「漫画を描いて苦しい自分を変えるんだ」を標榜し、はたらく人全てに向けられた漫画の描き方講座の本。
といっても人物の書き方、コマ割り、ストーリーの練り方などいわゆるどうやって漫画を描くか、という本ではない。(まったくないわけではないが)
テーマなのは「なぜ労働者こそ漫画を書くべきなのか」「漫画を描く動機とは」などといった「思考方を問う本」であると同時に、漫画を描くことでどう働き方を変えるか、といった「仕事術」の本でもあるといえる感じた。
ビジネスマン向けライフハック、自己啓発といった意識高い系のノリはなく、「人生はクソ、労働はクソ、なら表現することでその現実といかに対峙するか」というメッセージが込められていると思う。
なるほど弱小出版業界の悲哀を描いた前作『重版未定』の作者らしい。
500ページ弱あり、その厚さに圧倒してしまうが漫画もふんだんに盛り込まれていて意外とサクサク読める。
なんかよくわかんないけど毎日疲れてる、そんな人に向けられて書かれた本だ。
全部読んだらまた追記していきたいと思う。
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購入金額
0円
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購入日
2018年08月16日
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購入場所
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