クラウドファンディングで不安もあったが。。。完璧です。

クラウドファンディングで購入。

クラウドファンディングでは、景気のいいフライヤーがたくさん出ますよね。

そして買ってみると思ったほどではなかったり。。。

でもこの商品は違いました。私の中ではスキャナーの決定版といえます。

第一目的は、古くてぼろぼろの専門書の電子化

１９７８年刊行の古い専門書の取り込みを第一目的として購入したのですが、

古い本って背表紙部分が割れたりほつれたりして、最悪本が分解しちゃいますよね。

それを何とか読める形で残したいということで本品に頼ったわけです。

結果として、その狙いは大正解でした。

実際にぼろぼろの古書を取り込んでみると。。。

厚みが10cmほどある書籍ですので、フラットベッドスキャナーや、

コピー機に押し付けると上述の通り、本が分解してバラバラになってしまう恐れがありました。

しかし本品は本を開いた状態で取り込めます。

取り込み時に赤いライン上の光が一瞬本の曲面を認識し、

取り込み画像はちゃんとまっすぐに補正されるからです。

しかもページめくりを認識して連続取り込みしてくれますし、

本を抑える指が映り込んでも自動で消し去ってくれるため、

本一冊取り込むのに何の苦労もいりませんでした。

注意すべき点は見開きの本の中心線をプレビュー画面の中央線に合わせることだけですが、

ページめくりの際にずらすことで簡単に対応できます。

本を開く、中心線を合わせる、取り込みボタンを押す、

2-3秒で取り込まれる、ページをめくる、2-3秒で取り込まれる。。。の繰り返しで

苦も無く1冊がpdf化できました。

終わってみると表紙背表紙を入れて999ページにもなっていましたが

非常にスムーズな取り込みでした。

たまーに指が映り込んでしまうことがありましたが、上述の999ページ中20枚程度でした。

これは、本を抑える指の位置が高すぎたため、消去対象にならなかったと思われます。

本製品の取り込みソフトは、間違った部分のプレビューも画像が大きいため見つけやすく、

また、そのページだけ後から取り込みなおすのも簡単。順番が狂ったりしません。

本体付属の指サックを使えばこのような事故は起こらないようですが、指サックをせずとも

約20/1000ページ≒2%のエラー率ならば十分許容できるのではないでしょうか。

また、取り込みのコツがわかってきたせいか、エラーは前半に集中しました。

さらに、本品はOCR機能が付いています。

本の内容を検索したりするのに便利！

さすがに英字とはいえ999ページもあったので、OCR処理自体には数十分を要しました。

（Corei7-8700、メモリ32Gbの条件で)

しかし出来上がった認識文書の行認識などはほぼ完ぺきで、

上付き、下付き文字などの細かい点などは確認しきれていませんが、

そのまま実用できるレベルの認識精度の高さだと感じました。

また本製品は折りたたんで非常にコンパクトになるところも

常にデスク上に置いておいても邪魔にならず、素晴らしい点だと思います。

私はScansnapS1500と、S1100を併用していましたが、特にS1500は

デスク上の専有面積が大きく、正直邪魔と感じていました。

本製品はそんなことも感じず、また単独でデスクライトとして使用もできるため、

むしろ常に机の上に置いておきたいアイテムになっています。

本当にちょっとしたことですが、常用できる機能（デスクライト機能）があるだけで

机の上を占有する理由が満たされ、邪魔と感じることがなくなるのは、

非常にいいアイディアだと思いました。

本製品のおかげで、少なくともScanspnap S1500は完全に役目を終えました。

もちろん、違った良さ（多数の文書を高速両面取り込みできる）はあるのですが、

それには本の分解が前提となります。

「もう捨てるんだけど、内容は電子化しておきたいな」という本でもない限り、

本製品で完全に代替できるからです。

出先で一枚紙の書類を取り込むときにはS1100は使いそうですが、

正直、出先にも一台ほしい、そう思わせる製品です。

お勧めできます！