先日開催されたポタフェス秋葉原の戦利品です。
今回のポタフェスでは物販にはさほど期待せず、会場にも午後から入ったのですが、物販会場の一部で半端物セールが始まっていて、そこでつい買ってしまったのがこのイヤフォンです。
AAWは2014年に設立されたシンガポールを拠点とするイヤフォンメーカーで、少しこの分野に詳しい方であれば低コストのカスタムイヤフォンを手掛けるブランドとしてご存じではないでしょうか。
例えばeイヤホンさんのカスタム製品ページをご覧いただければご理解いただけると思います。
http://www.e-earphone.jp/html/page196.html
勿論高級モデルであれば25万円クラスなのですが、下位の方であればカスタムでも手の届きそうな価格帯のモデルが展開されているのです。
今回取り上げるNebula 2は、そのAAWが日本ではeイヤホン専売という形で発売した、ユニバーサルイヤフォンです。Nebulaシリーズは2モデル投入され、下位のNebula 1はダイナミックドライバー1基のみ搭載、上位にあたるNebula 2はダイナミックドライバー、BAドライバー各1基のハイブリッドモデルとなります。上に挙げたカスタムモデルの中にあるA2Hとは、ひょっとすると中身のドライバーは同等なのかも知れません。
パッケージに主な特徴・性能は記載されていました。高域方向の再生周波数は40,000Hzに達していますのでハイレゾの基準は満たしていますが、恐らく日本オーディオ協会の認定は受けていないのでしょう。お約束のハイレゾロゴはありません。
ケーブルは着脱には対応しておらず、スマートフォン用のリモコンが付いているタイプのものです。
添付品です。イヤーピースは2種類が3サイズずつ付いています。航空機アダプターや6.3mm変換プラグ、セミハードのケースも用意されていて、まずまず充実している方です。
多くを求めなければ十分
それでは早速音質の方をチェックしてみましょう。DAPにはAstell&Kern KANNを使います。
まず第一印象としては「聴ける音」のレベルには十分達しているというものでした。ヴォーカルや楽器の質感は水準を十分クリアしていますし、音場もそこそこ広がります。
その上で細かく聴き込んでいくと、気になるのが低域と中~高域のつながりの不自然さでしょうか。まだあまり鳴らし込んでいないこともあるのですが、中高域はややピークがありきつさを感じさせる一方で、低域は量こそ十分にあるものの解像度が低く、ベースラインの明瞭度はあまりありません。
これをドラムの音で例えると、バスドラムのタッチは不明瞭で何となく鳴っているだけなのに対して、スネアやハイハットはやや耳障りさを伴うほどに明瞭となるのです。
全体的にはヴォーカルの質はまずまず高く、高域は40,000Hzまで出ているというほどの伸びは感じないものの質・量共に合格点、ただ、低域方向の締まりのなさ、特にベースの音には不満が大きく残るという物です。
恐らく100時間程度使えばBAユニット側の硬さが取れて、もう少し柔らかい方向にシフトしていくのではないかと感じられますが、ダイナミックドライバー側がこれ以上ほぐれてしまうと低域方向の不明瞭感がより増してしまうだけに、なかなか難しいところです。
発売時点では2万円弱という価格帯だったらしいのですが、その価格で買うかといわれるとちょっと難しいかと感じます。今回の購入価格は上で掲載した写真にある通り5,000円丁度ですから、その辺りの価格で買えるのであれば十分に素晴らしいと思います。
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購入金額
5,000円
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購入日
2018年07月20日
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購入場所
ポタフェス 2018 夏 秋葉原物販会場
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