会社で必要になったのでコンパクトデジタルカメラを購入することになり、キヤノンのPowerShot SX730 HSが使いやすそうだったので、これにしました。
キヤノン:PowerShot SX730 HS|概要
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/sx730hs/index.html
ここ最近はデジタル一眼レフばかりで、個人的にはコンパクトデジタルカメラは先日故障してしまったSONY DSC-RX100が最後だったりしたのですが、まだしっかりと需要はあるみたいで量販店のカメラコーナーでも一定の客の流れがあるみたいです。
少しゴツ目ですが、良くも悪くもカメラカメラしていて持って安心。スペックも安心。
選定した基準は「良くも悪くもカメラ感が残るコンパクトデジタルカメラ」です。プラスティック感が強くてオモチャみたいなカメラだと社員のみんなは使ってくれないだろうし、あまりにも重すぎても使ってもらえないので程よい重量感が残るカメラ、それでいて基本的なカメラとしての機能は最近のスマートフォンと同等かそれ以上の画質を簡単に撮影できるカメラを探していました。
そこで店頭で触ってみた感じ、基本はオートで何も考えなくても撮れて、マニュアルでも触ることが出来るコンパクトデジタルカメラで、オート8割・マニュアル2割という比率で使えるカメラという前提で探してみるとPoowerShot SX730 HSが一番万人向けで使いやすいのではないか?と思いました。
スマートフォンでズームして撮影されたことのある方はいらっしゃると思いますが、この方って多分「以前からデジタルカメラでズームして撮影されていた」方なんだと思います。それに慣れているので、スマートフォンでもついついズームしてしまう。しかしスマートフォンのズーム機能はレンズの組み合わせでズームするのではなく、デジタル補正で拡大処理しているだけなので、ズームすればするほど画質が落ちるのが常識です。
SX730 HSは光学40倍ズーム(960mm)まで対応していて、デジタルズームも組み合わせると80倍・160倍まで対応してくれています。広角側は24mmなので、「ワイドにも撮りたい、クローズアップしても撮りたい」という、ある意味矛盾した要望をどちらもかなえてくれます。
デジタル一眼レフユーザーなら、この2つの要望をレンズ一本で叶えるのはどんなに難しいかはわかると思いますが。
SX730 HSはシャッターボタン手前にモードダイヤルを装備しています。操作系のほとんどは右側に集中しているので、右手一本でほぼ全ての撮影が出来てしまうのは便利ですね。
PowerShot G9のようにレンズ周りにコントローラーリングを持っていれば一眼レフっぽく操作できるのではとも考えましたが、普段カメラをあまり持たない人が使いこなせるとは思わなかったので従来のデジカメの操作性をそのまま踏襲しているSX730 HSにしました。
内蔵フラッシュはポップアップして若干前に出てきます。持ち手などが光にかかってしまわないようにだと思いますが、あまり使わないと思います(笑)。
三脚用のネジ穴はレンズの中心線からは若干ずれている仕様です。ここは個人的には少し納得がいかない部分でした。広角側ではそれほど気にならないと思いますが、ズームアップして三脚を使用すると、この軸のずれは私は違和感を感じました。本体全体の中心からもずれているので小さな三脚を使う場合はバランスにも注意した方が良さそうです。
液晶はタッチパネルに対応していてスマートフォンに慣れたユーザーなら直感的に使えそうな感じです。反応も良いですし、プレビュー画面の流し見確認するには良いですね。
チルト液晶は180度回転して自撮り用にもなります。
バッテリーは1250mAhの容量ですが、最低でも250枚の撮影が出来るようなので職場で使う分には十分かなと思います。液晶画面をオフにした状態での撮影は出来ないので、約200枚前後を目処に考えておいた方が良いかも。microUSB端子での充電も対応しているので、手軽に使えるので便利ですね。
AFも速く、カメラで撮影することに「構える」必要なく手軽に撮れます。
AFは非常に速いです。ここ1~2年のスマートフォンもかなりAFは速くなったと思いますが、やはりここはカメラの進歩を一番感じる部分ですね。フォーカスもシャッター半押し約0.12秒で合焦します。
三脚に固定して実際に撮影して遊んでみました(笑)。
業務用で買っているので、あまり個人的に撮影ツアーなどは出来ませんでしたが。
被写体は以前に作ったHGUC 1/144 MS-05B ザクIです。最短焦点距離は広角側で1cmとなっていますが、実際にフォーカスを合わせようとすると被写体から30cm前後が安定して速く合焦してくれますね。下の画像では被写体との距離が31cmくらいでした。この状態で光学ズームを使うと合焦がなかなか安定しませんでした。センサーが迷っているような感じです。
ちょっと色々撮ってみました。
同じ場所からズームしてみても、被写体のわざとざらついた質感に仕上げている表面がよく撮れていると思います。
「クリエイティブショット」と呼ばれる機能で、一度のシャッターで自動的に構図を変えた(実際に元画像をトリミングしている)画像を保存する機能もあります。これ、面白いですね。あまり自分では思いつかないトリミングで新しい印象を与える写真が思わず撮れる感じです。もちろん元の画像もちゃんと保存されます。
SCNモードから「魚眼風」の写真も面白いですね。マクロ撮影と組み合わせれば「アオリ」系の写真のような感じになります。
ほぼオートで撮影していて遊んでいたのですが、質感もかなり細かく撮れているし、手軽で本当に使いやすいカメラでした。焦点合わせも快適ですし、スマートフォンでの撮影に慣れた人が操作性そのままで撮影できるように配慮されているのも良い印象でした。
色々撮ってみたのはこちらにアップしています。
写真はやはりカメラに任せるのが結果オーライ。
いつもデジタル一眼レフばかり使っていて、コンデジの需要自体は自分の中でスマートフォンがカバーしていると思っていたのですが、使ってみるとしっかりと機能も進化していて「一台あると便利だな」と感じてしまいますね。
スマートフォンでの撮影も手軽なのですが、スマートフォンの状態によってはカメラアプリ起動に時間がかかったり、撮影中に着信が合ったりするとカメラが一時停止したりと、やはりスマートフォンの圧勝とまではいかないのが現状ですし、写りの面で見ても、写真の奥行や質感の表現などではやはりカメラ側に一日の長があると思います。
まだまだコンパクトデジタルカメラの需要は無くならないと感じさせてくれる一台でした。
私の職場でのメインはキヤノン EOS Kiss X9iですが、これで他メンバーも社内での記録をしてくれるようになればうれしいのですが。
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購入金額
33,869円
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購入日
2018年04月19日
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購入場所
https://amzn.to/2QZv02p
まこりんさん
2018/11/22
コンデジはコンデジの良さがありますよね。
シンジマンさん
2018/11/22
コメントありがとうございます。スマホでも最近は綺麗に撮れるようになったなぁ、と実感していますし、SNSにアップする時なんかは、スマホで十分だったりしますが、カメラで撮った画像と比べてみると、やっぱり違いますよね。
スマホ < コンデジ < デジイチという構図は、今後もなかなか崩れないのではないかと。
最近のカメラはスマホのカメラに取って代わるために、SNSとの連携も手軽にできるようになってきているので、見直しました(笑)。