所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。セカンドシングル。ファーストの路線で行くのか、新たな世界を開拓するのか「塩梅」が難しいモノです。しかし、すでにインディーズ時代に確固たる礎を築いているなら、そんなに難しくないのかも知れません。1stで若干感じた違和感がなくなり、「掴んだ」と感じた作品をご紹介します。
そして「芋づる式洲崎綾 Part7」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾(あやちゃん/ぺっちゃん/あやっぺ)関連。年末(12月)といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品や楽曲、Webラジオのイベントやそれらの関連商品まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの...あれよあれよで7回目。
パチスロメーカーオーイズミの宣伝担当萌えキャラ1000ちゃん。その声帯担当のえみつんこと新田恵海、1000ちゃんの秘密を暴こうと追いかけるマッドサイエンティストミリオはCVまいまいこと渕上舞、そして故郷のラーカゲーア星から逃れてきた(なぜか博多弁の)皇女プリマのCVあやちゃん。いずれも歌上手い声優なので、1000ちゃんコンテンツは楽曲リリースが多い。
そんな1000ちゃん界隈の楽曲は当初オーイズミから直接リリースされていた(販売はゲーマーズ取り扱い)...つまりインディーズ扱いだったが、2016年よりキングレコードと契約、メジャーデビューと相成った。
そこでリリースされたのがメジャーデビューシングル“☆STARRY☆”。
メインキャストの3人が歌うソロ曲が1曲ずつ収められていたが、古くから識っている自分にとっては微かな違和感を感じたのも事実。ちょっと性格を強調しすぎかな、と。もともと1000ちゃん界隈の楽曲はバラエティに富んでいて、「このキャラは××系しか歌わない」...なんてことはないのだが、それぞれが歌うメインの方向性であるからこそ、逆に「キャラ強調」バイアスがかかっているのが鼻についたというか。
若干心配していたが、続くセカンドシングルはいい塩梅の所に戻してきた。
まず、えみつんが歌う「微熱✝ロマネスク✝」。なんか、少し懐かしい感じのアイドル曲という感じがバッチリ!ちょっと鼻にかかった発音でしゃくり気味のえみつんの1000ちゃんヴォイスもイメージど真ん中で、これだよね、と言う感じ。SING LIKE TALKINGの黒田晃年が弾くフラメンコテイストのギターソロがカッコイイ!!
「BURNING⇔LOVE」は、1000ちゃんを追いかけるミリオと1000ちゃんが気になるプリマの1000ちゃんを巡る恋のさや当て??ハイスピードなデジタル楽曲で、まいまいとあやちゃんが交互に歌う。片方が歌っているときに逆側が台詞をしゃべる部分もあって、ここはまさにミリオとプリマ。今までかわいらしい曲が多かったプリマだが、ハードでハイスピードな曲ながら、台詞部分で性格が出ていてこれはこれで、アリ。
ラストの「☆PARTY☆LOVE☆」は、2016年末に行われた2回目のライヴイベント、「1000☆PARTY!!2016 〜A chance in thousands〜」のテーマソング。アップテンポでジャジィでホリデイチックなこの歌は3人で歌唱。1000ちゃんの楽曲は打ち込みが多いのだが、この曲はフルバンド。途中で小粋なギターソロを聴かせるのはフュージョンバンドDIMENSIONの増崎孝司。ベーシストは、そのDIMENSIONを良くサポートしている川崎哲平で、ドラムスはDIMENSIONのツアーに参加したこともある吉田太郎とゴージャス。これにペットやサックス、トロンボーンの生ブラス隊が加わり、編曲者の陶山隼がピアノを弾く。ハッピーでセンチメンタルなこの曲、まさにセンター・オブ・1000ちゃんワールド。
いずれも全く違う方向性の曲ながら、3人の性格が良く表されていて、「つくりもの感」がなくてとても良かった。今聞き比べてみるとファーストメジャーシングルとの声の違いはごくわずかで、すごく目立つほどの差はない。でもやはり微妙に違う。この微妙な違和感こそ、すでに「キャラが生きている」(キャラクターに個性が確立していて、そのキャラがやりそうにないことをすると違和感がある)ということなのかも知れないけれど。
そんなことを感じた、今度は「ど真ん中」のセカンドシングルです。
【収録曲】
1. 微熱✝ロマネスク✝
2. BURNING⇔LOVE
3. ☆PARTY☆LOVE☆
4. 微熱✝ロマネスク✝(offvocal ver.)
5. BURNING⇔LOVE(offvocal ver.)
6. ☆PARTY☆LOVE☆(offvocal ver.)
「微熱✝ロマネスク✝」
「BURNING⇔LOVE」
「☆PARTY☆LOVE☆」
3つの曲は方向性が全く異なるが、良く1000ちゃんワールドを表している
特に年末に向けて「☆PARTY☆LOVE☆」はホリディチックで良い(配信開始10月末)。
ハードなのとカワイイのと1枚で2度オイシイ
それでいながらどちらもプリマ声(ロリ系)というのがイイ。
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購入金額
1,296円
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購入日
2017年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2019/11/16
cybercatさん
2019/11/16