今まで懐が寂しく、microSDメモリーカードが2枚装着可能なドライブレコーダー、JVC KENWOOD DRV-830にはごく普通の128GBと、SanDiskの高耐久モデルであるHigh Endurance 64GBを装着しています。
もっとも、SanDiskのmicroSDHC/microSDXCメモリーカードには高耐久モデルは2種類用意されていて、こちらのHigh Enduranceは下位モデルに当たります。128GBモデルで比較した場合、High Enduranceでは連続10,000時間の記録をサポートしているのですが、Max Enduranceではこれが連続60,000時間となります。秋葉原で並行輸入品を購入した場合でも、両者には2倍以上の価格差がつけられていますので、コストと状況に応じて適切な方を選ぶべきでしょう。
今回はDRV-830で最初から使っていた128GBが一度エラーを起こした(発生後DRV-830本体でフォーマットした後は正常に動いています)ため、そろそろ入れ替えるべきということでHigh Endurance 128GBを調達しました。
ちなみに日本のWesternDigital公式直販サイトには、このHigh Enduranceに相当する製品は掲載されておらず、Max Enduranceと単なる高耐久メモリーカード(High Enduranceの前身)だけが掲載されています。恐らくMax Enduranceに置き換わったという扱いなのでしょう。
高耐久モデルは他のSanDiskブランドmicroSDメモリーカードとは異なり、2色に塗り分けられていません。もっとも、表面の配色以外はいかにもSanDisk製という外観ですが。この形状では私のHiBy R6では正常に動かないはずです。
Ultraよりは高速でExtremeベースか?
それでは速度性能を検証してみましょう。
いつも通り、Ryzen 7 2700+ASUS X370-AのPCに接続した、iBUFFALO BSCR20TU3のmicroSDスロットに装着して計測します。
実はこの製品、パッケージには速度の公称値として「Read:100MB/s,Write:40MB/s」と記載されています。
しかし、Readの方は概ねその通り(100MB/sに到達しないのはカードリーダー・ライターであるBSCR20TU3の性能によるものと思われます)なのですが、Writeの方が公称値の2倍以上という強烈な値を叩き出しました。
この性能であれば同じ128GBで比較する限り、Ultraよりは明らかに速く、シーケンシャルに限っていえばExtremeに匹敵するほどの速度です。ランダムの方はやや控えめであり、この辺りで負荷をかけずに耐久性に振っているのかも知れませんが。
ドライブレコーダー等の連続記録用途であれば、ランダム性能は殆ど要求されることがありませんので、そちらの性能を制限することで負荷を下げ耐久性を向上させている可能性が高そうです。以前掲載したSAMSUNG製の高耐久モデルと比較しても速度性能の低下は少なく、速度性能と耐久性を上手くバランスを取って両立している製品であるといえそうです。
速度性能も含め廉価モデルであるUltraよりは上という位置づけであり、この価格で十分に優れたコストパフォーマンスということが出来そうです。
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購入金額
1,890円
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購入日
2021年03月28日
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購入場所
東映ランド
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