毎年2月となると必ず登場する、一太郎新バージョンのレビューですが、今年はちょっとした異変がありました。まず、過去の一太郎のレビューを以下に並べておきます。
ZIGSOWでレビューを書かせていただくようになってから、毎年一太郎を購入するたびにレビューも書いてきたのですが、一太郎30周年の2015年にスーパープレミアムを購入した以外は、すべて「一太郎 プレミアム バージョンアップ」パッケージを登録してきました。
しかし、今年の新バージョンとなる「一太郎 2020」には、これまでのプレミアムに相当するパッケージがが用意されていないのです。2020では、「一太郎」単品と、周辺ソフト類全部入りの「一太郎 プラチナ」が用意されていて、全部入りの「一太郎 プラチナ」がかつてのスーパープレミアムの価格帯なのです。
今までは日本語変換システム「ATOK」の愛用者として、ジャストシステム応援の意味を込めてプレミアムを買い続けてきたのですが、さすがにプラチナの価格は払えないため、今年は単品の一太郎を購入することにしました。
今までは極力販売店の店頭に出向いて買っていたのですが、自宅近辺の量販店では発売日に入荷しないことが多くなり、いちいち取り寄せてもらうのも手間がかかるためジャストシステムの直販となる、Just my shopで発売日前に予約しておきました。
ジャストシステムのユーザーIDを持つユーザーがJust my shopで購入した場合、ユーザー登録手続きは完了した状態で届きます。また、2019の時のような、謎のアクティベーション作業は今回はありませんでした。
ワープロ本体の改良には限度が見え続けている
昔からの名残であり仕方ないとは思うのですが、そろそろ年1回のメジャーバージョンアップには限度が見えているではないでしょうか。ここ数年、どちらかというとATOKの更新のために一太郎をバージョンアップしている状況であり、ワープロ本体の改良ポイントは特に気にせず買っています。
今回の一太郎は35周年記念ということで、付属アプリの関連で新しいものが見られます。一つはタブレット・スマートフォン用メモアプリ「一太郎Pad」との連携が可能となり、接続設定した一太郎Padの入力内容をそのまま一太郎に取り込めるようになったということです。ただ、私の場合は出先でもほぼノートPCで文章を入力しますので、残念ながらこれはほとんど活用できないと思いますが…。
そしてもう一つは、写真をベースに加工文字を作成できる「フォトモジ」というソフトが用意されたということです。
これは使い途を思いつく人ならうまく活用出来そうな気はします。個人的には何ともいえませんが。
一太郎本体については、下手に変わってしまうと意味がないソフトである以上当然ですが、目立って変わったような部分は特に見受けられません。
▲一太郎2020起動直後。初回起動なのでユーザー登録の表示もある
ただ、こう言ってしまうと身も蓋もないのですが、私自身もはや文章入力には一太郎を使っていません。一太郎を使うのは主に特殊レイアウトの印刷が必要となる場合であり、その部分での使い勝手が損なわれていなければそれで十分満足なのです。
過去掲載したバージョンも含めて、一太郎に求めるものは十分に達成されていますし、それ以上のプラスアルファを期待しているわけではありません。一部のヘビーユーザー以外は、意外とこのような感覚の方もいらっしゃるのではないかと思います。
実際にここ数年レビューを書くたびに「ワープロとしては十分完成されている」とコメントし続けていますし、1年ごとに必ずメジャーバージョンアップをリリースする必然性についても考えなければいけないのではないかという気がします。
ATOKと同様に、そろそろ定額サブスクリプションという方向性も検討するべきなのではないかというのが、個人的な感想です。
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購入金額
7,216円
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購入日
2020年02月07日
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購入場所
Just my shop
cybercatさん
2020/02/16
jive9821さん
2020/02/16
私の場合はOffice 365 Pro Plusのライセンスがあり、VBAなどは業務上使わざるを得ないので、基本的にはMicrosoft Officeを使ってしまいますね。
ただ、印刷機能に関してだけは未だに一太郎の方が明らかに格上で、そのメリットがあって手放せないという感じでしょうか。
このまま次バージョン以降も単体かプラチナかの選択が続くようであれば、ATOKのために単体で買い続けるか、1年スキップすることも考えることになりそうです。