メイン機として使うかは別にして、以前プレミアムレビューで使わせていただいたRyzen 7 1700で組み立てたPCは別宅に置いてしまっているので、もう1台Ryzenで何か組むことは既に1年以上前から計画していました。
というわけで、そのために特価品で出ていたRyzen 7 2700を、実に1年以上も前に買ってあったわけです。そのCPUが、結果的にようやく日の目を見たのが今回の新メインPC組み立てということになります。さらにその直前に買っていたRyzen 5 1600は、BIOS更新作業に使われただけでお蔵入りとなってしまいましたが…。
買った後は開封すらしないまま1年以上放置していましたので、初期不良がなくて良かったです。もっとも、代理店アスクを経由した正規品ですので、保証期間は3年ありますが。
開封して真っ先に目に入るのは、マニュアル兼保証書です。Ryzen用というわけではなく、同世代のAMD製CPU共通の書面となっているようです。
中身を取り出すと、CPU本体とRyzenシールが小さなパッケージに収められていて、体積の大半はCPUクーラーのWraith Spireが占めていることが判ります。Ryzenは基本的にTDPが65Wに収まっているとCPUクーラーが添付されてくるのですが、このクーラーは添付品としてはかなりしっかりしていると思います。もっとも、このCPUをアップグレードする際の有力候補であるRyzen 9 3900はリテールパッケージが存在していないため、TDPが65Wに収まっていてもクーラーは添付されませんが。
強いていえば、別に光ってくれなくても良いと思いますが…。
現行世代よりは明確に劣っているが、現時点では十分快適な水準
それでは、まずはCPU-ZやHWiNFO64で基本的な情報を取得してみましょう。
Ryzen 7 2700は定格で3.2GHz動作ですが、ブーストクロックの上限は4.1GHzに達していて、実際にこのスクリーンショット作成時点で3.4GHz以上と定格越えのクロックで動作していました。Ryzen 7 1700もそうでしたが、発熱がかなり低く抑えられているため、定格を超えて動作することは珍しくはないようです。
それでは簡単に性能についても調べてみましょう。まずはCINEBENCHを2種類、R15とR20を実行してみました。
CINEBENCH R15については、以前Ryzen 7 1700のプレミアムレビューでも実行していますが、そのときの値は「1406cb」でした。それと比べると小幅な改良に止まるRyzen 7 2700は値も「1476cb」と微増というレベルです。
今となってはこれより優れた値はいくらでも見られますが、これで自分の用途で不満があるかといわれれば特にありません。
次にPC全体の性能を測定する「PCMARK10」をExpressモードで実行してみました。
特筆するほどの値は出ていませんが、現時点で私が使っているPCの中では圧倒的に優れた値であることは間違いありません。何しろ、メイン級で使っている2台は、それぞれCore i7-970とXeon E5-2670搭載ですからね。
かつてと比べればPCの用途によっては、そこまでの高性能を必要としない場合も増えてきました。特に私は最新のゲームをプレイするわけではありませんし、重めの作業といってもせいぜいAdobe Creative Cloudを使った映像や音声の編集程度です。
以前Ryzen 7 1700を使った時にも思いましたが、この性能があれば5年は戦えるという感触はありましたし、組み合わせているマザーボード、ASUS PRIME X370-AはRyzen 3000シリーズまでは搭載可能となっていますので、当分はこのPCをメインに据えても大丈夫なのではないかと思います。
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購入金額
15,999円
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購入日
2019年08月10日
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購入場所
ツクモネットショップ
さくぞ~さん
2020/11/27
ただ、性能を最大限に活かすためにはとマザーも変えなきゃと思うと二の足を踏んでいましたが、2700がこの値段で買えるのであれば、こちらの選択もアリですね。
jive9821さん
2020/11/28
できれば最新のRyzen 5000系が動くものが良いとは思いますが、
初期のX370等でも3000系までは動くものが多いですからね。
さすがに2000系は店頭から姿を消してきていると思います(これは
1年以上前に購入しています)が、売り切れる直前にはRyzen 7 2700Xが
税抜きで1.2万程度まで下がっていたのを見たこともあります。