サンワサプライ 402-SP085SET1「ウェアラブルスピーカー+Bluetooth送信機/受信機セット(ネックスピーカー・Bluetooth・ワイヤレス・IPX5・MP3対応)」というセット商品のうち、ネックスピーカーである「サンワサプライ ウェアラブルスピーカー 400-SP085」のレビューです。
ネックスピーカー単品での使用と、セットでの使用の両視点でレビューを行っていきます。
開封してみるとスピーカー本体とケーブル、そして取説が見えます。
内容物一覧。
本体であるネックスピーカーに、充電用のUSBケーブル、そして取説。
開封時に見えてたままですね(w
スピーカー本体上面。左右のバーの部分の穴が見えている部分がスピーカー。
スピーカー本体底面側。こちらは方に置く部分と言うこともあって凹凸もない状態。
本体向かって左側(首にかけた際には右肩側に来る)の先端に操作系が集中。
電源マークは言うまでもなく電源のOn/Off、プラス・マイナスは音量、一番先端の三角が再生・停止、と取説見てない状態でも操作が予想できるアイコンになっています。
内側側面には充電用のUSBポートと、MicroSDカードスロットが見えます。
Bluetooth接続でのスピーカーとしてだけではなく、単体でもMP3プレイヤー機能を持っているとの事。
本体向かって右側(首にかけた際には左肩側に来る)の先端にはワンワサプライのロゴがあるのみで、同底面側に品名や技適等の情報を記したシールが貼られています。
余計な装飾を施さず、必要な機能のみに絞り込まれたデザインが良いですね。
また操作部のアイコンが初見でも判りやすい点は秀逸。
繋いで良し、単独でも良し
ネックスピーカーの場合、イヤホンと違って首に引っ掛けるだけなので、装着と言う感じはしないですね。
首に引っ掛けるだけですが、意外と収まりは良い感じ。
肩にかかる部分にスピーカーがあり、耳に向かって上手く傾斜が付いていて音が集中するように作られています。
では、色々接続して使ってみたいと思います。
スマートフォンと接続
先ずはスマートフォンと接続してみます。
接続先はHuawei P20 lite。
先ずはペアリング。ネックスピーカーの電源がOFFの状態から、ペアリング動作音(ピロラリラン~、ポンポンポン、って感じの音)がするまで電源ボタン長押しで起動します。
同時にスマホ側でもBluetoothの設定から接続機器の検索を行います。
接続可能な機器の一覧に400-SP085が表示されたらタップして選択して接続を確立します。
ネックスピーカー 400-SP085 がサポートしているオーディオ・コーデックがSBCのみのため、P20 liteとの接続もSBCで行われます。
参考までにAAC等のコーデックをサポートしている機器と接続した場合は、P20 liteで対応コーデックが自動選択されます。(以下はAAC対応機器と接続した場合。)
ネックスピーカーをP20 liteと接続直後、音が出なくて焦りました。
P20 lite側の音量を消音手前ギリギリまで下げていたのが原因だったのですが……
その設定は普段通勤時等に同サンワサプライの完全ワイヤレスイヤホン MM-BTTWS001BK を接続して使用している音量なんですよね……
再生・停止は効いていたので、p20 liteの音量を中間くらいまで上げると音の確認が出来ました。
後はネックスピーカー側の音量と、P20 lite側の音量を調整して、折り合いを付けて、という感じ。
一度繋がって音量調整した後は、音自体はクリアですし、1Fのリビングにスマホ本体を置きっぱなしで屋根裏の荷物小部屋まで移動しても、何ら問題なく音が途切れることもなく音楽再生が出来ていました。
玄関先も問題なしなので、宅内全域で音途切れもなく問題なく聴けるレベルで電波は届いている感じです。
PCと接続
スマホの次はPCと接続してみました。
使用したのは DELL Vostro 15 7580。
こちらも先ずはペアリング。スマホの時と同様にネックスピーカーの電源がOFFの状態から、ペアリング動作音がするまで電源ボタン長押しで起動します。
同時にPC側でもBluetoothの設定からデバイス追加で接続機器の検索を行います。
接続可能な機器の一覧に400-SP085が表示されたらクリックで選択して接続を確立します。
ここで注意。スマホと違って、PCと接続した場合、初期状態だと爆音になってます。
