先日ドライブレコーダーをKENWOOD DRV-830に買い換えたため、今までのように32GBまでのmicroSDHCカードを探す必要が無く、容量比でコストパフォーマンスに優れるmicroSDXCメモリーカードを使えるようになりました。
ただ、ドライブレコーダーや監視カメラなど常時録画用途向けのメモリーカードは、今までのドライブレコーダーで使っていた、SanDisk製のHigh EnduranceタイプのmicroSDHC 32GBしかなく、折角のmicroSDXC対応を活かすためには何か新しいメモリカードを調達する必要がありました。
そこで秋葉原に行った際に、High Enduranceと明記されている中では最も安価なSanDisk製を買ってくることにしました。ただ、本当なら128GBを買うつもりだったのですが、予算が厳しかったので64GBで妥協しています。
以前買ったmicroSDHCモデルは速度性能は本当に最低限だったのですが、こちらの2019年モデルは最大読み出し速度100MB/s、最大書き込み速度40MB/sと表記があり、30MB/s以上の連続書き込み速度を保証するV30ロゴも印刷されていますので、速度性能もそこそこは良いものと思われます。
海外サイトなどではSanDiskのmicroSDカードについては、High Endurance表記があってもMLC NANDを使っていないので、安くて保証期間が短いというレビューを見たことがあるのですが、この製品の裏面を見る限りではMLC NANDなのでは無いかと思います。
というのも、私の手元には先代、先々代のSanDisk Ultra microSDXC 64GBが残っているのですが、これらはカードの裏面にNANDが飛び出していないのです。先代のUltraでは128GB以上でこの形状となっています。つまり、TLC NANDの容量64GB以下という製品であれば、このようにNANDのチップ部分は飛び出す必要が無いはずなのです。それが飛び出しているということは、同じ容量で体積が増えるMLC NANDの可能性が高いと考えられるのです。まあ、SanDiskの公式サイトに何も表記がないというのがそもそも問題なのではないかと思いますが…。
充分に高速で、高耐久用途でなくても選択肢となり得る
それではいつも通りCrystal Disk Markで速度性能を測定してみることにしましょう。
環境もいつも通りで、ASUS P6X58D-EのUSB3.0端子に接続したiBUFFALO BSCR20TU3のmicroSDスロットに装着して計測を行っています。
旧型モデルではランダム速度が異様に速く、シーケンシャル速度が妙に抑え込まれているという特徴があったのですが、今回のモデルは書き込みがやや弱めではあるもののバランスの良い結果となりました。
まず、シーケンシャルリードについては、UHS-Iまでのカードとしては限界値といって良い数字でしょう。公称の100MB/sに僅かに届きませんが、これはBSCR20TU3でUHS-Iまでのカードを使った場合に見られる傾向ですのでやむを得ません。
シーケンシャルライトはどの計測でも67MB/s台というバラツキの少なさが特徴的です。恐らくこちらも以前のHigh Enduranceモデルと同様に本来は高速型の製品で使う部材を、敢えて速度性能を抑えることで負荷を軽減して耐久性に振っているのではないかと考えられます。
そして、今回は抑え込んだといっても充分に優秀な速度が出ていますので、速度性能と耐久性のバランスが取れた、お買い得製品ということが出来ると思います。
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購入金額
1,420円
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購入日
2019年10月10日
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購入場所
東映ランド
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