前書き
前回のROG Phone IIのレビュー記事は、多くの閲覧をいただきありがとうございました。おかげさまで、ここ何日かのおすすめレビューに掲載されておりました。拙さを改善できるよう精進して参りますので、今後ともよろしくお願いします。
さて、件のスマホが発表された際に同時発表されたのが、この2画面アクセサリです。
初代ROG Phoneでも存在したアクセサリですが、それらのレビュー等はあまり確認せず「きっとこんな風に動いてこう使えるんだろうな!」という先入観のみで購入を決意。しかし価格の関係から個人輸入は断念、実際の入手は日本版での購入となり、11/23に宅急便で受け取りました。
それから早一ヶ月。
色々と触ったところ、どうも思ったような挙動をしない部分があったこと、そして似たような使い方のできる LG G8X ThinQが発売されたことから、もし今後Twinview Dock IIを購入する人がいれば、間違えないようにして欲しいと思い、筆を執った次第です。
そのため、本稿はデメリットの項が先の構成となっております。
なお、今回は見せられるような画像がないため、文字のみです。覚悟ください。
時代を先取りしすぎたか、寄せた期待が大きすぎたか
※本稿は、R1/12/24現在、本体ファーム1910.64、Dockバージョン533での記載となります。
「スマホを2画面化」との情報から、私が想定したシーンは以下の通りです。
1. 2つのゲームを同時に遊べる
2. ゲームしながらブラウザ見られる
3. 電子書籍を見開き表示できる
そして購入当日、実際にどうなるかを検証した結果がこちらです。(以下、本体側を親画面、Dock側を子画面と表記します。)
1. 概ねできる。ただしスリープに一部問題あり
->2画面にすると、基本的に横表示となります。縦を前提にしたゲームはアプリのプライオリティが優先されるため縦表示になりますが、ブラウザゲー等のアプリに方向指定が無いアプリは横で表示されてしまいます。対応策として、親画面側の横向きは「Rotation Control」のような向きを指定できるアプリを使えば固定できるため、ブラウザゲーは親画面、アプリゲーは子画面とちょっと調整すれば、なんとか出来ます。
画面を閉じるとスリープモードになりますが、この時に子画面側で表示していたアプリは問答無用で終了扱いになります。対応策は、一度親画面側で表示させた後にホームボタンで最小化し、画面を閉じれば大丈夫ですが、やや面倒ですね。
2. 画面の開き方次第ではできる
->横向きゲーム+ブラウザなら、さほど問題ないです。一方、縦向きゲーム+ブラウザの場合、先の通り横表示になってしまうため、子画面側をゲームにしないといけなくなります。
3. できない
->これはLG G8X ThinQでも類似の問題ですね。あちら側は非公式アプリで連結画面扱いにすることで多少融通が利くようですが、こちらは親子画面を完全に別処理しているようで、この方法は採れませんでした。
思いのほか制約が多く、アプリで調整することでなんとか実用レベルと言えます。これはそもそも、Androidで2画面がどのように拡張されているか、から来る問題と考えられます。殆どのAndroidは1画面ですからね。
また、これに絡む問題として…
・子画面側に表示されるアプリ一覧はランチャーに連係しているため、標準のAsus Lancher以外を使うと管理が難しく(面倒に)なる。
・片画面にコントローラを表示し、別画面のアプリを操作するといったことは出来ない( LG G8X ThinQはできる )。
・子画面側に5000mAhのバッテリーを搭載の分、LG G8X ThinQより連続駆動時間は長いと思われるが、重量が315gあり、本体と合わせることで総重量は555gのモンスタークラスに変貌する。
・2画面に情報を分割するせいか、2画面状態にすると仮に1画面のみで対応ゲームやアプリを表示させていても、GPSの感度が悪くなる場合がある(位置情報の収集が遅れる、ずれる、衛星を拾ってくれない)。
・スクリーンショットの撮影を行う「音量ボタン+電源ボタン」がヒンジ側に隠れてしまうため、スクリーンショットが取りづらい。また、子画面側がスクリーンショットが撮れない(多分)。
なかなかのじゃじゃ馬具合です。特に4つ目のGPS問題なんかは、ツインアプリ設定にPokemon GOがあるくせに位置情報ゲームに支障をきたすと、本末転倒も甚だしいですね。あ、ちなみに私は駅メモをやってます。
ダブルゲームは楽しい・便利
とはいえ、利用用途を限定すれば効果を発揮できることに変わりはありません。
特に優れているのは、放置系ゲーム (時間が掛かるけどオートで済ませられて、かつ反復を強要してくるもの全般)に対してですね。子画面でこれらを回しながら時々ポチポチして、メインの戦闘系ゲームを親画面でやる。何なら動画を見てもいい!
先ほどマイナス面にした位置情報ゲームも、具合が良ければ特に動作に問題がないため、位置情報ゲームをしながら動画を見る、もできますねー。
今後の内部システム改善に期待!(買ってしまったので)
正直この内容のオプションで3万なら、親子画面で遊ぶ専用アプリを除けば、Red Magic3とかOPPOとかXiaomiとか…3~4万で買えるスマホを並べてダブルスマホで遊ぶほうがよほど精神衛生上は良いと思います(固定できるケースがあれば)。
しかしなんやかんや、初代のTwinview Dockはコントローラの形してボタンまであった分厚い筐体だったことに比べれば、遥かに薄く持ちやすくなっています。
ゲーム以外にも使える可能性を秘めていると深読みし、更に今回本体側で1910.64ファームウェアの更新の際にDockの更新もあったことから、今後改善していくと期待しましょう。
おっと、一点補足事項を。充電時の挙動についてです。
このアクセサリを本体と結合する時は本体側面のUSB-Cポートを使います。通常この口で充電を行うとQuick Charge 4(画面表記ではHyper Charge)扱いになりますが、アクセサリ経由(つまり2画面状態のまま充電を行う)と、Quick Charge 3扱いになります。充電時間に差が出るかまでは検証していませんが、挙動に違いがありますという情報までに。
それから、アクセサリ単体でも充電できますの。その点はご安心ください。
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購入金額
30,250円
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購入日
2019年11月22日
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購入場所
asus公式オンラインショップ
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