ハードボイルドSFで思い出すのは「重力が衰えるとき」。身体改造を一切していない主人公が、身体改造しまくりな敵を、機転と運だけで交わしていく、っていうのが斬新だった。平和に過ごす休日、公園にいるのは恋人や家族と一緒に楽しい時間を過ごす他人ばかり。夕日を見てただ、悲しくなる主人公。自分にはなんにも無いっていうのがハードボイルドSF主人公の条件だ。
NO GUNS LIFEの主人公、十三は記憶をなくした身体改造者。頭がドでかい銃になっている。メアリーという少女を守って欲しいという手紙と僅かな小銭を受け取った。メアリーを守るためにヤクザや違法身体パーツ業者と渡り合う。メアリーを守る理由は小銭のためではなく、彼女の面影に何か引っかかるものを感じていたからだった。
身体改造をしまくりな主人公が、圧倒的な能力で相手をぶっ飛ばすのは「重力が衰えるとき」とは正反対。でも、主人公の心の中がすっからかんなのは同じ。自分にはなんにも無いっていうのがハードボイルドSF主人公の条件だ。
マッドハウスでテレビアニメ化が決定しました。これは楽しみです。毒にも薬にもならないアニメが多い中、間違いなくマッドハウスが度肝を抜くアニメにしてくれることでしょう。毒と薬を手に入れられる、記憶に残るアニメになってほしいと思います。
カウボーイビバップ、ストレンジ・デイズ、ブレードランナーといった記憶に残るハードボイルドSFになってほしい、そんな傑作漫画です。
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購入金額
617円
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購入日
2014年03月20日
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購入場所
amazon
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