中国の大手動画サイトである「bilibili(哔哩哔哩、ビリビリ動画)」。
動画画面中へのコメントの挿入の仕方やその弾幕的表現、動画の内容に呼応して画面に「awsl(てぇてぇ)」「233(草)」「xswl(くっそワロタ)」「666(イイネ!)」など中国のネットスラング飛び交う感じは、まさに中国版ニコ動。
※ちなみに、bilibiliをしっかり楽しむためには正会員(正式会员=正式会員)になるのが断然よく、その最新攻略法は「bilibili(哔哩哔哩)公式アプリ 」
のレビューに記載してあるので、そちらを参照っと。
日本ではすでに見ることができないお宝映像もあるし、中華イヤホンメーカーの告知なども行われることもあるので、ときどき視聴しているが、その中で保存しておきたい動画が出てくる。
この用途では、以前は「WinX YouTube Downloader」を使っていたが、現在はその有料後継ソフト「VideoProc」
を使っている。
一般の放送であればタイトルに中華文字(实况录播など)が混じっていても、ふつーに落とせるし、並列ダウンロードも可能、大多数flv形式のbilibili動画を管理・閲覧しやすいmp4に変換するのも、一手間は必要であるものの変換そのものは瞬速と使いやすいダウンローダー&コンバーター。ただ、bilibili側の仕様変更か、以前はアドレスの小変更でダウンロードできていた複数ページを持つ動画の保存が、最近(2019年10月頃~)それが通用しなくなり、扉ページ(P1)以外保存できなくなった。
※以前は「WinX YouTube Downloader」
のレビューで記したとおり、動画の3ページ目が、https://www.bilibili.com/video/avXXXXXXXX/?p=3 というアドレスの場合、https://www.bilibili.com/video/avXXXXXXXX/index_3.html#page=3 に変えてやればできていた。
FireFoxでの画面。いままでの方法だとP1はOKだが、P2以降はNG。
そのため導入したブラウザ。
「Maxthon Cloud Browser」は、端的に「Maxthon」とも呼ばれるタブブラウザ。北京にあるMaxthon社の開発で、現地では「傲游」と呼ばれており、中国本土では特にマニア層に愛用する人が多いらしい。というのも、中国には情報統制システムとして「金盾工程(Great Firewall)」という検閲機構があるが、このブラウザではWeb Proxyを介することでそれを迂回できるという。
そのほかにもレンダリングエンジンをWebkitとTridentの間で切り替えることができたり、フィードリーダー(RSSリーダー)機能やマウスゼスチャー機能などもあったりして、追い込めばかなり高機能なブラウザみたい。
ZIGSOWのcybercatのページをフィードリーダーに組み入れてみた
ただ今回はbilibiliの2ページ目以降を保存できれば良いので、自分としてはその用途のみで使用。
使い方としては、各ページを再生してから(もしくは切り替えてから・・・後述)右肩の虫眼鏡から矢印が飛び出しているような「リソース探知」ボタンを押すと、各ページのダウンロードリンクがあるので、それを選択してダウンロードボタンを押すだけ。
各動画再生後、検索窓の2つとなりの「リソース探知」ボタンを押すと...
ちゃんと7.8MBの予告(P1)と107MBの本編(P2)へのリンクがある
全てのページを再生、もしくは切り替えてから読み込みが終了するまで待たなければならないのがめんどいが(ページを切り替えた後、各動画ページで先読みの薄い白色バーが右端まで到達すればOK)、2019年11月現在はこれで確実にダウンロードできる。当面これかなぁ...
※再生が始まれば、ダウンロードできるようにはなるが、成功率が若干低い。特に「サイズ」の部分に表示されるバイト数と、「ダウンロード」ボタンを押したときのサイズ表示が相違しているときが失敗する確率が高いようだ。
あ、そうそう、これらの方法は最新のヴァージョン5では使えないという情報もあるので、旧版の4.9を拾ってくること(cybercatは4.9.4.1000を使用中)。
⇒4系ではbilibili動画が再生されなくなった⇒Resource Snifferを入れた5系で再生と2ページ目以降のダウンロードが引き続き可能に(※追記3参照)
追記)
【トラブル1:ページ切り換え部分が表示されない(2020年中頃)】
最近(2020年中盤頃)、Maxthon Cloud Browserだと、ページの切替部分など一部が読み込まれない現象が出てきた(←最新の5系ではなく、古い4.9.4.1000を使い続けているからかもしれない)。ただし、その場合もFireFoxなど他のブラウザでページの切替をして、そのアドレス(末尾がhttps://www.bilibili.com/video/avXXXXXXXX/?p=ページ数)を貼り付けた後、再生し、「リソース探知」ボタン押すとダウンロードリンクが現れるので、ご心配なく。
【Maxthonで複数ページがある動画を見たときの状態】
Maxthonで見るとページの切替部分が見えない(し、反応しない)
【FireFoxで同じサイトを見たときの状態】
FireFoxなら切り替え可能なので、切り替えたあとのアドレスをMaxthonに貼り付ければOK
追記2)
【トラブル2:ダウンロードした動画が映像と音声に分離してしまう(2021年初頭)】
最近(2021年初頭)、上記のページの切替部分など一部が読み込まれない現象は改善されたが、
今度は「リソース探知」で出てきた「動画」を落とす際に、映像と音声とに別れる現象が出てきた(ひとつのファイルを落とすと2つに別れるのではなく、「ビデオ」タブに映像のみで音声なしのmp4ファイルと、音声のみで映像なしのmp4ファイル2つのリンクが出てくる)。
このほとんど同じ名前の2つのmp4ファイルは、通常大きい方が映像、小さいのが音声
なので、もうひと手間(ふた手間?)が発生。とりあえず両方のファイルを落とす。そして、通常小さい方が音声ファイルなので(映像がWebラジオの360pの簡易動画などだと逆転する場合あり)、そちらを「File Converter」
