所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。大人数歌唱は難しい。いわゆる合唱のように一つの場でメンバーが集って歌う場合はともかく、いわゆる「別録り」になることが多い、現代のポップス系の音楽で、「センター」を決めずに歌った曲で上手い具合の調和を得ることは。さらにそれが本人達の地声ではなく、役を表現したキャラ声であればなおのこと。曲自体は「神曲」といえるほど良質で、歌上手い声優もたくさん参加しているにもかかわらず、20人近いメンバーの歌唱を上手くまとめきれなかったのか、録音の状態が今一歩で、残念に思った作品をご紹介します。
そして「芋づる式洲崎綾 Part7」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。年末(12月)といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの...線路は続くよ7回目。
「バトルガール ハイスクール」。惜しまれながらも今年(2019年7月)サービスを終了したゲームアプリと、それを起点としたアニメなどのメディアミックス。
イロウスという謎の生命体に地球が占拠されている未来。人類は月や人工衛星に逃れて生活している。そして「星守」と呼ばれる、神樹の力を使って「星衣」を纏い、イロウスと戦う女子生徒。プレイヤーはその女生徒たちの「先生」となり、彼女らをバックアップし、戦いを勝利に導く...というカードバトルゲームのアプリだったが、そのゲームシナリオの第4部が2017年にTVアニメ化された。
ゲームのテーマソングに関しては、星守の中心人物「星月みき」を演じるあやちゃんの歌唱だったが、
アニメの方のテーマソングは、19人の星守(ゲーム初期からのメンツ=神樹ヶ峰女学園所属の星守15人に、途中で加わったサドネ、奏乃宮女学院からの国内留学生の2人、アニメのもう一人の主役ミサキ)による合唱スタイル。
その曲「ホシノキズナ」は、VOCALOID界隈でその最初期から活動する世界的に有名なボカロPであるkz(livetune)の作編曲。イントロなしでヴォーンとSEで盛り上がって⇒サビ前のワンフレーズはストリングスバックでドラマチックに⇒短いブリッジでビート出して⇒Aメロ頭はオフバック⇒Bメロで半速⇒サビ前で元速に戻り、サビは破裂するような存在感あるドラムで盛り上げる...という構成が神がかっていて素晴らしい名曲。ただ、ザンネンなのは19人の声優の声の「録り」がイマイチ。この19人の中には、あやちゃん以外にも南條愛乃や内田真礼、東山奈央、上坂すみれ、雨宮天といったアーティスト活動もしている歌上手い声優が多数含まれるのだが、レベル合わせの問題なのか、19人のビミョ~なピッチのズレを補正した結果なのか、それとも記録容量の問題か分からないが、高域が落ちていてヌケが悪く、電話の声のようなコンプレス感が感じられて上手くノれない。ラスサビ前にアニメの主人公たるミサキ役の高橋李依とみき役のあやちゃんが、♪ほら描いてゆく景色に/降りそそぐ流れ星♪と順にソロで歌う部分があるが、ここは全くその「声の飽和感」は感じられないので、積極的な「加工」と言うわけでもなさそうで、また「やれば出来た」ハズなので、実に惜しい仕上がり...実に実に惜しい仕上がり(大事なことなので 2k
エンディングテーマ「Melody Ring」は、ゲームの方では奏乃宮女学院からの国内留学生という形で途中から加わった、星守と国民的アイドルユニットf*f(フォルテシモ)を兼任する煌上花音(CV本渡楓)と国枝詩穂(CV下地紫野)の歌唱。曲は同じくkzの筆。4つ打ちのバスドラの上で交互に歌うAメロ⇒リズムが一瞬オフるBメロ⇒「ホシノキズナ」でも使われた破裂音?が強いドラムの音で盛り上がるサビと、こちらも構成が素晴らしい。半速になるDメロ(ブリッジ)も印象的だし。ゲームの方の音楽では主人公格の星月みきを演じるあやちゃんフィーチャリングだったのだが、おそらく大人の事情でアニメでは若手コンビの本渡楓と下地紫野推し。ただ、しのしーこと下地の声が本当にイイ。しのしーの歌声としてはより有名と思われる、デレマスの中野有香としての声は自分のストライクゾーンからするとやや外れめなのだが、この国枝詩穂でのしのしーの声は、あやちゃんの声をもう少し高め尖りめチューンにした感じで超々ドストライク。勇ましく直線的に前に出るえーでちゃんの声とも相性が良く、すごく質の高い曲。こちらは録音も全く問題ないし。
「Gravity」は、ピアノの伴奏のみで始まり、続いてストリングスとリズムが入ってドラマチックに盛り上がるバラード。えーでちゃんから始まったビートが効いた「Melody Ring」に比べて、柔らかなしのしーの声が導入に使われているこの曲は、とても沁みる。
初回限定盤のこの盤はサイズがLPサイズで、CDはアナログLPサイズの黒い台紙に留められ、「レーベルシール」というような感じにしてある。ただザンネンなのは、同様の企画(規格)だった“1st Anniversary Single「STAR☆T」”とは違って、ステッカーは封入されず、歌詞カードの絵柄も単にジャケットの焼き直し(背景の模様の色合いが違うだけ)で新規絵柄もなく、絵が大きいのだけが取り柄?という感じ。まぁ大きい分、特に全員勢揃いの表側イラストの堪能は出来るけれど。
メディアミックス的に、アニメ化という時期はそのコンテンツにとってのピーク時期といえ、この作品が出たあたりが「バトルガール ハイスクール」としてもピークだった。それを反映してか、kzの創った曲もいずれも神曲レベル。
ただタイトル曲だけは、声の不自然さが素材の良さを殺しているな...というのが、素材は声も曲も素晴らしいだけに実にザンネンな作品です。
LPサイズジャケットだが、あまりそれを活かしていない。なおゲームの特典コードがついていた。
【収録曲】
1. ホシノキズナ(神樹ヶ峰女学園星守クラス)
2. Melody Ring(f*f)
3. Gravity(f*f)
4. ホシノキズナ(inst)
5. Melody Ring(inst)
6. Gravity(inst)
「ホシノキズナ」
「Melody Ring」
曲はイイ、ただ音質が...(カップリング曲は問題ない)
なんでこんなにヘンな音なんだろう。
違和感は全員歌唱>複数人歌唱>>ソロ歌唱という順で、声が薄い部分はそんなに目立たない。
19人のピッチがビミョーに合わなかったのかなー...
1フレーズソロパートがあるが、それだけなので...
曲そのものはいいンだけれど。
とくに「Melody Ring」は←でもこっちはあやちゃん不参加orz
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購入金額
2,484円
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購入日
2018年01月02日
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購入場所
アニメイト
北のラブリエさん
2019/11/25
でも曲はいいからほしいかも。
cybercatさん
2019/11/25
ただ「Melody Ring」と「Gravity」は全く問題ないので、それ狙いでも。
北のラブリエさん
2019/11/25
ぽちろうw
cybercatさん
2019/11/25