所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。リズムゲームの楽曲は、リズムが感じられ、しかもそこそこ難しくないとならないという宿命を持ちます。そのため、似た曲になることも多いのですが、凝ったアレンジでゲーム性と曲そのものの完成度を両立させている曲もあります。そんな楽曲をご紹介します。
そして「芋づる式洲崎綾 Part7.6」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。毎年12月25日のあやちゃんの誕生日に収束するような感じで、彼女参加した作品やその関連グッズ、ノベライズや共演者のCDなど関連レビューを連続投稿しているけれど、昨年それを終えて恒例の年末年始レビュー休載?に入ったところ(大晦日)で、あやちゃんの結婚の報が飛び込んできた。それを祝って例年はしていないが「芋づる式洲崎綾」レビューのアンコールを。ちょうど「Part7」のあとなので、彼女のWebラジオ番組になぞらえて、「ナナロク」こと「Part7.6」とでも。
あやちゃんが参加している、アイドルをキャラクターとするソシャゲー、「アイドルマスター シンデレラガールズ」。これは2011年から続くカードバトルゲームだが、2016年にはそのキャラクターを使ったリズムゲームがリリースされた。それが「デレステ」こと「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」。
リズムゲームなので、目新しい曲が出ないと飽きられてしまうためか、比較的楽曲のリリースが活発だが、そのゲーム性からどうしてもリズム激しめの曲、そして3Dキャラのステージ映えがするということで、多人数ユニットが多くなりがち。従って、ゲームには適しているが、「曲の鑑賞」という意味では若干点を辛くしなければならない曲もあるのも事実。
こういった傾向の曲が多い中、(後にはリズムインするものの)導入がスローテンポなデュエット曲、それも二人の歌うメロディや歌詞が異なりながら溶け合う曲という技巧派の曲がリリースされた。
ユニット名はデア・アウローラ(Dea Aurora)。ここで取り上げているので、当然ひとりはあやちゃん演じる新田美波なのだが、もう一人は王子こと飯田友子が演じる速水奏。デレマスのころからユニットとしては存在していたが、持ち歌はなく、プレイヤーの「ライバルユニット」の立ち位置でカードだけの存在だったこのユニットに曲がついたのが2019年秋のデレマス7thライヴ。
新田美波の参加する二人ユニットというと、アナスタシアとの「ラブライカ(LOVE LAIKA)」
があるが、柔らかい物腰で女性らしい美波の相手が比較的ボーイッシュなタイプである、という共通点はあるものの、雰囲気はかなり異なる。
15歳とかなり年下設定(美波は19歳)のアナスタシアとは「カップル感」は薄く、尊さ前面押し出し、という感じだったが、17歳設定ながらミステリアスでかなり大人っぽい速水奏とはカップル感が強く、ラヴソング感が高まり、切ない。
まず二人がフルコーラスで歌う「Secret Daybreak(M@STER VERSION)」。ミディアムテンポ+(プラス)程度のスピードの曲で、あやちゃんからの歌い出しのデュエット曲というのは神曲という法則がある(cybercat調べ)が、この曲もそう(導入以外は倍速になるので-BPM180程度-ミディアムテンポじゃないけど)。アイドルマスター シンデレラガールズに複数の曲を提供し、ボカロPとしても活動する烏屋茶房(カラスヤサボウ)の曲だが、この曲に関しては自身で作詞と編曲も手がけており、非常に込み入った構築された歌詞とメロディを持つ曲となっている。デュエットでの定番歌唱アレンジは、二人のシンガーを①②とすると、Aメロ1フレーズ①歌唱⇒もう1フレーズ②の歌唱⇒Bメロ頻繁に①と②が切り替わり、サビ前で①+②で合わさり、サビは原則①+②の歌唱で、途中1フレーズずつ独唱があるというもの。①+②の部分はアイドルなどではフルユニゾン(完全に同じメロディを二人で歌う)が多く、歌唱力高めのアーティスト系シンガーではハモる(三度や五度など調和する別の音程のフレーズを歌う)というのが世の大半のデュエット曲。しかし、この曲はハモりはもちろん、ふたりが異なる歌詞を異なる旋律で同時に歌う部分もあるという造りで、非常に凝っている。1コーラスめのサビ前半は♪[美波+奏]世界中がたった二人の/秘密に変わる夜明け/[奏]“二人はきっと、太陽と月”/[美波]輝いて、もっと/[美波+奏]嘘みたいな夢を見せて♪となるが、♪“二人はきっと、太陽と月”♪と♪輝いて、もっと♪の部分は完全に重なっていて、二人が別々の旋律を歌っているし、後半も♪[奏]燃え尽きてゆく星空が(記憶に変わるように)/[美波](囚われた心も)朝焼けに変わるように/[美波+奏]永遠なんてなくてもいいから/[美波]何も言わずに[奏]“夜が明けるまで”/[美波+奏]優しいキスをして♪となっていて、♪燃え尽きてゆく星空が(記憶に変わるように)♪と♪(囚われた心も)朝焼けに変わるように♪の部分と♪何も言わずに♪と♪“夜が明けるまで”♪の部分は前半同様に重なっていて別旋律、さらに下線部はハモリとなっているという構成。また歌詞の意味的には♪燃え尽きてゆく星空が♪⇒♪朝焼けに変わるように♪と続く方が自然だし、♪囚われた心も♪⇒♪記憶に変わるように♪の方が繋がりが良いので、互いに前半と後半を歌い合っている形。ラストも♪何も言わずに♪⇒♪優しいキスをして♪と♪“夜が明けるまで”♪⇒♪優しいキスをして♪と違う導入で最後に合わさるという、ものすごく考えられた曲。さらにリズムゲーらしく、スネアがバックビートに入らず、4拍目はウラに入るというトリッキーさ。歌う二人はプライベートでも仲が良いからか、非常に息が合っており、柔らかいあやちゃんの声と、シャープな王子の声の相性良く、歌詞の意味的にも、メロディライン的にも、寄り添っては離れ、求めてはすれ違うこの曲と素晴らしい調和。これはあやちゃんのデュエット曲では屈指の出来。
