格安端末入手用に維持してきたSoftbank iPhone6が更新月を迎え、月々割も消えてしまうことからMNPによる乗り換えを検討していました。
最近では各キャリアとも、MNPの番号を請求しても乗り換えのデメリットの説明こそあるものの、引き留めポイントのようなものは提示してこないようで、その割に端末価格は上がる一方ですから同じキャリアにとどまるメリットはかなり乏しくなっています。
私の場合パケットを大量に消費する用途であればMVNOのSIMかモバイルルーターを使えば良いという考えですので、大手キャリアと契約するメリットは高価格・高機能の端末を格安で入手することと、キャリアメールを捨てアドレスに使えること程度しかないと思っています。所謂月々割(毎月割・月々サポートともいいます)も最近では最新の主力端末以外はさほど付きませんので、目一杯格安のプランで契約して端末を手に入れてくるという考え方です。
既にauのiPhoneは昨年契約していることから、今回はSoftbank→docomoの乗り換えほぼ一択でした。そこでMNPで一括安売りされている端末ということで、地元で出ていたiPhone 8 64GB(一括0円)を第一候補としていました。
ところがその話を日記で書いたところ、ナンチャンさんから、ドコモのMNP一括0円なら一世代前のAndroidのハイエンド機が出ているという情報をいただきましたので、改めて調べてみると、確かにXperia XZ PremiumやGalaxy S8/S8+など、先代のハイエンド機が出ていました。Xperia XZ1などより新しい端末も出始めてはいましたが、どうせ買うなら突き抜けたスペックを持つXperia XZ Premiumにしようと思い、色々販売店を回ってみましたが、生憎一括0円でおまけ無しという条件までしか引き出すことは出来ませんでした。まあ、おまけは期待していなかったので一括0円を提示してくれた販売店で素直に購入してきましたが。
スマートフォンは購入時の添付品が削減されていく方向であるためか、本体は大型化しても箱は以前よりも小さく感じますね。
今回購入した本体は「ルミナスクローム」という外装色で、他の機種ではありそうで無いという系統の色であり、なかなか個性的で気に入りました。
SoCは一世代前だが、他は依然として最高水準
本機のSoCはQualcomm Snapdragon 835で、Snapdragon 845がリリースされた今となっては一世代前となりますが、依然として高性能といえる水準であることは間違いありません。
個人的にはあまり重要視していないのですが、客観的性能評価としてベンチマークテストを実行してみました。
さすがにSnapdragon 845よりは明らかに落ちますが、私が持っているAndroidスマートフォンの中ではダントツの成績です。何しろこれに次ぐのはSnapdragon 650を搭載するONKYO GRANBEAT DP-CMX1になってしまいますので…。
RAMは4GB、FlashROM 64GBと、これも最高水準とまでは行かないものの比較的余裕のある容量です。出荷時点ではAndroid 7.1だったのですが、使い始めから間もなくAndroid 8.0が降ってきましたので、ここでいう使用感や性能は全てAndroid 8.0によるものとなります。
個人的にやり過ぎではと思ったのがディスプレイで、5.5インチという割合普通の大きさでありながら、解像度は3,840×2,160 Pixelの所謂4Kなのです。しかもHDRまで搭載されているという、私が所有する全てのPC用モニターと比べても高性能なのです。
さらにカメラもディスプレイに見合った4K撮影対応であることは勿論、Motion Eyeと呼ばれる最大960fpsという超高速撮影が可能なもので、スーパースロー動画をスマートフォンで撮影できてしまうという凄さです。静止画でも先読み撮影など、至れり尽くせりという仕様です。まあ、正直に言ってしまうと、この辺りはあまり使わない気もしますが…。
さらにオーディオ再生についても豪華装備であり、この世代までは3.5mmステレオミニ端子を装備した本体であり、ハイレゾ再生にも対応していることから有線接続による高音質再生が可能となっています。間もなく登場する正当後継モデルXperia XZ2 Premiumでは、ステレオミニ端子は削除されてしまいましたので、高音質のイヤフォンを有線で接続という行為は出来なくなってしまったのです。
折角のハイレゾ再生ということで、一応試聴してみました。普段からGRANBEAT DP-CMX1を持ち歩いている以上、本機で音楽を聴くことはないと思いますが念のためということで…。
イヤフォンはそれなりの性能が欲しいということで、Noble Audio Savant Universalを使いました。
一言で表すなら、本機はあくまで「ハイレゾを再生できる」だけということです。同じSONY製のWALKMAN NW-A16と比べてみましたが、NW-A16がオーディオプレイヤーとしての貫禄を見せつけただけに終わりました。確かに今まで使ったスマートフォンの中では高音質ですが、さすがにDP-CMX1と比較できるほどの水準には達していません。
実はSONY製品のオーディオ機能は、畑違いの製品でもハイエンド機だと意外と高い水準の音質であることも多く、私自身以前はMP3プレイヤーとしてCLIE PEG-NZ90を愛用していたこともあったほどです。Xperia XZ Premiumも勿論その系譜に連なるものではあるのですが、過度な期待をしてはいけません。
今なら文句なしのハイC/P
所々過剰なスペックではあるのですが、ハイエンド機としてはここまで突き詰めて作るというのも決して間違いでは無いでしょう。どのような使い方をしても、Xperia XZ Premiumは高い水準でその要求に応えてくれるだけの性能を持っています。
軽い使い方であれば丸2日充電無しでもバッテリーは残っていますし、操作感も4Kの情報量を持ちながらも軽快で文句ありません。少し前までは10万円近い金額で売られていた端末ですから、それに見合った性能を持っているということでしょう。とにかく表記スペックを徹底して突き詰めるという製品作りはいかにもSONYらしいなと感じます。スペックほどの魅力が感じられないことも少なくないのもSONY製品の特徴ではあるのですが…。
弱点について強いていえば、省電力性能はSnapdragon 835の低消費電力側CPUコアによる部分が大きく、何らかのプロセスが動いて高性能側のCPUコアが動き続けてしまうと、バッテリーも途端に激しく消費されるようになるという点でしょうか。
私にとっては3代目のXperiaですが、買った時点から少し不満があった過去のXperiaとはさすがにモノが違うという印象です。
もっとも、私自身本気で使い倒すという程の意気込みでは無く、ハードウェアとしての興味から買ってしまっただけの製品ですので、これを何処まで活用できるかは未知数です。スペック的に特筆するほどでは無くても、何となくいつも手に取ってしまうiPhoneのような身近さを感じられるかが問題という気もします。
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購入金額
0円
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購入日
2018年05月26日
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購入場所
ビックカメラ
ナンチャンさん
2018/06/02
jive9821さん
2018/06/02
有難うございます。自宅付近では一括0円は出ていませんでしたので、情報をいただかなければiPhoneで確定だったでしょう。
久しぶりにAndroid環境を大幅に更新する事ができました。もっとも、これのおかげで何台か戦力外になりそうな端末もありますが…。