レビューメディア「ジグソー」

一括りにしているけれども、実は、明確な姿形の違いが有るという事が分かり易く掲載されています。

  • by
    L2さん
  • 2018/01/30
  • (更新: 2018/01/30)

京都の中にある大学にて、勉学に勤しんでいるような、そうでもなかったような頃に購入した書籍。

それが、この「図解 仏像のすべて」です。

仏教系の大学でしたので、普通の国文学科でも、仏教史や、それに付随した教養科目があったりしました。

その授業の一つに、「仏教美術」の講座がありました。

教科書として指定されたのが、この本ですね。

 

「仏教美術」と、言いつつも、専ら、仏像に備えられた特徴と、その由来についての講義でした。

 

更新: 2018/01/30

仏(如来)と菩薩の違いとか、結構、興味深い。

授業の内容は、あんまり覚えていないですね(苦笑)

いや、まあ、宗派の教師資格のある講師が担当されていたので、大抵は、講義というよりは説法みたいな感じだった気がします。

 

記憶に残っているのは、仏像は装身具をみれば、何を表しているのかが分かる、という事。

・仏(如来)は、装身具を殆ど身に付けていない。

 悟りを開いた仏陀の姿を元にしている事、そして、物質世界から解脱している存在である事、を示す為に袈裟のみであるようです。

 光背と呼ばれる後光のみを背負うのが一般的でしょうか。

 大日如来(毘盧遮那仏)だけが、装身具が多い例外ですけれども。

 

・菩薩は、豪華な装身具を身につけたインドの貴族のような姿が多い。

 悟りを開き仏になる資格があるが、衆生を救う為に現世で奉仕する存在であるので、在家の姿をしているとの事。

 豪華な装身具は、現世に存在し続ける為の枷であると同時に、人々を救う力を秘めた宝具でもあるのです。

 ちなみに、地蔵菩薩だけが、如来と同じように、素朴な姿、所謂、日本人の想像する僧侶の姿をしているのですが、実は、伝来の間に、道教などの影響を受けて坊主頭の僧侶姿になった為、本来は豪華な装身具を身につけた姿をしています。

 

そういう訳で、装身具の有無、特に宝冠を身につけているかどうかが見分けるコツですね。

興味がある人や、仏教をしっかりと学んでいる人以外は、この辺りは曖昧だったりしますよね。

 

実は、弥勒菩薩は、菩薩であるにも関わらず、仏(如来)の姿で作られている事があります。

これは、弥勒菩薩だけが、如来になる未来を予言されているからという。

見分けるのムツカシイデスヨネ。

  • 購入金額

    1,300円

  • 購入日

    1994年頃

  • 購入場所

14人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (0)

ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。

YouTube の動画を挿入

YouTube の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ニコニコ動画の動画を挿入

ニコニコ動画の URL または動画の ID を入力してください

動画の ID が取得できません。ID もしくは URL を正しく入力してください。

ZIGSOWリンク挿入

検索対象とキーワードを入力してください

    外部リンクを挿入

    リンク先の URL とタイトルを入力してください

    URL を正しく入力してください。

    画像を挿入(最大サイズ20MB)

    画像を選択してください

    ファイルサイズが20MBを超えています

    別の画像を追加

    ZIGSOW にログイン

    ZIGSOW会員登録(無料)はこちらから