夏が近づいてくると各社のビールのキャンペーンが活性化する。定番なのは製品に添付されているシールを集めて送り、様々な賞品をもらうというタイプ。これに加えてカートン一括購入時などに、物理的におまけ現品が付いていることも良くある。

おつまみのようなその場で使えるようなモノだけでなく、購入層（というかオサイフ管理者）を狙ったラップや食用油のような調理関係品が付属することもあるが、ひとつの定番として「ビールグラス」がある（過去の実例↓）。

サントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」に、2018年春に設定されたキャンペーンは「神泡体感キット」の添付。その中のグラスがこれ、「泡もち1.2倍グラス」。

少し細めのチューリップ型

曰く、「特殊なガスを噴射してグラス内面に微細な凹凸をつくり、クリーミーな泡の発生を向上する加工を施したグラス」とか。

出た！「従来品比」。

やってみた。

以前ご紹介した、超音波で泡を発生させる簡易サーバー

で、泡保ちを観察。

やっぱり手で注ぐより全然「強い」泡が出来る

とは言っても、比較対象がないとワカランので、ベルギーのビアな週末の「参加証」ともいえるグラス

との比較。

いざ。

スタート！

ややリード？（保ちが良い？）

．．．さてさて！！

．．．なんっ．．．だと．．．

結果：「有意な差は確認できませんでした」

ま、「従来品比」だからなー。このテの表記って世の中にいっぱいあるけれど、それが正確ならある製品の性能が10年で10倍になったという計算もあるとかで、チョイ眉唾かも。

でも他のグラスに対して保ちが悪いわけではなく、グラスのシェイプもベルギービアのより深くて細く、飲むためには鼻をよりグラスに突っ込む形になるので、フルーティなプレモル「＜香る＞エール」の販促品としては良かったけれどネ。

【仕様】

材質：ソーダガラス

容量：350mL

製造元：東洋佐々木ガラス株式会社