などでmp4⇒mp3やwavに変換し、出来た音声ファイルと音なしの映像ファイルを「ビデオエディター」
などで合体させる作業が増えてしまった。ただ、相変わらず、bilibiliの2ページ目以降をダウンロード出来る貴重なブラウザであることには変わりがないが。
*両ソフトを使った実際の合成は各ソフトのレビューを参照
追記3)
【トラブル3:Maxthon 4.X系でbilibili動画が再生されない(2021年秋)】
それまで使用していたMaxthon 4.9.4.1000で、bilibili動画が再生されなくなった(いつまで経ってもローディングが終わらない)。
この記事を書いたときには次版の5はダメ、と書いたが、2021年10月現在使えるようになっている。
Maxthon 5系のアドオン「Resource Sniffer」を有効にした状態でダウンロードすると少々マークは変わっているが同じように使うことができる。なお、上記状態でダウンロードした後、5系の中でのアップデートは問題ない(確認ヴァージョン5.3.8.2000)。
「リソース探知」から「Resource Sniffer」になってマークは変わったが動作は同じ
ただ2ページ目がダウンロードできるのは確認できているが、追記2の問題「ダウンロードする動画が映像と音声に分離してしまう」は解決していないので、相変わらず合成作業は必要。
Maxthon 5でも2ページ目の動画が落とせるが、音と映像が分かれるのはそのまま
ちな、相変わらず最新ヴァージョン(2021年10月現在のMaxthonの最新ヴァージョンは「6」)では、ダウンロードができない。Why??
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2020/06/03 Maxthonでページの切替部分が見られない場合の対処法を追記
2021/03/01 動画ファイルが映像と音声に別れてしまう場合の対処法も追記
2021/10/06 Maxthon 4系での不具合と5系での対応法を追記
インストール時に標準ブラウザとして設定するようアピールするが...
...それ自体は他のソフトでも結構あることなので許容範囲だが、それを拒否るとなぜか元設定維持ではなくて「Edgeに強制設定」される。なぜに?
しかも戻すのにリトライ数回必要o(`Д´#)
Tips1:ページ切り換え部分が表示されない場合
他のブラウザで表示させ、末尾が「~/?p=ページ数」となっているアドレスを入手、Maxthonブラウザに貼り付ければ、そのページが見られるため、そこでリソース探知しリンクを得る
※追記1参照
Tips2:ダウンロードする動画が映像と音声に分離してしまう場合
動画を再生し、リソース探知すると大小2つのファイルができる場合、どちらもその動画由来で、
ともにmp4形式だが、(一般的に)大きい方は「音声なしの映像のみ」、小さい方は「映像なしの音声のみ」のファイル(大小は360p程度より低画質の場合は逆転することもある)。両方ダウンロードし、小さい方をwavやmp3の音声形式に変換し、動画編集ソフトで両者を合体させれば元動画が得られる
※追記2参照
Tips3:Maxthon 4系タヒんだかもしれん⇒5でリソース探知が可能に
ずっと愛用していた4系(4.9.4.1000)では、bilibili動画の動画部分の読み込みが終了しなくなった。以前の情報では5系では「リソース探知」ができない、とのことだったが、2021年10月現在は「Resource Sniffer」という拡張機能込みでダウンロードすると5系でも同様な使い方ができ、5系でもbilibili動画の読み込みとダウンロード先解析が、旧来の4系と同様作動する(検証ヴァージョン5.3.8.2000)。
ただ、Tips2(追記2)の問題は未解決
※追記3参照
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購入金額
0円
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購入日
2019年11月01日
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購入場所
Maxthon International
y00000minsさん
2020/07/07
はじめまして。
突然のコメント失礼いたします。
bilibili動画の保存方法を検索していたところ、こちらへたどり着きました。
同じ方法で動画のダウンロードに成功したのですが、こちらのブラウザからダウンロードする場合は画質の480p制限があるのでしょうか?
元動画が1080pや720pであっても保存したものは480pになってしまいます…
もしご存知でしたら教えていただけると嬉しいです。
cybercatさん
2020/07/07
>こちらのブラウザからダウンロードする場合は画質の480p制限があるのでしょうか?
そんなことはありません。
y00000minsさんはbilibiliの正会員になっていますか?(登録会員ではなく)
正会員であれば、画質720p以上が選択できるので、Maxthonで落とす時に動画の右下の表示が720pもしくは1080pになっていれば、そのサイズで落とせるはずです。
つまり「再生した解像度のリンクを拾ってくる」ワケです。
高画質で落としたければ高画質を選んで再生する必要があります。
正会員への昇格方法はこちらをド~ゾ↓(アプリ入れなくても昇格はできます)
y00000minsさん
2020/08/07
bilibiliは登録会員だったんですが、自分が見たい(ダウンロードしたい)動画は全て登録会員の時点で720pあるいは1080pで見れていたんです。
ですのでそのリンクをmaxthonに持って行っても480pでしか落とせてなかったので何故だろう…と思っていました。
紹介いただいたリンクを拝見して一応正会員になってみたのでもう一度トライしてみます。
それでだめだった場合は諦めます…
わざわざご丁寧にお返事ありがとうございました。
失礼します。
cybercatさん
2020/08/07
そうなれば、高画質の動画の視聴ができるはずですので、落とせると思います。
ご武運を?