6SN7を軍用に信頼性を高めたのが、5692という型番が付いた真空管。
高信頼性の証として赤い袴が特徴的です。
基本的な構造は6SN7と変わりありませんが、トップマイカが2重になり、ベース部分のマイカとは合計5本ものロッドで連結されています。
ガラスも分厚いものになり、がっちりとはめ込まれていて、信頼性の高さがうかがえます。
右はRCAの6SN7、左が5692。
構造がより複雑になっているのがおわかりでしょうか。
さて、その音質はというと、ECC32とは異なりこちらは音の細部までクリアーにきちっと鳴らしきる、割とモニター的な音質。
しかしながら、表現性はノーマル6SN7よりも一段上手で解像度も高く、人気があるのも頷ける管だと思います。
6SN7は特にプリアンプ部の初段に使われることも多いため、プリ部で音に脚色がされてしまうと出力段で方向性がマッチすればいいものの、そうじゃないとかなりビミョーな音になってしまうこともありそうです。
その点、5962は解像度も高く、モニター的な感じの音色ですから、その後でどう音を調理するかは思いのまま、といった感じの使い方ができます。
5962をセットしてみたの図。
ECC32よりもサイズ的に収まりがいいですね。
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購入金額
0円
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購入日
2018年11月03日
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購入場所
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