これについてはサンワサプライのネックスピーカー 400-SP085 特有の問題ではなく、他のイヤホンでも同様なので、Windows PCとBluetoothイヤホン/スピーカーを接続する場合は注意が必要です。
初期音量どれくらいで接続されるかは、イヤホン/スピーカー側のメーカー設定次第だと思いますが……サンワサプライのネックスピーカー 400-SP085 では初期音量50%設定になっているようです。
ただ、これでも正直爆音。初期状態で音出してしまって、物凄い爆音で焦ってしまいました(^^;
なので、ネックスピーカーとして耳元で音が鳴る事を考えると、接続直後は一旦音が消えないギリギリの音量6まで音量を下げて、そこからPC内の再生ソフトで音出して音量を上げながら丁度良い音量を探していくようにするのが良いです。
結局うちの場合はPC側の全体音量は音が消えないギリギリの音量6に設定し、それをMAX音量として、再生ソフト内の音量設定を上下して音量を変える感じで使用しています。
スマホ接続時とは音量が対比的ですね。
一旦音量調整してしまえばスマホ同様特に問題なく、宅内全体で聴ける感じです。
PCでプライムビデオで邦画ドラマを再生してみましたが、遅延を感じる事も無く違和感なく見ることが出来ました。
TVと接続
今度はTVと接続。TVと接続する場合、TV側にBluetooth機能が無いので、セットになっている同社の「Bluetoothオーディオトランスミッター & レシーバー (受信機 + 送信機) 2台同時接続 apt-X Low Latency対応 低遅延 高音質 400-BTAD006」をTVに接続してBluetooth送信機として使用します。
ネックスピーカー 400-SP085 は、この トランスミッター 400-BTAD006 を介してTVと接続する形になります。
通常TVとトランスミッターを接続する場合、TVのイヤホン端子とトランスミッターを3.5mmオーディオケーブルで繋ぎますが、うちの場合TVの両サイドが棚で塞がれており、TV向かって右サイドにあるイヤホン端子にケーブルを抜き差しするのが大変なため、TV裏面にあるビデオ出力用のコンポジット出力端子に、RCA(赤白端子)←→AUX(3.5mmジャック)のオーディオ変換ケーブルを用いて接続しています。
この場合、音声をビデオ出力から取っているため、イヤホン端子に刺すのとは違って、ネックスピーカーに音が出ると同時にTV本体からも音が出ます。
通常の接続だと使う際にオーディオケーブルの抜き差しが必要になりますが、ビデオ出力から音を取ることでオーディオケーブルの抜き差しが不要になる、という利点が出てきます。
双方から音が出るので、ネックスピーカーからのみ音を出したい場合はTV側を消音して使います。
残念ながら、TVとの接続では少々問題が発生しました。
邦画ドラマを再生すると、映像と音声にズレが生じているのが体感で判る感じで遅延が発生してしまいます。
洋画やアニメであれば違和感を感じないと思いますが、邦画だと映像上の口の動きと、耳に聞こえる音声で僅かにズレが生じて違和感を感じてしまいました。
今回のサンワサプライのトランスミッター 400-BTAD006 に限らず、他社トランスミッターでも同様に邦画では判るレベルでの遅延が発生していたので、400-BTAD006固有の問題では無い感じですが……
手元スピーカーとはそういうものだ、として割り切って楽しむのが良さそうです。
単独使用してみる
最後にMP3プレイヤー兼用スピーカーとして使ってみたいと思います。
先ずはSDカードの準備を。
使用できるのは最大32GB(SDHC)までのMicroSDカード。
丁度手元に16GBのMicroSDカードが余ってたので、それをフォーマットして使います。
対応するファイルフォーマットはMP3のみ、再生順序はデータの記録順固定で、ファイル名順とか連番順のように内部でのソート処理は行われないようです。
ランダム再生等もなく、記録した順で順再生のみ。
私的にはアルバム等を曲順通りに聴く派なので、この仕様でも問題無しですね。
と言う訳で、CDから取り込んでMP3形式に変換したファイルをアルバム内の曲順通りにSDカードへコピー。
後は、そのSDカードをネックスピーカーに挿して……と、挿す際にはSDカードの裏面が上になるように入れる必要があるようです。
ネックスピーカー本体自体は、JIS保護等級のIPX5「あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)」対応なので、汗などにも強く屋外でも安心して使えますね。
