レビューメディア「ジグソー」

事を考える学問から学ぶ事

自己啓発本を僕は読みません。

 

なぜなら、名言に感動してモチベを上げて頑張ろうと考えて数日の内に忘れるからです。

 

 

恐らくにして多くの方が自己啓発本を買って、結局、その言葉を実生活に役立てる事ができていないのではないしょうか。

 

そして分かり易い自己啓発本の多くが、名言の羅列で言葉の表面だけを触り、その先にある本質を見ることができず、結果、感動はあっても学びがありません。

 

本当のところ、

研究や哲学に人生を掛けて打ち込んできた人の文章は"重い"。

たった一言に、百の意味と百の経験と百の知恵が詰まっています。

 

それを人に分かり易く纏めた自己啓発本で分かるはずがない。言葉が圧倒的に足りない。

本質すら書いていない場合すらあるのです。

 

そもそも、本を読むにあたり、その本が語る"本質"は何なのかを見極める必要があります。

それが分かれば自分が読むべき本なのか、そもそも本質が書いておらず、学びを得ることができない本なのかを知ることができます。

 

 

そして、僕が今回手に取った自己啓発本「嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え」は、それそのものが哲学であり、自己啓発の源流である「アドラー心理学」を分かり易く纏めた一冊です。

 

アドラー心理学とは、フロイド哲学における原因論による心理と人生の探求ではなく、目的論に根差した、ある意味では厳しく、しかし人が幸せに生きるためにどうすべきかを探求する心理学(哲学)です。

 

 

実社会において、

  • 人生をより良くしたい
  • 対人関係で悩んでいる
  • 自分を変えたい/自信がほしい
  • コンプレックスに苦しんでいる
  • 自分が嫌い/自己否定している
  • 行動する勇気を持てない
  • 無能力・無価値感が強い

と悩んでいる人は多いはず。

 

アドラー心理学、そしてこの「嫌われる勇気」はその解決策を提示しています。

 

 

アドラー心理学を語る人は言います。

「貴方はこの瞬間から幸せになることが出来ます。」

と。

 

 

しかし、実際のところ多くの方はこの本を読んで「こんなのは理想論だ。」とか、「この行動だけを真似してみよう。」とか、表面的なところしか見ることができないと思います。

 

実際、僕もこの本を読んでみて、"本質をわざと薄めて分からないようにしている"ような感覚を得ました。著者が"アドラー心理学"を体得していないのでしょうか?書き方からして、アドラー心理学をよく理解しているのでそんなことは無いはずなのですが。。。

 

それに、本の最後に、「アドラー心理学の体得は、いままでの人生の半分の年数を要する。」と書かれています。ですが、実際はそんな難しいものではありません。

 

 

アドラー心理学の本質とは、たった「一言」で集約され、かつ真に幸せになるには更に「一言」があれば十分です。

 

 

それを理解できたときには、その人はすでにアドラー的であり幸せなのです。

 

 

 

なぜ、この本はそのヒントすら与えないのか。いや、書かれているのですが、分からないようにしている。名著ではあるものの著者の目的が分かりません。

 

僕の中でこの本は、アドラー心理学の復習になりえても、これからアドラー的になりたい人がこの本を読んで体得できる一冊ではないと感じます。

 

続編の「幸せになる勇気」に書かれているのでしょうか?カンですが、そうじゃない気がします。

 

 

 

 

あっ、そうか。気づきました。すでに書いてあったのか。。。。

でも、少し意地悪な気がします。笑

 

 

 

 

 

答えは目の前だなんて、灯台下暗しでしょう。。。苦笑

更新: 2019/12/15
総評

哲学とは”考える学問”

 

哲学とは、

 

時間とは何だ?

 

自分とは何だ?

 

人生って何だ?

 

と、何かを考える学問です。

 

 

 

「現代社会において、そんなことを考える暇なんてビジネスマンには無い。無駄だ。」

 

と、思われる方は多いはずです。

 

そして、

 

「人の数だけ正解があり、相対的に主観の相性があるだけだ。」

 

と、考える方も多い。

 

 

しかし、哲学の語る「事の本質」とは、全人類の主観を交えたとしても正解と言える言葉なのです。

 

 

たとえばアドラー心理学の本質(一言)を理解するだけで、

  • 人生をより良くしたい
  • 対人関係で悩んでいる
  • 自分を変えたい/自信がほしい
  • コンプレックスに苦しんでいる
  • 自分が嫌い/自己否定している
  • 行動する勇気を持てない
  • 無能力・無価値感が強い

上記、諸問題をクリアすることができます。

 

信じられないかもしれませんが、これが"本質を理解する"という事です。

 

 

 

様々な問題を抱える現代だからこそ、哲学(本質を考える事)は必要なのです。

 

 

本著は、「人がどうすれば幸せになれるか」を書いた一冊で、アドラー的になれる方法のヒントも、少し分かりづらいですが書いてあります(僕がそう感じてるだけかもしれませんが 笑)。

 

 

 

自己啓発の源流であるアドラー心理学の解説本にして、アドラー的になれる方法も書かれた本著は、実際に役立つ稀有な自己啓発本と言えるでしょう。

  • 購入金額

    800円

  • 購入日

    2019年11月14日

  • 購入場所

    audiobook

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