レビューメディア「ジグソー」

観光客の方がお求めになる 京都の土産として人気上昇中らしい 鼓月の千寿せんべい

1945年創業ですから、

京都の和菓子屋さんとしては歴史があるとは言えませんが

広く知られている鼓月のお菓子

 

特に鼓月の千寿せんべいは、幅広い層に人気の焼き菓子です

日持ちの心配が無いので、

遠方へのおつかいもの 冠婚葬祭において利用されることも多いと思います

 

ただ京都市民としては、京都のお菓子のお土産に何が良いですか?と尋ねていただいた時

真っ先に出てくるお菓子では無いと思っておりました。

千寿せんべいによく似たお菓子は全国にありますし、そう思っておりました。

 

しかし駅ナカで駅チカで、百貨店で路面店で、どこでも買うことができる 日持ちする

天地無用 気温に左右されない 

また老若男女を問わず愛される味わいが広く認めてもらえるようになり

京都土産のベスト5に入っている そう聞きました。

 

去年の秋に京都国立博物館で国宝特別展覧会が開かれた時に、琳派の風神雷神図屏風を表包装にしつらえた千寿せんべいをいただいておりました

写真がのこっておりましたので、それも含めてのご紹介です。

更新: 2018/09/08
由来

おもしろすぎ ピンチをチャンスに!

創業者は中西美世という女性の方です

結婚間もなく出兵した夫を戦争で亡くしたあと、手作りお菓子で生計を立てた中西さん

 

製菓組合への入会も難しかったでしょう。

また落雁などの伝統的な和菓子の製法を知るすべもありません。

百年、二百年では、老舗と名乗ることを決して許されない京都で、業績を伸ばすこと

老舗と並んで店を出すことの難しさは想像を絶することだったでしょう。

 

だからこそ洋風のお菓子の特徴を掴み、

それを和菓子に取り入れることを目指されたのかもしれません

新たに開発したチョコレート饅頭は、京都に新しい風を吹き込むことに成功。

それまでの中西製菓の名前は このころ 鼓月に代わります

 

当初は虎を名前に入れようと考えられていたそうですが、虎がどれだけ吠えても月には届かない

鼓の響きを届かせなさい という妙心寺の老師の言葉がそこにあったのだとか

 

新しいお菓子を作ろうとドイツから仕入れた機械は 手違いがあり焼き肉製造機!

返品もできない

ならば とその機械の特徴である「肉の脂を落とすための波波型」を上手に利用して

今の形に結びつけたのだそうです。

 

 

この形状の利点として、せんべい部を分厚くしなくても割れにくい

当時として斬新なデザインで他社との差別化を図ることができる 等々

困難を逆手に取り成功に繋げる 素晴らしい工夫と知見があったのですね。

 

あっさりとしたシュガークリーム 口溶けの良さと歯ごたえの良さを両立した生地

きっと多くの方が知っておられると思います。

更新: 2018/09/08
デザイン性

俵屋宗達の風神雷神図屏風

特別展に合わせた特別な包装紙 俵屋宗達の風神雷神図屏風 京都建仁寺所蔵

 

通常は8枚入り1080円ですが こちらは5枚で千円だったとおぼえております

  • 購入金額

    1,080円

  • 購入日

    2017年11月頃

  • 購入場所

    京都国立博物館売店

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