVやFMの受信障害が発生する場所です。

 

地形や周囲の大規模な建物の兼ね合いでそうなっているのですが、TVがアナログ放送だった時代には近隣地区専用の大型共同アンテナを建てて、そこから各家庭に分配していたのですが、TVがデジタル化された時点でデジタル向けの高周波数対応に設備を改修するコストが出ないということ、また地元にケーブルTV局が設立されていたということから、この共同アンテナは廃止され、ケーブルTVから基本的な局(在京主要TV局+NHK BS+BS無料放送)の利用権を無償提供されるという形に切り替わりました。

 

しかし、この方法だとBS/CSの有料チャンネルを視聴するためには、ケーブルTVの指定されたパックプランしか使うことが出来なかったり、FM帯のラジオアナログ放送は完全に無視されるなど、細かな使い勝手がよろしくないのです。

 

そこで目を付けたのが、丁度このアンテナの移行期にサービスが開始されていた、フレッツ・テレビでした。

 

元々自宅近辺のフレッツ光導入第一号だったというほど、FTTH回線は昔から使っていましたし、丁度この時期フレッツ光ベーシックからハイパーファミリー・ハイスピードタイプにプランの切り替えも行いましたので、そのついでにフレッツ・テレビもすぐに契約して、それ以降TVは光ファイバー経由で受信する形となりました。

 

 

FMラジオは、バリコンチューナーを使うのであれば自宅内に置いている8素子のVHF/FMアンテナで何とか実用レベルの受信が可能なのですが、シンセサイザータイプのFMチューナーではほとんど使い物になりません。KENWOOD KT-7020を使って、県内の2局(bay-fm、NHK千葉放送局)が辛うじてノイズ交じりで受信できる程度です。まあ、KT-7020に経年変化の傷みがあることも影響しているのでしょうけど。Victor FX-711では何も受信できないほどです。

 

 

そこで先日暫定的に再度使い始めたKENWOOD RD-VH7PCの話となります。

 

 

 

 

 

これを親がCDやラジオを聴くために設置したのですが、これでFMを聴くためには、室内アンテナ程度では受信すら出来ません。ある程度クリアに受信するためには、自前のアンテナはあり得ないため、フレッツ・テレビから電波を引っ張ってくる必要があります。

 

元々RD-VH7PCの設置場所にはTVの音質を強化するための小型オーディオを置くつもりでしたので、当然TVからは近い位置です。そこで、TVの地上波アンテナから、RD-VH7PCのFM用の電波を分岐することにしました。

 

TVのアンテナ端子に入力する手前に分波器を挟んでいますので、地上波デジタル向けの方から分岐しないと、当然FM電波はほぼカットされてしまいますからね。

更新: 2020/04/21
総評

どうしてもTV用の部材は高い…

というわけで、ある程度しっかりした造りのTVアンテナ用分配器をご時世に合わせてネット通販ショップで探したのですが、これが結構高いのです。

 

実は自宅内のTVアンテナ周りは、私が東京都内勤務だった時代に、秋葉原で叩き売られていたまともなメーカーの処分品などを買い置きしておいて、それを上手く活用していたため、複雑な配線の割にはあまりコストはかかっていなかったのです。

 

そこで発想を変えて、ケーブル付き分配器にすれば実質コストはそれほど高くないだろうということで、その線で探して出てきたのが、この日本アンテナ製ED2L(20)でした。ヨドバシカメラのWeb通販では簡易パッケージ版が扱われていて、比較的安かったのでこれを購入しています。

 

 

 

 

 

 

 

箱などには入っておらず、製品名ラベルが貼付されただけのビニール袋で届きました。まあ、当然ヨドバシカメラの小型商品用クッション封筒に入っていて、安全性はきちんと確保されていましたが。

 

 

 

 

 

 

 

分岐された後のケーブル長は約50cmです。今回の用途であれば、出来れば80cm~1m程度あった方がうれしかったのですが、これは選択の余地がない以上仕方ありません。

 

 

 

 

 

 

 

4Kや8Kの高周波数(3.2GHz)にも対応していますが、今回使うのは地上波デジタルとFMの分岐ですから、MHz帯で収まってしまいますね。

 

 

 

 

 

 

 

さすがにこの分野のメジャーブランドの一つである日本アンテナ製だけに、プラグの造りなどは精度が高くしっかりしていますね。RD-VH7PCのアンテナ入力端子があまりアバウトに挿せない形状でしたので、精度が高く作られているのは助かります。

 

 

当然ではありますが、フレッツ・テレビで提供されている放送局については、安定してクリアに受信できるようになりました。TVの地上波のゲインが下がるという心配もあったのですが、分岐後もごく普通に受信できる程度のゲインは保たれていますので、この使い方で問題なさそうです。

  • 購入金額

    1,600円

  • 購入日

    2020年04月10日

  • 購入場所

    ヨドバシ.com

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