※上記歌い分けはM@STER VERSION。Game Versionとは異なる。
他には二人のソロヴァージョンとマイナスワン?(←この曲の場合「ツー」か?)=いわゆるカラオケ、ゲーム用のショートヴァージョンが収められる。
王子の「Secret Daybreak(M@STER VERSION)速水奏ソロ・リミックス」は、シャープでドラマチックさが強い。この曲、ギターとベースが生なのだが、ベーシストのふゆが遊ぶラインとの絡みは、直線的な王子の声の方がスピード感が出てイケメン度倍増。二つのパートが完全にユニゾンになっている部分は、ヴィヴラートのかけ方も完全に合致していていて、まるで一人の歌唱にダブリングエフェクトをかけているような風情で、キリリッとした仕上がり。
対するあやちゃんの「Secret Daybreak(M@STER VERSION)新田美波ソロ・リミックス」は、丸みの帯びたアタックで、より耳元で歌われているような印象。王子とは違ってあやちゃんの声は、ピアノとの相性が良いな。あやちゃんは逆に、完全ユニゾンパートでも少し歌い方を変えているのか、「2パートある」という感じが強く、サビ後半のパートでクロスして歌う部分などはどちらがどちらのパートなのかがよくわかる。
ただいずれにしても、デュエット用に書き下ろされた曲であり、特に歌詞の入り繰りのあたりは「別の声なのでフレーズが追えて区別が出来る」ことを前提に設計されているのだろうから、これはデュエットヴァージョンが至高かな。
2019年秋のデレマス7thライヴでの初披露⇒ゲームでの導入⇒楽曲CD化が非常に速かった曲。奇しくもリリース日があやちゃんの誕生日(12/25)で、あやちゃんにとっては誕生日プレゼントとなったかも(本人フラゲしてたがw)。
あやちゃん結婚祝いとして、急遽企画した「芋づる式洲崎綾 Part7.6」。アンコールの方が長いのも変なので、このあたりで。あやちゃん、お幸せに!
※アンコールにデレステ系レビューを並べたのには若干意図が。2019年の暮れから2020年の年始にデレマス声優の結婚報告が相次いだが(2019年12月28日:立花理香-小早川紗枝 役-、12月31日:木村珠莉-相葉夕美 役-、松嵜麗-諸星きらり 役-、あやちゃん-新田美波 役-、2020年1月1日:佳村はるか-城ヶ崎美嘉 役-、山本希望-城ヶ崎莉嘉 役-)、時を同じくしてモバゲー版のアイドルマスター シンデレラガールズが縮小とのニュースも。このあたり、時の流れもあるし、さすがにあと10年続けてくれ...とは言わないけれど、もう少し夢を見させて...ということで応援レビューということでした。だってあやちゃんのロリ系でない歌声が堪能できる数少ないコンテンツなんだモン!←ソコカヨ
【収録曲】
1. Secret Daybreak(M@STER VERSION)
2. Secret Daybreak(M@STER VERSION)速水奏ソロ・リミックス
3. Secret Daybreak(M@STER VERSION)新田美波ソロ・リミックス
4. Secret Daybreak (M@STER VERSION)オリジナル・カラオケ
5. Secret Daybreak(Game Version)BONUS TRACK
「Secret Daybreak(Game Version)」※歌い分けはM@STER VERSIONとは異なる
ふたりの良さが存分に堪能できる造りの歌
完全な「交互歌い」でも、フルユニゾンでもなく、メロディが時に寄り添い、時に別の旋律(一部は歌詞も別)で絡み合い、お互いを見つつ歌う感じが素晴らしく、両者の「歌」が堪能できる。
ここ最近のシンデレラガールズ系楽曲では一番良いかも
あやちゃんの語尾の処理が神がかっている。例えばブリッジ部分↓
♪その手がほどけたなら消える♪⇒♪そのてぇっがぁ~、ほどけ~たーなぁらぁきぃえるぅっ♪
-文字で書くとピンとこないが-
#語尾のチョイ上げや息の抜き方、母音強調のフレーズとそうでないフレーズの使い分け。
女子大生アイドル美波の清純な色気と、微かに漂う媚びの表現が素晴らしい。素晴らしい(大事なことなので2k..
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購入金額
1,300円
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購入日
2020年01月04日
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購入場所
アニメイト
由樹さん
2020/01/11
cybercatさん
2020/01/12
未完さん
2020/01/12
cybercatさん
2020/01/12
…今日もイベント来てたりするけど(説得力って…
wwwwww
北のラブリエさん
2020/05/17
ポチろうかしら。
cybercatさん
2020/05/17
北のラブリエさん
2020/05/19
かわいいから。
cybercatさん
2020/05/19