耳を塞がない・周囲の音を聞き取ることが出来る、ので、自転車等での使用も法律上問題ないのが嬉しいところ。
例えば筆者の在住している大阪府だと、以下のような交通規則が啓蒙されています。
道路交通法第71条第6号 大阪府道路交通規則第13条(罰則:5万円以下の罰金)
「ヘッドホンステレオ等を使用して大音量(警音器、緊急自動車のサイレン、警察官の指示等安全な運転に必要な交通に関する音又は声を聞くことができないような音量)で音楽等を聴きながら自転車を運転しないこと。」
・大阪府警 自転車の交通安全ルールブック HTML版 より引用
耳を塞ぐヘッドホンやイヤホンの場合、小さい音量で周囲の音が聞こえる状態であっても摘発を受ける恐れが高いですが、ネックスピーカーの場合、耳は完全に空いているので、音量に注意して周囲の音が聞こえる程度の音量であれば問題ないと思われます。
音楽を聴く以外にも、スマホでナビアプリ起動して音声案内を聞きつつ、という事も可能ですね。
手元使用以外は充分以上に満足
せっかくのセット物なのに、セット使用時での遅延が目立つ結果になったのは少し残念ですが、ウェアラブルスピーカー 400-SP085 単独で見た場合は、充分以上に満足です。
コーデックがSBCのみという事なので、恐らくiPhoneとの接続には向かない気がしますが、Android端末との組み合わせであれば、余程スペックの低い端末でない限り、遅延や音切れという問題は出ないと思います。
電波の到達距離も、木造2階建て戸建ての隅から隅までどころか、それ以上離れた所まで到達した上で、音切れや遅延を起こすこと無く使用できていたので、通常の宅内であれば問題は起きないと思います。
耳を塞がずに音楽を楽しむ、という視点から見れば、音質に関しても必要充分なレベルでは出ていると思います。
耳が塞がれずに周囲の音が聞こえるので、家族の呼びかけにも反応出来る点が良いですね。
普段使用しているカナル型のイヤホンで聞いていると、周囲の音を遮断するため話しかけられていても気が付きにくく、場合によっては怒られる場合もありますので。
単独でMP3プレイヤーとしても使える点も便利で良いですね。
家事をしながら音楽を楽しむ、という用途にピッタリだと思います。
防水もしっかりしているので、濡れた手で触ってしまっても大丈夫な点も嬉しい所。
屋外使用に関しては、ウォーキングやサイクリングには良い感じです。
肩に乗せているだけですが、予想以上にしっかりとホールドされてて、多少体が揺れたりする程度では置いた位置からほぼずれることも無いため、使用中に外れてしまうんじゃないか、という懸念も払拭されました。
一方、スピーカーからの音は最小にしても、それなりの音量があり、近くにいればスピーカーの音が聞き取れるので、通勤時に電車内で使用する、という用途には不向きです。
本体重量はメーカー公称値で175g。P20 lite がメーカー公称値で145gなので少し重めのスマホを肩に乗せているくらいですが、形状的に重さが分散されるので、肩が重いという感じはしません。
もちろん、数時間レベルで長時間使用すると多少肩が凝ったかなぁ、くらいには思いますが……
カナル型に比べて耳への負担が少ない点も良いですね。
もちろん、いくら直接耳へ音を当てていないとは言っても、音量が大きすぎると耳への負担になるのは同じですので、適度な音量で聴くようにしましょう。
公称値では3時間充電で、音量50%で10時間連続使用可能と言う事ですが、正直音量50%とかになるとスマホと繋いだ場合でも少々大きめな感じになりますし、PCと繋いだ場合に至っては音がギリギリ消えないレベルからのスタートなので、10時間以上は余裕で持ちそうです。
この辺りは、流石に本体サイズの勝利でしょうかね。
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購入金額
0円
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購入日
2019年11月14日
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購入場所
サンワサプライ
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